私的!神楽の楽しみ方
ここからは素人なりに、神楽の私的な楽しみ方を語らせてもらおう。文化・学術的なことや舞の解説などは各種書籍やサイトで事足りる。
ポイント① 神面をじっと見る
神面を用いる舞を見るとき、面の顔に注目するようにしている。
神面を見つめていると、神様がこの世に現れて楽しく遊んでいるようにしか見えない瞬間があるのだ。
木彫りの面を被った人間が、それ以上の存在になる恐れ多さと面白さ。神がかり。それを捉えたときにグッと神楽が分かった気がしたのだ。
ポイント② 仲間を連れて行こう!
先にも書いたが、神楽には神面をつけた舞と、そうでないもの(素面舞)がある。
素面舞は神事・呪術的にゆったりとした動きを繰り返すものが多い。
ミニマルでアブストラクト。言葉を選んでいえばかなり難しいのだ。ケン・イシイをはじめて聴いたときのような気分になる。
それが1時間くらい続くのだから、隣に話し相手がいたほうがいい。分からないなりにも、ああだねこうだねと言えあえる人がほしい。特に夜通しで拝観する場合、寒さと眠さと孤独がこたえる。
今回は詳しい人(職場の後輩)と一緒に行ったのであれこれ聞けて楽しかった。仲間はいたほうがいい、
地元の人たちもお酒に酔って仲間内でめちゃくちゃ他愛ない話をしている。推しの子のアニメの話とか。
ポイント③ 舞手に知り合いがいるといい
神楽を舞う人間のことを「ほしゃどん」と呼ぶ。
ほしゃどんは日頃、神事とは関わりのない職についていることがほとんどだ。たとえば役場職員、役場職員、役場職員……顔が浮かぶ舞手が役場職員ばっかだった。あとは高校生や小学生なんてのもいる。
日頃は世間の仕事に精を出している舞手の方々が、神楽のときにだけ装束に身を包んで神になっていく姿を見るのは感慨深い。
ぼくは交友関係上、舞をしているときの彼らしか知らないけれど(逆に役場の仕事をしているのを見てウォッ!働いている!!と思う)、それでも見知っている人の舞姿には心揺さぶられるものがある。
誕生日かなにかの贈り物として神社の御守を受けに来た男の子が舞手として活躍していた。たぶん神楽や神様のことがすごく好きなのだろう。
名前も学年も知らないけれど、彼の舞姿や振る舞いを見ていると、こういう子供がいる町には神様だっているに違いないなと思うのだ。
推しというと俗っぽすぎるが、知り合いや推しの舞人がいるとまたひとつ楽しみが増えるというわけだ。難易度が高すぎるが、ほしゃどんの知り合いをぜひ作ってほしい。
そういうわけで見に行こう!神楽!
今回ざっくりと紹介したのは集落ごとで行われている、いわば本物の神楽だ。これは少しハードルが高いのだけど、観光客向けに高千穂神社では毎夜(12/31,1/1を除く)神楽の奉納が行われている。
こちらは1時間で4番の神楽を舞うダイジェスト版になっている。
内容もすべて神面を着けるわかりやすいものだ。そのなかには御神体の舞もある。まずは試し見がてら高千穂神社で神楽を楽しむのもいいだろう。
……めちゃくちゃ宣伝みたいな締め方になってしまった!高千穂の冬は雪が降るくらい寒いし、辺鄙でレンタカーはほぼ必須なので、無理して来なくても大丈夫です!休日は家でデイリー読んでようぜ!

