199円Tシャツ購入
日暮里は布の問屋街で、安い洋服の店があることでも有名です。駅前にも「GAL 」という有名な店があるので、199円のTシャツを買いました。けっこうかっこいいデザインで、ソデにもプリントがあります。なぜこれが199円なのか、さっぱりわかりません。
この日は何かお祭りだったようで、お囃子が聴こえました。「GAL」の隣は詰め所になっていて、テントの下には年配の男性たちが、一升瓶にかこまれて座っていました。
記憶寸断
実は、ここからの記憶はあやふやなのです。すっかり日もくれて、左足だけだった足の痛みも、両足に広がっていました。歩幅も、1歩50センチくらいだったのが、その半分くらいしか足が動きません。
小雨だった雨も激しくなり、本降りになってきました。靴の中までぐちゃぐちゃです。
道端で左足に出来たマメに絆創膏をはりながら、虫の声をきいて、月見草の花をながめます。
思考はストップ。景色はソフトフォーカスがかかっています。大塚駅の阿波踊りのちょうちん、池袋の町の光、すべてが手に入らない夢のようです。気分はマッチ売りの少女。
何よりも山手線の電車の光が、美しく見えました。ああ電車。電車ってすばらしい。あんな安い値段で、歩かなくても移動できるなんて。
ゴールへの道
池袋で、青が点滅する横断歩道を無理矢理走ったら、なぜか便意が。走るのをやめると、便意も消えます。もう身体がワチャクチャです。こんなの初めてです。
雨に濡れたせいで、高田馬場で携帯がクラッシュ。液晶がつかなくなり、携帯メールのライブ更新は中断せざるをえなくなりました。
大久保の手前では、山手線の終電とすれ違いました。人がぎゅうぎゅうに乗っていました。時刻はとうに24時過ぎ。昔テレビで見た映画『復活の日』のラストシーンのように、よたよた歩く私。もう頭の中にはゴールに行き着くことだけ。後悔する余裕もありません。
新宿駅が見えたときは、涙も出ませんでした。駅前から見えるシチズンの電光の時計は、12時59分を指していました。
そこらへんにいた、ちょっと酔った女の人に、記念写真を撮ってもらって、中央線ぞいの自宅まで、タクシーでかえりました。
しかし、電車を徒歩で歩いたのに、終電をのがしてタクって帰るとは、これいかに。
翌日、テレビを見ていたら「自衛隊の人は、毎日軽く20〜30キロ走る」と言っていて、へこみました。
疲労度:400%
「24時間テレビ」の西村知美さんは、この倍以上の距離を走ったのか、と思うと気が遠くなります。
しかし、山手線一周は、ふつうは10〜12時間で歩けるらしいのですが、私は14時間30分もかかってしまいました。悪天候とはいえ、自分の体力の無さにあきれました。
反省も感動もなく、報告をおわります。ちゃお!
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