2025年の夏は本当に暑かったのか？　今年の天気を振り返る

今年、ものすごく雪降ってませんでしたっけ？

西村：
今年は暑かったイメージがどうして強くなっちゃいますけど、今年のはじめ頃ってものすごい雪が降ってませんでしたっけ？青森とかドカ雪でしたよ。

増田：
それも、海水温の話に繋がりますけども、冬自体がすごく寒い冬だったかというとそうでもないし、暖冬でもなかったんですが、適度な寒気がやってくる冬で、やっぱり海水温が高かったので、ドカッと雪が降ってしまうっていうのがありますよね。（※海水温が高いと海から雲に供給される水分量が増える）

林：
冬のドカ雪の時点ですでに海水温が高かった。だから、すでに暑さの伏線というか予兆はあった？　ということは、今シーズンの冬も雪は多いかもしれない？

増田：
おそらく……というか、11月まあ寒くはなりましたけど、そんなに寒いというわけではなかった。でも、青森の酸ヶ湯が早くも積雪量1メートルを11月で越えて、これは観測史上最速の1メートル超えだったんですよ。強烈な寒気が来たというわけではないのに、もう1メートル越えちゃったの？　というのは、やっぱり海水温が高いというのはあるんでしょうね。

林：
あのー、鳥取・島根も雪予報出てますよ。

西村：
あぁ、雪、ふってますね……というか、ここ20年ぐらいずーっと「雪少なくなったね」なんて話してたんですけど、どうなんだろう？　雪、増えてる……？　最近は大雪だ大雪ってニュースになることも多くて、どっちなんだ？

林：
確かに温暖化でスキー場がオープンできませんなんてニュースよくありましたけどね。

増田：
やっぱり、トータルでは減ってますね。例えばひと冬の降雪量とかを見ると当然多い年、少ない年ありますけど、平均をとるとだんだん右肩下がりになって全体の量は減ってますね。

林：
海水温が高いところに来る寒気が回数は減っているけど、来るとドカッと降る。じゃあ、ずっと寒いのが来てくれれば雪がコンスタントに降る……雨もそうですもんね。なんかドカッと降って。

増田：
降らないときは降らない。この11月とか全然降らなかったですし。雪はほんとに強い寒気はもう次々次々来たらそれこそ豪雪なんですけれども、そうじゃなくても、たまに来る寒気でドカって降るようなことが起こってしまう状況に今はになってるってことですね。

林：
雪は寒いからふるんだぞというわけでもないんですね。なんか繋がった感じしますね、夏の暑かったのと、降雪量が。

11月の気温クイズ正解者！

林：
はい、では11月のクイズ……正解は東京最低気温5.1℃まで下がりました。で、近い方0.1℃差のニアピン賞の方いらっしゃいました！

林：
すえよしさん、10月もニアピン賞でしたが、今月も！

増田：
素晴らしい！

林：
でも、勘です！

増田：
また勘かぁ……。やっぱ勘大事……。

林：
（いつも投稿してくださる）メロポンさんは「今朝は5.1℃でしたが……」って締切の日に送ってくださって、もっと下がると予想して外れちゃってますよ。 

西村：
うぁー、惜しい！！

林：
これをそのまま言えばドンピシャで当たってた。……なんかギャンブルで負けてあとから考えて「勝ってたのに」っていうパターンですね。

当たっていちばん嬉しかった難しい予報は？

林：
武井さんから質問来てます。「今まで一番難易度が高くて、当たって嬉しかった予想は何でしょうか？」

増田：
あー、2014年2月8日の大雪です。

西村：
即答だ！

増田：
あのときは2週連続で東京は大雪になって、27センチ雪が積もったんですが、その１回目ですね。いわゆる南岸低気圧が来ていて、ふつう南岸低気圧は雪か雨か？　で、どっちだろうって最後の最後までわからないことが多いのに、その時はもう雪・雪・雪っていう風に「これ全部条件揃ってるじゃん」って完全に分かったパターン。しかもこれ朝から夜まで一日中降ったら相当いくよねって予想したんです。で、当時予報を出していたお客さんに「20センチ以上いきます」って言ったら「はぁ？　なんか間違えてない？」って言われたのを覚えてますね。で、2回目もまた1週間後。 

小林：
雪が残ってたんですよね。

増田：
そうそう。で、まだ雪も残ってて冷えてるから。ま、雪だろうなと、ただし夜からだんだん雨に変わっていくから、先週ほどは降らないんじゃないかって言ってたら、暖かい空気が入ってくるのが遅れて、雨に変わるのも遅くなって、どんどん雪が積もって、そこは当てきれなかった。やるな、さすが南岸低気圧。 簡単には勝たせてくれない……なんてことを思いましたね。

西村：
11年前ですか……これ、うちの子が「雪降った」って喜んで外飛び出して、しばらくしたら雪まみれになって「寒い」って帰ってきた。たぶんあの時だな。