なぜカードゲームなのか
なぜ割れせんべいでカードゲームかというと、カードゲームにすることで今まで気づかれてこなかった割れせんべい特有の魅力が引き出されるからである。
ただ漫然とボリボリ食べるのではなく、手に取ったせんべいのカケラを観察し、特徴を発見し決断をする。この過程を経てこそ、焼いたせんべいをわざわざ割った意味が出てくるのではないか。
よく見ておいた方がいい。だってわざわざ割ったのだから。
そしてそのプロセスを遊びにして最大限に楽しめるのがカードゲームなのだ。だから割れせんべいをカードゲームにした。
ルール説明
では一生懸命考えたカードゲームのルールを説明します。一言で説明すると重さを見るアップダウンゲームだ。なんとなく納得してもらえればいいと思うので、細かいところまで読まなくても大丈夫です。
まず対戦中の様子はこんな感じだ。
各名称はこんな感じ。この記事では割れせんべいの袋のことをデッキと呼ぶ。
【バトルの準備】
- まずコイントスをして先攻後攻を決める
- 先攻はデッキから一枚手に取り、バトルフィールド(はかり)に置く
5gだ。
【後攻のターン】
- 相手はターンの初めにコイントス 表ならバトルフィールドにいるカードより重いカード、裏なら軽いカードを置かなければいけない
今、丁寧に読んでくれている方、ありがとうございます。これは割れせんべいのカードゲームのルールである。今自分が、割れせんべいのカードゲームのルールを読んでいる場合なのか、一度よく考えてみてほしい。うん、読んでいる場合だなと思ったら続きをどうぞ。
- デッキから一枚取る
- コインの結果通りになると思ったらバトルフィールドへ、ならないと思ったらベンチへ
- ベンチに置いた場合はターンエンド 相手のターンになる
- バトルフィールドに置いてコインの結果通りだったらターンエンド 相手のターンになる
- コインの結果通りにならなかったらミス 【ミス1】とカウントし、ターンエンド 相手のターンになる
- 三回ミスをすると負け
ここまでどうだろうか。とにかく相手が出したカード(せんべい)より、自分のカード(せんべい)が重いか軽いか、一生懸命考えるというゲームである。
そして、カードゲームっぽくするためにこんなルールもある。
こういう状況の時。
このルールがあると、戦略を考えられるようになっておもしろかった。このあと説明します。
このゲームの良いところ
このゲームの良いところはなんといっても割れせんべいのカケラをよく観察できるところだ。
相手より重い? 軽い?
形が違うと判断が難しい。
これは大きいけどスカスカだから意外と軽いかもしれない。せんべいの形って立体的で複雑なのだ。
重さとかじゃなく、単純にかっこいい時もある。
マックにこういうアイコンあるな。
こういうやつ。
わざわざ割ったわけだし、よく観察しておこう
そしてシンプルに重いか軽いか、というゲームが楽しい。
ぴったり100gを作るとか、担いだ米俵の重さを当てるとか、古から伝わるレクリエーションからも分かるように、重さを想像する遊びって楽しいのだ。
稀に最強のカード【1g】が出る。このあと相手のコインが裏だと、1gのカードしか出せないのでかなり追い込まれる(同じ重さはNGだけど、1gだけは例外でセーフとしていた)。
逆に一番重いのは8gだった。8g出た時は嬉しい。
今回はシンプルに小数点以下が出ないはかりを使ったけど、出るはかりを使っても勝負が見えにくくなっておもしろいと思う。
あとはもう見たことのない絵面の良さ、というのもある。妻とやったのだけど、突然我に返って「夢なのかな…」と呟いていた。
戦略も立てられる
最後にベンチを使った戦略について少し説明したい。また少し込み入った話になるので「自分は今、割れせんべいのカードゲームの戦略について読んでいる場合なのか」と自分に言い聞かせながら読み進めてください。
例えばこんな状況で自分のターンが始まる時、
デッキからカードを引けず、ベンチからバトルするカードを選ぶことになる。
この時、ベンチのカードが小さいものばかりだと、コインが表(重いものを出す指示)の時に追い込まれてしまう(でもどれかのカードは出さなければいけないので【ミス1】となる)。
だからベンチには大きさのバラけたカードが揃っているのが理想である。
逆に相手がそうなっていない時に極端な大きさのカードを出せれば、次のコインの結果次第で相手を追い込める。
追い込まれないために、そして良きタイミングで自分の意図したカードを出すためにベンチを常に整えておくのがポイントとなるのだが、整えるにはどうしたらいいかというと、バトルフィールドに行けるカードも敢えてベンチに温存する、というテクニックがある。
コインは表。明らかに大きいので勝負できるけど、バトルはせずに一旦ベンチへ置いておく。
そして相手のベンチが偏ってきたタイミングでバシーンと出せばいい。うまく決まると気持ちがいいぞ!
やってみてはいかがでしょうか
ゲームの紹介は以上である。あとはもう楽しいからとりあえずやってみようか、という気持ちだ。
だって今、この文章を読んでいるのは、世界に数多ある情報の中から【割れせんべいのカードゲーム】を選び、読んでくれた皆さまである。絶対にやっておいた方がいい。じゃないと『割れせんべいのカードゲームのルールや戦略をよく読んだだけの人』になる。考えようによってはそれこそが一番の酔狂である。それはそれでいいかもしれないが、せっかくなのでやってみて楽しんでいただきたい。
そしてルールに改善できるところがあれば教えていただきたい。共に割れせんべいカードゲームの歴史を作って参りましょう。
割れせんべいデュエリスト。