朝エッセイ 2025年11月17日

路面の「トイレ」(2025.11.17 朝エッセイ/伊藤健史)

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伊藤です。

私は世界の政治経済の中心である東京都練馬区に住んでいます。石神井川と並行して東西に走る幹線道路から一歩入ると、細くてうにゃうにゃと曲がる道が布袋寅泰モデルのギターかというほど細密に組み込まれており、見通しの悪い迷路のような路地は散歩の醍醐味にあふれています。

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ある日、散歩の途中で複雑に枝分かれした、何字路っていうのこれといった交差点にぶつかり、その分岐の具合に加え道の間に配置された建物や看板を鑑賞していたら、ふと道路上の交差点マークが目に留まりました。

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いびつに並ぶ3つのT字マーク。

「これは角度によってはカタカナの『トイレ』に見えるのではないか」
交差点の周囲をぐるぐると回って、しゃがんでみたり
ちょっとした縁石の上に乗って上から見てみたりとさまざまな視点を探りました。

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いろいろやってみたが「レ」が逆なのがいかんともしがたい。

残念ながらこれはトイレじゃ!というアングルは見出せなかったのですが、練馬のどこかに、トイレと読める交差点が存在するのではないかといった期待を存分に抱かせてくれるものでした。ナスカの地上絵だってまだ見つかってない作品がたくさんあるというじゃないですか。

人生の選択にも例えられる分かれ道ですが、右に行く、左に行くというだけでなく、そこにとどまってよく見るという選択肢もあるのですね、あるのですねじゃないですよね。

本日の記事の紹介です。

帝国ホテルがメロンパンを新発売!というニュースを聞いたべつやくさんが
動きます(2回買いに行った)。
540円という、高いけどちょっと買ってみたくなる絶妙な価格設定の高級メロンパンは
いったい何が違うのか。無性にそそられるレポートで確認されたし。

栃木に再現された渋谷とは?足利市に作られた渋谷スクランブル交差点のスタジオを林さんが見学してきました。
街路樹や道路のひび割れ、そしてハチ公像の後ろのセメント枯山水まで、余すところなく再現されたパラレルワールドのような渋谷っぷりに驚愕しました。本物の渋谷を合成して検証するのはさすがの一言です。

16時は書き出し小説、かなり老舗の投稿企画ですが、私はすごく前に1回だけ採用されたことがあります。

今週もいいことのほうがどちらかというと多い週でありますように。

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