天気予報に出てくる地名の地図がある
増田:
最近使わなくなってきた言葉を引っ張り出してきて、再発見するとか。「輪島上空5000メートル」とか。
小林:
出た!
林:
(なにが?)
増田:
1980年代とか90年代は天気予報で、冬型の寒波が来るときの解説で「輪島上空5000メートル付近にはマイナス36度以下、大雪の目安となる寒気が流れ込んできています」って言っていたので。
小林:
なんかもう講談みたいな感じで
林:
日本のはるか東、なんて言ってませんでした?
増田:
それは天気予報の区分で決まってるんですよ。「はるか東」っていう場所があるんですよ。
林:
これ、むちゃくちゃ面白いですね。決まってたんだ。
小林:
バイカル湖の東もあるんだ
増田:
バイカル湖付近にはとか、これもうなかなか言わなくなりましたから
「バイカル湖付近には上空5000メートル付近にマイナス40度以下の非常に強い寒気が流れ込みまして、この寒気が明日、明後日、明々後日と日本付近に南下して、日本海側に大雪を降らせそうです」(昔の天気予報のまねをする増田さん)
雲と陸地の距離を見ると寒気の強さが分かる
林:
(ひまわりの衛星写真を見ながら)ここのすきまって長白山脈の影響ですか
増田:
これはもう寒気が弱まってきているっていう状態なんですね。
このへんは空気と海の温度差が小さい。
夏の露天風呂は湯気がもくもく出ない、温度差が小さいから。冬の露天風呂は湯気が出るのは温度差があるから。そう考えるとここは温度差が小さい。
林:
海も冷たいし、空気もそんなに冷たくない。日本海まんなかはまだ海が暖かい。
増田:
ここの距離が開けば開くほど、寒気が弱まってきてる。本当に強い感じの時は、もうここが隙間がないぐらい。
林:
ここが風の冷たさの目安
増田:
天気予報の古典的な解説のひとつのなんですけれども。もっと言うなら気象予報士試験で出る問題。「離岸距離」って言って、これが大きければ大きいほど寒気が弱まってきているというのがわかる。
林:
またこの連載難しくなっちゃいましたね
小林:
四字熟語だ
(おわり)