
伊藤です。
打ち合わせで同僚が若手に企画書の書き方を指導していました。
「ここはもっと細かく書いておかないと。あいまいな書き方だと誤解されちゃうよ」
生き馬の目を抜くビジネスシーンでは重要な指摘です。
客先に「え?来場者にもれなく根菜詰め合わせをプレゼントするオプションにお金がかかるなんてどこにも書いてないじゃないですか」
なんて言われて経費を請求できず会社に損害を与え、報告書を書かされて心身は疲弊、すっかり自信を失って自分で考え行動することをあきらめ、生きていく上で一番たいせつな主体性を手放してしまう。
そんなことになってはいけないから懇切丁寧に指導するわけです。
「こういう資料は一人歩きするからさ、気をつけないと」
それを聞きながら私は微笑ましい表情でうなずいています。
しかし、頭の中では暗いオフィスの机から床へ、束ねられた紙の資料がぐにゃっとなってアメフラシのようにずずずっと這い回ったり、立派な足の生えた資料がカニのように素早くさかさかっと横移動する「一人歩き」のシーンが浮かんでいます。


「資料の一人歩き」とはつまり、こちらの意図と関係なく曲解されて広まってしまうことの比喩ですが、はじめて耳にした時から比喩として頭に入って来ず、頭の中で資料が生物的に動き出してしまうのです。
しかし、そうやって言葉の制御を超えて歩き出すのは、意図と関係なく受け取られてしまうという資料の本質をより鋭く捉えているからで、私のビジネスマンとしての感性が優れているという証左ではないでしょうか。
残念なのは、歩き出すとずっと頭の中で歩き続けて打ち合わせの内容が一切頭に入らずに終了することです。できる男はつらいですね。
そんな中、DPZでは今年の活動の総振り返りコンテンツが絶賛発信されています。
ここ数年恒例の「2025年インターネットのおもしろかった記事&動画」
膨大なインターネットの世界からDPZライターたちが心動かされたコンテンツを紹介します。厳選され、それでいて雑多。僭越ながら私も1本紹介しています。
小ネタコーナー「これすごくない?」の総集編、今年掲載された400本(!)ものネタから厳選されたベストコレクションが楽しめます。
個人的には岩手のローカル宝くじ店「宝くじ神社」が推しですが、どれも「すごいこれすごくない?」にふさわしい逸品ばかり。もちろん選外の「これすご」もすごいのばかりなのでこの勢いでぜんぶ見直していただくのもおすすめです。
「これすご」通常版も真心こめて営業中です。
今回はライター玉置さんからロマンチックな大久保が届いています。
今から年賀状作ります!




