デジタルリマスター 2022年9月15日

「逆さにしても顔になる顔」になる(デジタルリマスター)

子供の頃読んだ本に、「逆さにすると別の顔になる顔の絵」というのが載っていた。

本を上下反対に持ってみると、確かに別の顔が見えてくる。とんちの効いた逆さま絵とでも言えばよいのだろうか、感心しながら楽しんで見た覚えがある。

調べてみると、逆さま絵は江戸時代の遊びにもあったらしい。この顔、実際の人間の顔ではできないものだろうか。

幼い頃、その意外性に感激した絵遊びを現実化してみたい。自分を実験台にしてやってみました。

2006年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

前の記事:個人的にアドバルーンを揚げる(デジタルリマスター)

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ああいう顔の人になりたい

子供の頃に驚いた「逆さま顔」。正式な名前がわからないので仮にそう呼んでおくが、大げさに言えば、多面的な物の見方というものを楽しくわからせてくれた絵だったと思う。

もしかするとそうした絵をご覧になったことのない方もいらっしゃるかもしれないので、念のために実例を見てみよう。

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ちょっと怖そうなおにいさんの顔だが…

絵の得意な知人に頼んで書いてもらった「逆さま絵」。こうして見ると少しおっかない感じのおにいさんのように見えるわけだが、上下反対にしてみるとからくりがわかる。

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気のよさそうな仙人風のおじいさんに

顔のパーツ全体が下に寄った感じではあるが、やさしい笑顔のひげおじいさんの顔になったのがわかるだろうか。

普通に考えるとこんな顔の人はなかなか実在しないと思うのだが、いろいろ工夫をすることで自分自身を「逆さま顔」化してみたいと思う。

まずは正しい向きでの自分を顔を改めて見てみよう。

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大変見苦しいことになってしまい、本当に申し訳なく思う。上下反転して別の顔が見えてくるかどうか、いろいろな表情で検証したいためこんなことになってしまった。

頭の中でひっくり返したつもりで見ても、特にピンとくる写真はない。やはり実際に逆にした方がわかりやすいだろう。

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じっと見ているとどうかしてしまいそうな雰囲気になってしまって、申し訳なく思う。当人としてはそれなりにまじめにやっているので、どうか許してほしい。

ただどうだろう、眉毛を目、髪をヒゲとして見てみると、かすかに「逆さま顔」が浮かび上がってはこないだろうか。

いや、やっぱりまだ無理がある。少し手を加える必要がありそうだ。

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いろんな自分とご対面
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逆さまにしてペンを入れてみる

先ほどの写真をプリントアウトしてみた。変な顔をしたたくさんの自分と向き合うのはつらく感じたりもするが、逆さま顔という目的に向けて、そういうことは気にしないでいきたい。

紙に印刷されると少し印象が変わる。さあ、上下反対にして線を書き加え、「逆さま顔」をシミュレートしてみよう。

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心の目で見て欲しい
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顔っぽくはなったかもしれないが反則気味

うーん、少しは見えてきただろうか。右の写真はわかりやすく開いた口やはっきりとした唇を描いたので、顔に見える度はかなり高まっているとは思う。

ただ、正しい向きにしたときにおかしなことになってくる。おでこにそんなものが描いてあるのは不自然なのだ。

試行錯誤する中、これならどうかというのができあがった。

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普段こんな表情することはありませんが

怒ったような泣きそうな顔と言えばよいだろうか。いろんな感情が高ぶった人のように見える。おでこの黒い点はほくろ、そして弧を描く深いしわが刻まれていると解釈してほしい。

この顔を反転してみると、こんな風になる。

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何かに耐えているヒゲおじさん

別の顔が浮かび上がってきているように見えるだろうか。

眉毛は目、黒い点は鼻、弧の線は口、そして髪の毛は豊かなヒゲという風に見ていただきたい。じっと何かを我慢している感じのおじさんだ。

本来の目の部分をおじさんの眉毛に見立てると、さらに顔としての完成度が上がる。少し難しいが見て取れるだろうか。

とりあえずシミュレーションはできたことにする。次は実際の顔でやってみよう。

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局地的な最新トレンド!めちゃモテ逆さま顔

プリントアウトのシミュレーションで逆さま顔化に目処がついた。次は逆さま顔を実体化するステップだ。

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サッカーファンがよく使っているあれ
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想定外の目的で使います

自分を逆さま顔にするために準備したのは、フェイスペイント用の絵の具だ。サッカーのサポーターのみなさんは、これで顔にチームのマークを描いたりするのだろう。

サッカーのことを考えると暗い気持ちになるので、自分の顔を逆さま化することに集中して筆を走らせる。

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こういう人、まあぎりぎりいるよね

シミュレーション通りに線と点を描いてみた。やはり不自然さは否めないが、「おでこに大きなほくろと深いしわのある人」と受け止めてほしい。

なんだか疲れと眠さを感じる顔だが、逆さま顔にするためにはこの表情のままではいけない。

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研究成果のこの表情
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そして上下反転

