デジタルリマスター 2023年12月24日

大きな帽子は岐阜にある(デジタルリマスター)

ただ大きいだけではない

対応してくれたのはマンチェス株式会社 代表取締役 上田佳宏さん。

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大きい帽子があるからとやってきた我々を温かく迎えてくれました

マンチェスさんでは自社で製造するほかに、レギュラーサイズで人気商品を作っているメーカーに大きなサイズの製品の製造を発注している。その際にマンチェスから型紙を提供しているのだそうだ。

その型紙が大事なのだ。単純に大きくするのではなく、例えば袖の付け根はそのまま大きくしない、大きいズボンでもはいたときにすっきりしたシルエットになるようするなどのノウハウが詰まっている。

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たとえばこの大きいジーパン。単純に全てを大きくするとポケットも大きくなるけど、そうすると財布が落ちちゃうのでポケットは小さくしている。

で、帽子の話である。大きいサイズの帽子も円周だけを大きくするのではなく、かぶったときの深さ、そして顔がすっきり見えるつばの大きさを考慮した型紙になっているという。

僕が知らないところで僕のことを気にしてくれている人がいるのだ。ラブ&ピース。

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例えばこういうてっぺんが凹んだ帽子
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頭が入っても、深さがないとてっぺんの凹みがなくなってしまうのだ!
いったん広告です

ひとつの型で300個だそうです

大きい帽子をメーカーに注文する際、1ロットで作るのは300個程度だそうだ。

よく「僕も頭大きいんですよ!」と言われるのだが、でかい頭は少数派だった。ひとりいたら30人いると思え、みたいな話ではなかった(それはゴキブリです)。でかい頭はひとりいたらひとりなのだ。

ただ、その300個は1シーズンで売り切れるという。全国の同志が300の補給を待っているのだ。

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帽子のサイズが4Lのみ。大きいのもある、じゃなくてこれしかない。

大きい帽子が売れる地域はやっぱり東京。比率で言うと北海道と話していた。屯田兵の末裔がいるので体の大きな人が多いようだ、とのこと。

ちなみにやっぱり体が大きい人は頭も大きいそうです。

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次のページではいよいよ大きい帽子の試着に突入じゃ

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