イスに座っていいっすか。
会社で働いているとイスに座ったまま、近くのプリンターに移動したり、近くの人から書類をもらったりする人を見る。なんだか仕事ができる人っぽい。
なら、外をイスでシャーッと移動すれば、かなりのやり手っぽく見えるのではないか。あと、気持ちがいいと思う。一度、外でシャーッとやってみたい。と思ってやったら色々とわかったのでお伝えします。
①外でオフィスチェアを使うと眠たそうに見える
外でシャーと移動する前に、果たして屋内でやることを屋外でやったらどう見えるのか。よく首で電話を抑えて仕事をする人をみかける。それをやってみたい。
電話がかかってきたな。
「ちょっと待ってください。今、調べますので」
あれ?
寝ちゃった?
日差しのせいか、目を閉じたせいか、寝ているように見える。決して忙しそうに見えない。仕事がいやすぎてふて寝した人だ。こういうことじゃない。
次へ行くぜ。
②イスに座りながら飲み物を買うとすぐに落ち着いて飲める
何かをやりながら別のことをしている人を見ると忙しそうだなと思う。たまに会社で電話をしながらコーヒーを注いでいる人をみかけるがやり手に見えて、年収1000万だと私はふんでいる。年収ってどうやれば上がるんですか? 社長にお金をくださいと言えばいいのか?ください!
やり手になりたい、そんな気持ちで挑みました。
缶コーヒーって久しぶりに飲んだけどうまいな。
やっている本人は楽しい。すごく楽しい。でも見ている人から「あれはなんだ?」という声もあると思う。でも、そういう違和感を大事にしていきたいですね。
③音がすごいので運ぶのが大変
本当は道路もイスで移動しようしたがダメな気がしたので押して移動をした。これはイスを押しながらアスファルトを歩いた感想として、ガタガタと音がすごいので気をつけてほしい。あまりの音にみんながこっちを見て、見るとすぐにふせてくる。怪しい人か。
こっちも目線もふせがちになりますね。
ただ、道路の塗装によっては音があまりならず運びやすい。引っ越しとかでイスを運ぶ必要な人に教えたい情報だ。それ以外の人は大変なんだなと思って優しく見守ってあげてください。
なめらなアスファルトとでこぼこしているアスファルトの境目に敏感になった。
こうやってみるとかわいいペットに見える。名前はイスって言います。3歳です。
④イスをシャーとしたいなら砂利の公園がおすすめ
とりあえず、公園まで行くことにした。そこで色々とやろうと思う。イスでシャーを満足するまでやり倒したい。そういう気持ちで公園に向かった。子どもたちが2人、立ち止まって見てきた。笑って早足で逃げた。
そう思って着いた公園、雑草だらけで寝る以外のことができませんでした。
走れないのだ。車輪が草を巻き込んで走れない。これではシャーができない。また移動して、違う公園に行った。ガラガラと音をさせながら。
違う公園で満足するまでイスでシャーをした。
固い地面だとイスをシャーっとできる。周りに人がいないこと確認しながら思う存分シャーをした。たまに大きな石があると急に止まるのがどきどきする。これがつり橋効果かと思った。
いったん疲れたので寝ます。
⑤段差は超えられないので、超えるときは持って行け
もしかしたら、会社で働いていて、イスに乗ったまま公園に行く人もいるだろう。そんなときに公園の段差に気をつけてほしい。こえられないから。
写真ではわかりにくいほどの段差。
こんなに力を入れてイスに乗ったことないな。
こんな段差でも乗り越えるのが大変。
簡単なようなことでも意外と本気を出してやらないと足下をすくわれるのだ。そんな教訓を学んだ。
あと、ずっとおじさんと子どもがこちらを見ている。乗りたいのかもしれないが、今日だけはそっとしておいてください。あと、パトカーって横を通ると怖いなと思いますね(何回か通った)
これって記事になるのか。
記事・・・。
お礼の手紙を出す
3年付き添ってくれたイス、こんな外で色々とやってくれたイスにお礼を書きたい。なのではがきを書く。意味がわからないと思う人、もっと他人に感謝を伝えようよ。
コンビニではがきを買って、その場で書く。アイスを食べたくなる暑い日でした。
今までのイスとの思い出を振り返りながら、感動をさせたいと考える。イスを感動させたい。
たまに休んだ。
なんとか書けた。さて、出そう。近くのポストまで移動して出す。イスに乗って自分の家まで届けようと思ったが、無理だなと思ったのでやめた。
出したぜ。
数日後、リビングに手紙が置いてあった。親から「怪文書が届いている」と言われたときはすぐに自室へ戻った。エロ本が見つかったときぐらい恥ずかしい。
意外と思い出がつまっていて、見ると泣きそうになる。
ありがとうイス。たっしゃでなイス。
本当は違うイスを使ってました
今回、本当は自分の家にあるイスを使おうとした。引っ越しをすることになり、イスがいらなくなったからだ。買い取りをお願いしたら「1000円です」と言われたので「1000円ですか!?」と聞き返した。だって3万ぐらいしたから。
捨てようかと迷ったが、友人がほしいと言ってきたのであげることにした。「でも、記事で使おうと思っていて...」と伝えると「家にいらないイスがあるのでそれを使ってください」と、持つべきものは理解のある友人である。
「でも、送れないよ」と言ったら「レンタカーで取りに行く」と言われ、そうかーと思いながら待つ。
これは後ほど聞いたのだが、車の運転はかなり久しぶりで多少のへこみは仕方ないと思いながら取りに行くことにしたらしい。なんだ、その骨を切らせて肉を断つ作戦は。
この記事がこの写真で終わったら、最終回だと思ってください。
友人の運転でイスを運ぶ。途中「もし、この道で前から車が来たら終わりです」と言われたときには「終わりか~」と思ったことは運んでくれた友人には言えなかった。でも、「信号で止まるたびに首が持って行かれそうになるね」とは言った。
「あの土が落ちてきたら終わりですね」と言われたときも「終わりか~」と思った。
無事、友人宅へイスとトイレットペーパーが運ばれた。(トイレットペーパーは退去時ににトイレにあったので持って帰ってきた。)
「トイレットペーパーはいらないです」と言われたが「大丈夫ですよ」と言ってあげた。
もらったイス。そして、冒頭の撮影が始まった。