どうだろう、右の写真で逆さま顔がご覧いただけるだろうか。今ひとつ不安だが、どうか寛容な気持ちで見てくださると大変ありがたいです。

このままでもまあ見えるかとも思うのだが、念のため画像処理ソフトで顔部分のみを反転させてみたものも見てみよう。

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ヒゲのおっさんが見えているだろうか

最初はもともとの顔が反対になっているように見えてしまいがちだろうが、一度「ヒゲのおっさんがいるモード」に入ると、しっかり見えてくると思う。コツは鼻から上を無視することだ。

仮にここでは、逆さま顔成立ということにしておこう。ただそれは、あくまで読者の方と私という、「逆さま顔をやってみようとしている」という情報を得ている者が見て、ということ。

そうとは知らない人がこの顔を見て、逆さま顔だと気づいてほしい。

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「僕、しわが深くてほくろがでかいんですよ」

そういうわけで、何も知らない人にこの顔を見せるべく、妻の実家に車を走らせる。この程度のペインティングなら、検問があったとしても通れないことはないだろう。

果たしてわかってもらえるだろうか。わかってもらえたところで、婿に対する不安がまた高まったりしないだろうか。

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ドキドキ愛されメイク!秋の逆さま顔

いろいろな側面での不安を抱えたまま訪れた妻の実家。義母に逆さま顔を見てもらって、そうと気づくか試してみたい。

さあ、何も告げずに顔を見てもらおう。

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「僕の顔を見て、何か気づくことはありませんか?」
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「いや……」

顔を見て何か気づいたことはありませんかという問いかけに対し、義母は微妙な反応。悲しくなるのであまりこういう表現をしたくないのだが、言葉を失っているという感じだろうか。

もしかしたら「この婿はやばい」ということに気づいているかもしれない。ただ、その気づきは今回の正解ではないのだ。

やはり普通の表情ではわかってもらえないだろう。逆さま顔に見えやすい表情になって、再び問いかけてみる。

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「ど、どうですか?」「……うーん」
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かなり表現できてると思うのだが

ぷるぷるしながら聞いてみるも、わかってもらえないようだ。やっぱり無理なのか。

ただ、「一生懸命やってるのはわかるけど…」と言ってくれたところからすると、私の真剣さだけは伝わったのかもしれない。そう考えると顔の筋肉の疲れも少しは癒される。

やはりこの向きが問題なのだろう。逆さま顔は、逆さまになって初めて気づくものであるはずだ。

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逆立ちするなんていつ以来か

上下逆になれば気づいてもらえるかもしれない。そういうわけで、久しぶりに逆立ちをしてみる。中学校の組体操以来ではないだろうか。

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「どうですか?」
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「ど、どうですか!?」

逆立ちしながら問いかけてみたのだが、義母は首をかしげるばかり。

じっくり見てもらおうと逆立ちをがんばるのだが、久しぶりの逆立ちはそんなに長く保てない。あとから写真を見て、自分の顔の赤さにも驚いた。

耐え切れなくなって畳にばたんと倒れこむ。やっぱり無理なのか……と思ったところで気がついた。逆さから見てもらうのは、別に逆立ちをしなくてもできるではないか。

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「どうですか……?」

仰向けになって寝転び、頭の方から私を見てもらう。これなら私の体力に関係なくじっくり見てもらうことができる。お願いです、わかってください、お義母さん!

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ほら!
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ほらほら!

右の写真、私からしてみれば完全に逆さま顔だ。なんとかわかってもらえないでしょうか。

「逆さってところがポイントなんですよ」などと、少しヒントめいたものを告げる私。そして、しばしの沈黙のあと、義母が「…あっ !」と声を上げた。

「ここが鼻で、これが口ね。ああ、顔に見えるわ……」

ついにわかってくれたのだ。その語調にあんまり感動はないように感じるが、わかってくれたならもう満足だ。

何度もあきらめそうになったが、やっとゴールにたどり着いた。逆立ちでの肩の痛みもひいていく。逆さま顔は計画はなんとか成功と言っていいだろう。


がんばればなんでもできる

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難航を極めた今回の撮影

ついにわかってもらえた逆さま顔。義母に感動はなくとも、私は感動だ。

上の写真は今回の撮影での失敗写真例。今回はこうした写真がたくさん発生してしまった。撮影係である妻が私の顔を見て笑ってしまい、手ブレが起きてしまうのだ。

人は笑うと脳の中でなんとかという物質が出て、健康になると聞いたことがある。きっと肌もつやつやになるだろう。

そういうわけで、僕たち夫婦はなんだかんだとうまくやっています。この記事を通して、そんなメッセージを義母に捧げたいと思います。

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