メーカー品の方が接続が安定している
今回、秋葉原の安いお店のLANケーブルを使ったときに接続ができず、同じ長さの別のケーブルを使ったら正常に接続できた。高くても聞いたことのあるメーカーの方がいい。
インターネットをするときにパソコンに差し込むケーブルをLANケーブルという。元々LANとはローカルエリアネットワークの略称で、狭い範囲のネットワークを意味していた。
現在ではwi-fiなどの無線LANが普及しており、線がごちゃごちゃする、足などをひっかけるなどの理由で家庭などでは有線のケーブルはほとんど見ないかもしれない。
会社や事務所などではまだまだメインで使われているこの有線LAN、いったいどのくらいの長さまで使えるのだろうか。
編集部より:この記事はとくべつ企画「おとなの自由研究2019」のうちの1本です。
電気量販店に行くと、様々な長さのLANケーブルがある。短いだと50cmからある。
長さも違えば、形状も違う。インスタントのうどんのような平べったいケーブルやそばぐらいの太さのケーブルなど様々だ。
そして、カテゴリー6やらカテゴリー7などの種類がある。細かく話すと朝まで語ることになるのでだいたいで言うと、数字が高くなるほど、接続がより安定したり、性能がよかったりする。
とりあえず長いのがほしい。そう思ってお店を探していたらあった。
100メートルの長さである。これを買って帰ろうと思って箱をよく見たら、
コネクタと言われてもなにがなんだがと思われるかもしれない。一般的な市販のケーブルにはパソコンなどをつなげられるように機器がとりつけられている。
長いケーブルだと自分で使いたい長さに切って、自分でコネクタをつける必要があるらしい。自作ケーブルである。
店員さんに「すごく不器用なんですけど、これってやった事ない人でも簡単にできますか?」と聞くが、「たぶん、難しいと思います」と言われたので断念した。無理はしない方がいい。
このあとに行ったトイレがとても混んでいて自分も含めて並んでいる人、全員がぎりぎりだった。
様々な長さのLANケーブルを買ってお店をあとにする。
あとはつなぎ方である。家にあるパソコンと家のケーブルをつないでそのまま外に出ようかと思ったが、多分怒られるだろう。他にも色々と方法はあるが、今回はカメラで撮影した映像をどうにかしてLANケーブルでつないで、パソコンで映し出すことにした。
LANケーブルを段々と長くしていき、どのぐらいの長さまで映像が映るのかで、LANケーブルの限界を調べたいと思う。
そこで映像の詳しい人に相談することにした。有限会社バッタネイションの岩沢さんである。
岩沢さんに相談してみたところ、「カメラでHDMI出力して、それをHDMIエクステンダーをつかってLANへ変換して、それを受信側でもLANからHDMIに変換すれば映し出せます」とアドバイスをもらった。
これらを使って検証していこうと思う。まずはつながるのか不安でしかたないので試しにつないでみよう。
LANケーブルをつないで、これでどうだ。
なにも映像が出てこない。デイリーポータルZの運営会社であるイッツコムの会議室で真っ暗な画面を見ながら焦っていた。
一度、冷静になろう。パソコンにつなぐのがよくない。モニターにつなげばいいのではないか。会社のモニターを借りてつないでみる。
最初は短いケーブルから、段々と長くしていく。長さが必要な場合は延長コネクターを使用した。
ちなみにLANケーブルが長いと、実際の動きと映像の動きが遅くなるかと思ったが、関係なかった。
結果的に65メートルまでつなぐことができた。ケーブルの種類や接続方法によっても違いがあるが、1つの目安として考えてほしい。
岩沢さんいわく「LANケーブル一本でつなぐことができる距離は通常100メートルとされていて、ここから長くしていくことで、通信が遅くなったり、接続できなくなったりする」そうだ。
わかったところで最大までのばしてみて映像を撮ってみよう。
会社には働いている人がいる中で、ヌンチャクをふり回す映像を撮るなんて興奮する。社内の人、セコムや警察を呼ばないで見守っていてほしい。
このとき、安藤さんは「廊下の端でヌンチャク振っている映像を会議室で見ているのはちょっと見てはいけないものを見てしまったような気持ちになった。あとヌンチャクが下手だ」と思ったそうだ。
今回、秋葉原の安いお店のLANケーブルを使ったときに接続ができず、同じ長さの別のケーブルを使ったら正常に接続できた。高くても聞いたことのあるメーカーの方がいい。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |