脳が大きくなった
戸惑うのが好きで、分からないものをよく見に行く。
分からないものを見て、考えて、でもやっぱり分からなくて後からじわじわ面白くなってくる。すぐに理解できないもののほうが脳が鍛えられて大きくなる感じがするのだ。ちょうど筋トレしたあとに筋肉が大きくなるように。
八戸にはキリストの墓があって自由の女神が建っている、ガンダムを作るしキャニオンもある。存分に戸惑うことができた。
翌日、八戸市から北上しておいらせ町の自由の女神を見に行った。この自由の女神を見るのは3回目だ。
おいらせ町の自由の女神は、「日本一の自由の女神像」を名乗っている。ここも要素が多いので箇条書きで説明すると
・ここはかつて百石町という町で、その町がニューヨークと同じ緯度
・緯度が北緯40度40分、4並び
・なのでニューヨークの自由の女神1/4サイズで作った。高さは20.8m(お台場の自由の女神が12.25mなので)
・旧百石町にちなんで「ももちゃん」という愛称が付いている
・ふるさと創生の1億円で制作
私はこのエピソードが多い自由の女神が大好きで、2001年と2005年に訪れている。自由の女神なのに日本一なのも「ももちゃん」という名前もいい。2001年に訪れたときは台座の下にボタンがあり、押すと歌が流れた。
ロス・プリモスの「北緯四十度四十分」というムード歌謡だった。(歌詞はここで見ることができます )
この写真が撮れるのも世界でここだけだろう。
この公園は人がいなくて思う存分に自由の女神を眺めることができる。過去2回来たときも人がいなかった。自由の女神を愛でたいのならばおいらせ町だ。
自由の女神の帰りにガンダムのある店に寄った。
この店は以前、デイリーポータルZでも取り上げたことがある。
そのときは理容店だったが、2025年ではカラオケ店になっていた。ただ、いまは営業していないらしい。そしてガンダムが増えている。
ちょうどガンダムを作った鈴木さんが出てこられたので話を伺うことができた。
以前のデイリーポータルZのインタビューでお聞きした通り、プラモデルの寸法を測り、拡大して作っているという。最初のふたつはコンクリート製で、そのあとは発泡スチロール製とのこと。
理屈は分かるが、それでこんなに大きなものができているのがすごい。
そして毎年色を塗り替えてるそうだ。確かにどれも色が鮮やかだ。一見、いわゆる珍スポットだけどそれを維持するための配慮がある。
製作の苦労を聞くとこの日本刀のような銘の誇らしさも納得できる。
あと、私の実家が珍スポットだったため、こういう雰囲気に親近感が湧いてしまう。
八戸キャニオンと呼ばれている場所もある。露天掘りの石灰鉱山でどんどん地面を掘って石灰を掘り出している。
ここも2011年に大山さんが記事を書いている。
このときは地表から160m掘ったと書いてあるが、その後も掘り進んで2025年現在は170mになっている。
170mというとちょうど30階建てのビルと同じである。地下30階と考えると深さを実感できる。深いと言われている大江戸線六本木駅だって42mなのでその4倍だ。二十四本木駅だ。
ここはキリストの墓や自由の女神とテイストは違うが、ただグランドキャニオンもあるのがおもしろくて紹介した。八戸には世界がある。
戸惑うのが好きで、分からないものをよく見に行く。
分からないものを見て、考えて、でもやっぱり分からなくて後からじわじわ面白くなってくる。すぐに理解できないもののほうが脳が鍛えられて大きくなる感じがするのだ。ちょうど筋トレしたあとに筋肉が大きくなるように。
八戸にはキリストの墓があって自由の女神が建っている、ガンダムを作るしキャニオンもある。存分に戸惑うことができた。
記事は締まったのですが、本文に収まらなかった写真をどうぞ。
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