トマト要素はマスコットキャラで補給しよう
トマト&オニオンは、かわいい名前のわりにかなり直球勝負な肉肉しいハンバーグを食べさせる店だった。
ちなみにハンバーグを頼んだかぎりでは、トマト要素を感じなかった。オニオンはソースやスープに使われているけど、トマトとは出会わない。
その点、メニューやお知らせに登場するオリジナルキャラクターはみんなトマトである。むしろキャラクターたちの中にはたまねぎ要素が少なくて、たまねぎなのは犬だけだ。
肉肉しいメニューから私が選んだのは「弾丸ハンバーグ&トマオニオリジナルハンバーグ食べ比べ」である。
運ばれてきた鉄板の上には焼き石がついている。よく焼いてお召し上がりください、のタイプなのだった。
アツアツの鉄板に弾丸ハンバーグを押し付けると、ハンバーグからにじんできた油が激しく飛び散った。自宅では体験できないアトラクションに気分が高まる。
口に運ぶと、これはまごうことなき肉だ。
そういえば牛肉ってこんな味だったな、と思う。最近なんとなく豚肉や鶏肉ばかり買っていて、牛肉を食べることが少なくなっていたことを思い出した。
噛みしめると奥歯がミシミシいうくらいの密度がある。
一方「オリジナルハンバーグ」はフワフワタイプのハンバーグである。オーソドックスなデミグラスソースがなつかしいやつだ。
どっちもおいしいし、なんなら「弾丸」と同時に食べてもおいしい。力強さと優しさの同居である。そういう人間に私はなりたい。アホの宮沢賢治である。
ハンバーグだけでもかなりの満足度なのだが、今回はセットメニューでライスとカレーバー、オニオングラタンスープをつけていた。
欲張りすぎではないかと思われるかもしれないが、セットの選択肢はAセットからEセットまでどれもこういう調子だった。
ライスとカレーはジャーからよそい放題になっていて、とにかくサービス精神が激しい。近くの席の子が何度もおかわりしていてまぶしかった
油断すると、1日にコメ4合とカレーとハンバーグを食べ……と、やっぱりアホの宮沢賢治になってしまいそうである。
トマオニに来るならお腹をすかせて来よう。何十年か先に子どもを連れてくるとしても、おじいちゃんになる前の胃腸が元気なときがいいかもしれない。
それか、この先も定期的に肉肉しい食事をとるようにして、胃腸が元気なおじいちゃんになるか、である。雨にも風にも負けない胃腸に私はなりたい!
トマト&オニオンは、かわいい名前のわりにかなり直球勝負な肉肉しいハンバーグを食べさせる店だった。
ちなみにハンバーグを頼んだかぎりでは、トマト要素を感じなかった。オニオンはソースやスープに使われているけど、トマトとは出会わない。
その点、メニューやお知らせに登場するオリジナルキャラクターはみんなトマトである。むしろキャラクターたちの中にはたまねぎ要素が少なくて、たまねぎなのは犬だけだ。
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