特集 2023年3月29日

積み楽器インタビュー 〜なぜあなたは楽器を弾かないのか

IT それが沸いたら終わり

そんな元チューバ奏者の唐沢さんからは思いもよらぬ理由が飛び出してきた。

唐沢:私はマレーシアで笙を買いました。和楽器の笙ってすごく高いんですけど、マレーシアでは1,000円で売っていたので。

マレーシアで買った笙。日本の笙と違って下にひょうたんみたいなものがついている

唐沢:ただ、ちょっと置いてたら中から木の粉が出るようになってきて。もしやと思って殺虫剤を炊いたら黒い虫が3匹出てきたので吹くのをやめました

ネッシー:えっ

江ノ島:そんな楽器のやめ方あるんだ

怖い。怖すぎる。そんなの楽器ごと嫌いになってもおかしくないレベルである。

米田:虫ってどの部分に湧くんですか?

唐沢:たぶんこの下のひょうたんの部分に湧きました

唐沢「ここです」江ノ島「そんなに具体的に聞きたい話じゃないな......」

唐沢:本当はマスターして宴会芸とかに使いたかったんですけど。あ、あと買った帰りに空港で落としてヒビも入りました

りばすと:もうめちゃくちゃだ

米田:逆によく捨てずに取ってますね

唐沢:なんか愛着が沸いちゃって......

楽器を積む理由④:黒い虫が沸いたから
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王者の意見を聞く

ここで、この中で唯一楽器を積んだ状態から脱した石川さんの話も聞いてみよう。

石川:なるほど、みなさんが半端者だということはよく分かりました。

江ノ島:すごいマウント取ってくる人いるな

喋り出しから圧がある。聞かせてもらおうじゃないか

石川:初めて買ったのは23、 4の時なんですけど、その時はやり方が分からなくて5年くらい積んで、最終的には売りました。ただ、おととし家族との買い物中に急に「ギターを買った方がいいのでは?」と思い立って買い直しました。

ネッシー:なんですかそれは

天啓だ。再挑戦までに一体どんな経緯が......?と思ったらめちゃめちゃ神がかった話が出てきた。

石川:それから半年一人で練習したのち教室に入って、今も続けてます。

しかもそれでいて継続力もある。脈絡なくすごいことが起きている。記念碑とかが立つタイプの「奇跡」である。

まばゆいものを見る積み楽器奏者たち

米田:練習はどこでするんですか?

石川:家でやってます。僕がやってるのはクラシックギターなんですけど結構音がでるので、サイレントギターっていう家で練習できるやつを買いました。

ネッシー:弾いてるから2本持っていてもいいんだ

石川「これです」おお〜、と積み楽器奏者から歓声が上がる

江ノ島:かっこいいな。高みを目指す人しか買わないやつだ

りばすと:すかすかですけど輪郭はやっぱりあった方がいいんですか?

石川:いや、輪郭ないと構えられないんですよ

「こうやって手を置くじゃないですか」考えてみればあまりにもその通りである。こちとら構えなくなって長いからよ
積まない理由:家で練習できる楽器を使い、教室にも通っているから
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こういうのは今すぐチャレンジした方がいい

石川:やっぱり今すぐ練習した方がいいですよ。とにかく触ることが大事だと思います

みんな:あ〜

りばすと:とにかく行動ですね

米田:じゃあ弦が錆びてるのを気にしないでまずは弾いてみようと思います。見ても分からないし、錆びてないと思います。錆びてると思うから錆びてる。

弦の錆びが気持ちの問題なのかは分からないけど、とにかく前向きでいいことだ

唐沢:私ももう一度マレーシアで買ってこようと思います!

ネッシー:あんまり周りを気にせず、公園で叩くことを目標に頑張ってみます!

おれたちの戦いはこれからだ

江ノ島:僕は全部捨てちゃいましたからね......

りばすと:何か今興味ある楽器とかありますか?

米田:法螺貝とか

江ノ島:ちょっとやりたいですね

石川:編集部にありますよ!発送します

編集部のほら貝、たぶんこれ

なんだか思いの外ポジティブな話になったけど、とてもいいことだ。私もこれを機にもう一度頑張ってみようと思う。

やるぞ!

⏩ やる気になったメンバーを待ち受ける末路…!

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