特集 2023年5月26日

超絶技巧!豆腐の千切りスープ「文思豆腐」に私も挑む

4日目:豆腐じゃなくて湯葉を使うズルをする

これまでのチャレンジで、課題は「薄くスライス」だということが分かりました。当たり前ですが、これがめちゃくちゃむずかしいのです。

豆腐は柔らかいので、断面が垂直じゃない。するとまっすぐ包丁を入れても太くスライスされてしまう

 

思い悩む私の脳に、「いかがなものか」な考えがこだまします。それは、

「湯葉を使う」、この考えです。

湯葉はうすいし原材料も豆腐とおなじ大豆。既製品は均一な厚さです。技術がなくても、お手軽に糸のような千切りができるかもしれません。

しかし、文思豆腐において包丁さばきが求められる行程の1つをスキップしてるし、なんなら「文思豆腐」ではありません。「千切り湯葉」です。

 

「湯葉で文思豆腐なんて作っていいのかしら・・・」と誰も感じたことないであろう罪悪感を胸に、

この市販の湯葉を使っていきます。
ゆばうっっす

私が豆腐では成しえない薄さにびっくり。しかも、つまんで持ち上げてもやぶれません。

 

そんな驚愕の湯葉を、いつもの要領で切っていきます。豆腐は手で押さえてるとへたってしまいますが、湯葉は強度があり、安心しておさえることが出来ます。

豆腐のときと同じで、白いからどれくらい細く切れてるかは全くわかりません。

今回はしいたけとにんじんを茹で、スープに湯葉を入れ、

できました。

 

やはり今までで一番細く切れました。


 

私の刀功のなさでふぞろいではありますが、極細のものもちらほら。

 

一番理想にちかいビジュアルに。

当然うれしいのですが、

「豆腐を使わず湯葉に逃げた」といううしろめたさがありました。

食べてみると、

おいしいけど、なにやら違う。

湯葉はしっかりめの食感。豆腐のほうが口どけなめらかです。

 

私は豆腐で作った方が好きでした。味に差が出たことで、なんとなくズルの報いを受けた感じがします。職人の作る極細文思豆腐はペーペーの私には生み出せない美味しさがあるのでしょう。


4日間文思豆腐を食べるって最上のぜいたく

このチャレンジ期間中、毎日文思豆腐を食べる生活を送りました。これって考えようによってはめちゃくちゃゴージャスですよね。

用意するのは豆腐と人参、しいたけ、鶏がらスープと片栗粉くらい。あとは千切りするガッツさえあれば、「っぽい」ものは作れることがわかりました。

いつか友人にふるまってみたくあります。ただ、細さで見栄をはるために湯葉を使う可能性大です。

千切り湯葉ベストショット、お納めください。
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