特集 2026年9月8日

今年の台風の動きがおかしい理由〜気象予報士増田さんに聞く

毎朝テレビでも天気予報を伝えている気象予報士、増田さんに話を聞く月1連載。

8月11日に茨城から台風が上陸しました。いつもと逆のルートです。ほかにも台風が多かったり、おかしな動きをしていたり、なんだか様子が変です。その原因は太平洋高気圧の不在にありました。(ここの文章と構成・林雄司)

1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。
ツイッターでも気象情報やってます。(動画インタビュー)

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今月もこのメンバーがお天気についてやいのやいのいいます!

台風15号が茨城からやってきた

林:
8月11日に台風が茨城から上陸しました。

台風は南や西からやってくるけど、東から来た

(今回の図は増田さんの話を元にDPZ林が書いています。増田さんチェック済みです) 

林:
ニュースで見たのですが、原因のひとつは太平洋の北のほうに高気圧があったからなんですよね。

高気圧からは時計回りに風が吹く

増田:
はい、ありましたね
林:
そのあとの台風がどんどん東から来ていたので日本の南に台風が嫌がるものがあるのかなと思っていました。
増田:
嫌なものというよりも、モンスーンジャイアの大きなベルトコンベアに流されてた状態ですね。
西村:
モンスーンジャイア!名前がかっこよすぎますね。

どんどん広域の地図になります

増田:
この8月のいちばんの主役はこのモンスーンジャイアです。ばかでかいです。モンスーンっていうのが季節風、ジャイアというのが渦巻なので、季節風による渦巻きという意味です。
林:
モンスーンって西から来る風ですよね。
増田:
南アジアとか東南アジアの方からバーっと吹く風です。西から吹いているのが、だんだんぐるっと渦を巻いて、うずまきができちゃった。

くるんってなって
渦巻きの完成である
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林:
ふつうは渦巻かないんですか?
増田:
巻かないです。普通は、ここに何がいるかっていうと東西に数千キロもあるような太平洋高気圧がいるので。ここって真夏は雲があまりできないはずなんですよね。
太平洋高気圧の中はあまり風が吹いていないんですよ。こういう変な渦巻きとかもできないわけですよね。

本来の姿

増田:
ただ今年は、この主役の太平洋高気圧が弱いというか、いつものとこにいない。 

高気圧が変なところにいる

増田:
高気圧がここにいた。そうすると、時計回りの風があるのでモンスーンは跳ね返されて巻き始めるわけです。 

高気圧に跳ね返されたモンスーンが渦を巻きはじめた
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西村:
台風がこの間に入ったら自動的に西に行っちゃう
増田:
ベルトコンベアで運ばれますって感じで。モンスーンジャイアは低気圧性で南の海はそれなりに熱いから、雲がポコポコ沸きやすいところなんですよね。
風が巻いてる中でクルリンって渦が巻き始めた→熱帯低気圧ができちゃった、となる。 

台風ができやすい環境

西村:
だから今年は台風ができやすかった。
林:
台風ができる要素が完璧ですね
増田:
そうです。だからモンスーンジャイアができると、台風がちょこちょこできちゃったりするし、そしてベルトコンベア。
林:
作っては流し作っては流し
西村:
いま何号までですか?
増田:
いま24号で、8月だけで10個発生して月間では最多タイ記録です。
西村:
数は多くても強くないような…


増田:
数が多いということはエネルギーと雲の取り合いになるんですよね。台風は海水をかき混ぜて海水温を下げるので次のは発達しにくくなっていくんです。
わたあめの機械を独り占めしたら、すごく大きなわたあめになりますけれども、それができない状況。はいどうぞ、はいどうぞって小さいのを渡している。

⏩ 台風15号には続きがあった

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