特集 2022年2月12日

2011年11月11日11時11分は11.1 だった。22年2月22日22時22分は?~月1天気2022年2月号 その1~

気象予報士、増田雅昭さんに天気について聞く月イチ連載。今月も3回に分けて掲載します。

第1回はこちらの内容となってます。
・1月は予報通り寒かった
・気温グラフが波打ちはじめるのが春
・2011年の奇跡と22年2月22日の予想大会
(構成 編集部 林)

1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。
ツイッターでも気象情報やってます。(動画インタビュー)

前の記事:検索ワードで見る天気~月イチ天気2022.1 その3

> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

今回もこのメンバーでお送りします

1月は科学の進歩により、予想通り寒かった

増田:
前回1月は寒いまま終わりますと話をしましたが、そのとおり寒いまま終わりますね。最高気温でも一桁の日が多かったですね。

林:
寒かったですね、でおわっちゃいますね

西村:
想像以上に寒かった

増田:
まとめとしては当たり、ということでよろしいですかね(笑)
今回すごいなと思ったのは、長期予報通りの展開だったことですね。
ラニーニャが起こっているから寒気が次々と降りて来やすい流れになりそうですよ。
だから寒くなりそうですよというシナリオだったんです。その通り展開ですよね。

林:
ラニーニャというのはいまもずっと発生してるんですか?

増田:
今も発生しています。ラニーニャ=絶対寒くなるっていうわけではないんですけれども。コンピュータが予測したシナリオ通りの展開になっているので、当たるときは当たるようになってきているんだなと感じますね。

林:
長期予報ってそうでもなかったんですか

増田:
長期予報の1ヶ月先とか、3ヶ月先はなかなか当たらないのが当たり前の時代もありました。
今年のようにはっきり寒かったり、暖冬など特徴がある冬に関しては当たるようになってきています。

林:
増田さんが仕事を始めてから変わってきているわけなんですよね?

増田:
僕が始めた2000年前後はこんなにクリアに分かるってことはなかったです。

林:
なぜでしょうか?プログラムが良くなったんですかね。

増田:
コンピュータの性能があがって、計算処理能力もあがっているのでたくさん計算できるようになったというのもありますし。そこにいれる計算の開発が進んでるのもありますね。
気象庁に加えて、研究機関で研究されてたのも、気象庁の計算式に反映されていくわけですけれども。

林:
人類の進歩だ。

増田:
本当にそう思いますね。天気予報って飛躍的に上がらないものだって感じちゃうんですけど、10年20年単位で振り返るといいほうにだんだん来てるなって思いますよね。

林:
1月は進歩したおかげで予想通りになった

西村:
原因は科学の進歩

小林:
すごいおっきな話になった

気温のグラフが波打ち始めるのが2月

林:
2月ってまだ寒いですか?

増田:
季節的にも2月の上旬までが寒さの底で、2月の上旬から平均的には気温が上がっていく時期ではありますね。
立春ぐらいからちょうど気温が立ち上がり始める。

林:
これ、去年の2月ですけど、2月の下旬にすごい温かい日がありますね。

増田:
気温が波打ち始めるんですよ。
今(1月後半~2月上旬)ってずっと気温がほぼ一定じゃないですか。気温に動きがない。そこが季節の行き着くところなんですよね。

林:
2018年はわかりやすいですね。なるほど。

増田:
列島がどっぷりと寒気に覆われて気温のグラフが平らな状態。その状態からだんだん波打ちはじめて暖かい日もあれば、寒い日もあったりして。
この暖かい空気が混ざり合うのが季節の変化につながっていくんですね。それがダイナミックになっていくと春になる。

いったん広告です

2月中旬に暖かい日が訪れて「チョコも溶けるような」というのが天気予報の定番

西村:
2016年凄いですねこれ。

林:
ものすごい暑い日ありますね。

増田:
なぜかバレンタイン前後に来ることが多いんですよね。
だから気象予報士は天気予報で「チョコもとけるような、そんな暖かい空気が~」と言ったりする。

林:
2月の突然暖かくなる日っていうのはなんですか?

増田:
南風がぐぐっとやってくるときですよね。
南の方で暖かい空気が成長し始めているわけですけれども、それグイッと北の方へ自己主張し始めるのがこの2月。

林:
ほんとうだ!20年も18年も14日辺りに暖かい空気が来るんですね
今年も来るかどうか、きたら天気予報でチョコも溶けるようになって言うか注目ですね

増田:
今年は14日前後には来ないんですけど、20日過ぎ、下旬になるとだんだん気温に変動が出はじめます。あったかいな~と感じる日も出てくるようになると思いますね。

林:
とりあえず20日まで我慢ということですかね。

増田:
20日以降、やっと暖かい日も出てくる、ぐらいですね。気温に変動が出てくるはずです。

林:
だんだん暖かくなるんじゃなくて変動が出るんだぞというのは我々が思っているのと違いましたね。

増田:
だから2月とか3月の初めに暖かくなったと思ったら、必ずその後に反動がきますから。

小林:
三寒四温ってやつですね

林:
野球でホームランパカパカ打ってこのままだとホームラン80本打っちゃうんじゃないかみたいな話が毎年ありますけど、そんなことはないですもんね

増田:
必ず波がある
 

先月の問題・東京の雪日数は2日でした

増田:
1月は2日でした。

西村:
ちょっと降ったんですよね

増田:
17日にみぞれが降って、それが雪日数にカウントされていますね。

林:
6人が正解です!

1月の正解者。おめでとうございます!
とみさん、ヤユーさん、pukuさん、あおむしさん、てづかもとむさん、メロポンさん

増田:
すばらしい

おめでとうございます!と言ってるところ

2011年11月11日11時11分の伝説再び?今月の問題

今月の問題:2022年2月22日22時22分 東京の気温 小数点1桁まで予想してください。

西村:
22度だったらすごいですね

増田:
伝説があって、2011年11月11日午前11時11分に横浜で11.1度だったんです。

小林:
本当?!

西村:
すごい!

増田:
すごいでしょ。これは気象庁の天気相談所に聞いて裏を取ってますから。
22時22分だから2.2度の可能性ありますよ

西村:
分毎にわかります?

増田:
わかります。気象庁は1分単位に観測してますから。
問題は東京にしておきますけど、気温を観測しているアメダスは920ヶ所ぐらいあるのでどこかは2.2℃があるんじゃないかと

西村:
寒気来ないかな!!

増田:
過去の最低気温を見ておきましょうか。東京の最低気温です。
2021年2月22日 7.7℃
2020年2月22日 6.4℃
2019年2月22日 4.1℃
2018年2月22日 1.5℃
2017年2月22日 1.1℃
1℃台があるのでありえますよ。

林:
華氏だったら2.2度だったとかないですかね。

西村:
2℃きてほしいなあ。2.2までいかなくても、四捨五入して2℃になるといいですね

林:
僕の予想は4.4℃。2で割ればよかったんだ~みたいな数字になる。

今月の問題:2022年2月22日22時22分 東京の気温 小数点1桁まで予想してください。 締め切り:2022年2月15日23:59
▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓

 

今日のみどころ