朝エッセイ 2025年12月18日

都合よい遺伝なし(2025.12.18 朝エッセイ/佐伯)

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こんにちは、佐伯です。

先日、父がめずらしく自室でごはんを食べたいと言いました。
わたしは、はいわかったと、いそいそと戸棚の奥を探ります。

おぼん、おぼん、あ、これか?それらしきものに手を伸ばしました。

引っ張り出すと、その表面中央には、父の勤める会社のロゴとビジョンの文言が書かれた巨大なステッカーが…。

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『きっと、このおぼんは会社で配布されたんだろう。食事しながら強制的に仕事のことを考えさせるなんて気の毒に』と思いました。
父よ、せめて家でだけは心穏やかにいてくれ…。迷いなくステッカーの端に爪をひっかけ剥がそうとすると、母が一言、『それお父さんが自分で貼ってたやつだよ』

そ、そんな…。そんな人がこの世に…いるなんて…。

言われてみれば、父が長年使っているマグカップにも自社のロゴが印字されています。わたしが子どものころは、勤め先関連のイベントにも連れて行かれたことも。だから、帰属意識的なものは昔から多分にあり…。
後で父に『このステッカーはどういうつもりか』と聞くと『いい仕事したいなって思って』というようなことを言われました。その血っておれにも流れてるんですか?

で、一方わたしはというと、勤務時間外においては会社を忘却することに心血を注いでいます。入社前の心境がどうであれ、それが『自社』となった途端、等しく陰鬱な存在となり、極力遠ざけたいと思うのです。視界の端にすら入れたくないですし、退社してからも心の隔たりは続きます。一度でも仕事と結びついてしまった時点でアウトなのです。

ちなみに父が自室にこもった理由は、警察の活動に関するノンフィクションエンターテイメントを観るため。そういう系の話はわたしも好きなのですが、これは幼少期より父の横で『警察24時』などを熱心に見ていたことに関係しています。重要度のかなり低い刷り込みですね。

遺伝とは、教育とは、なんなのでしょう。みなさんも一緒にお考えください。

では、本日の記事はこちら。

鈴木さくらさんはパリパリ系おやつを美しく食べる方法を調査。販売元に聞き、公式推奨のやり方を実践します。
粉がボロボロ散るお菓子、ありますよね。うっかりキーボードの付近で食べたりするとかなり悲惨なやつ。とくにウエハース系は要注意です。でもこの記事を見たら、ビックリマンチョコでもデスクで食べられるようになるかも…?!

唐沢さんは、台湾の製糖工場へ向かいます。
いまは稼働していない工場ということで、やや廃墟感のある内装にドキドキします。そしてなんと言っても、機械と来場客を区切る柵が全くないとのこと。日本ではなかなかないスタイルです。自己責任と引き換えの迫力ある工場の様子と、場を楽しみつくそうとする唐沢さんに注目です。

それでは、今日もよろしくお願いします。
 

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