博物館でより詳しく登呂遺跡を知る
遺跡の近くには博物館もあり、発掘されたものや調査の様子を詳しく知ることができた。
弥生時代と聞くとまだ原始時代みたいな印象を持っていたのだけれど、出土品を見るともっとずっと文明的だったことがわかる。
年代的にはそれこそヨーロッパではローマ時代だったわけで、僕が子どもの頃に見て感動したまさにベンハーの時代だ。あの頃、日本では登呂が文明の中心だったのかもしれない。そうか、これが大人になるとわかるといわれる歴史ロマンというやつか。
そんなことをしみじみと思いながら詳しい展示を2時間くらいかけて見て回った。
弥生時代おもしろい。
弥生時代というか発掘されたものから当時の暮らしを想像する学問自体がおもしろいなと思った。
土の中から出てきた板が高床式倉庫の脚に取り付けられていたネズミ除けだったとか、想像力すごすぎだろう。僕たちの暮らしも20000年後くらいに発掘されて「この全員が持ってたと見られる金属の板みたいなやつ、なんなんでしょうね(答えはiPhone)」とか言われる日が来るのだろうか。ロマンである。
トロベーとは
ところで、館内の案内表示のいくつかに、竪穴式住居のキャラクターが描かれていたことに気づいただろうか。
これは登呂遺跡のキャラクター「トロベー」である。トロベーのベーは「兵衛」ではなく「米」。
静岡に住んでいるといろんなところでトロベーを見かけるので、やはり登呂遺跡は静岡の誇る大切な遺跡なのだ。実際に来てみるとその重要性もしっかりわかる。
大河ドラマは戦国時代ばかり取り上げずに弥生時代をやるべきだと思う。そうしたら確実に登呂遺跡がロケ地になるだろう。
もっと登呂遺跡に行こう
登呂遺跡。たまたま引っ越した先が近かったからよかったものの、たぶん自分から探してまで行こうとは思わなかったと思う。
これまでまったくノーマークだった弥生時代が、今はかなり気になっています。

