テラリウム(菓子)は寒い時期
テラリウム(菓子)のもう一つの注意点として、チョコなどは溶けるということだ。今回もエアコン等はつけずに作った。寒かった。でも、出来上がりには満足できて、お菓子の家の次はお菓子のテラリウムの時代が来ると確信した。未来のヘンゼルとグレーテルはテラリウム(菓子)になると思う。
テラリウムというものがある。ガラスの容器などに、土や植物などを入れる園芸の一種だ。その小さなガラスの中に小さな世界があり、見ても楽しいし、作っても楽しい。土や石、コケで新たな世界を作り出す神になるのだ。
このテラリウムをお菓子で作れないだろうか。器となるものだけがガラスなどで、中に入れるものは全てお菓子。もし作れれば甘くて美味しいテラリウムとなる。
ヘンゼルとグレーテルにお菓子の家が出てくる。子供の頃、一度はそんな家に住んでみたいと思ったはずだ。お菓子の柱にかじりつきたいと。ただお菓子で家を作るのは難しい。大人なりいろいろ考えた結果、テラリウムに行き着いた。
テラリウムとはガラスなどの容器に土や植物、石などを入れて新たな地球を作る園芸だ。テラは地球を意味するはずだ、違っていたらすみません。小さな空間に自分だけの地球を作る。実に素晴らしいことだ。
お菓子の家よりも、ある意味規模は大きくなる。お菓子の地球を作るわけだから。私たちのホームタウン地球を。容器はガラスなどだけれど、中に入れるもの、つまり土や植物、石を全てお菓子にするのだ。食べることのできるテラリウムということだ。
テラリウムと言っても全部お菓子なので、まずは土を作るところから始まる。残念ながらスーパーのお菓子売り場に言っても、ホームセンターの外側に積んであるような土は売っていないので作るしかない。
オレオでも、ノアールでもいいのだけれど、サンドしてある白い部分を取り除き、製粉機で粉にする。おそらくオレオもノアールも原材料は粉なので、粉に戻すという表現でもいいかもしれない。ふかふかの土が完成する。
苔むした世界を作りたいと思っている。そこで苔をチロルチョコの濃い抹茶を粉砕することで作り出した。製粉機が万能なのだ。米粉なども作れるし、今回のように土や苔すらも作り出す。この後は粉雪を作り出す。
今は寒い時期なので、雪が降っている感じを表現したく、ベビーせんべいをチョイスした。それが偶然アンパンマンだった。食べられるテラリウムなので味が濃いと他のお菓子との調和が取れないかと思いベビーせんべいというチョイスだ。
今回はいくつのかのテラリウムを作ろうと思い、砂浜の砂も作った。オレオやノワールよりも明るめなのが特徴だ。砂浜の砂に見えるはずだ。これで製粉機を使う作業は終わり。一家に一台は製粉機があった方がいい。年に3回くらいしか使わないけど。
まずは手のひらに収まるサイズのグラスでテラリウム(菓子)を作る。作り方は簡単だ。地面系を先に作っているので、それを丁寧に入れて行くところから始まる。自分が理想とするテラ、つまり地球を作れるのが楽しみなのだ。
お菓子の地面の上に何を入れようかな、と考えるのが楽しい。きのこの山でキノコはできるし、ポッキーは葉っぱの落ちた木のようになるんじゃないかな、と考えながらやるのだ。ワクワクの時間だ。
なかなか雰囲気ある感じになっているのではないだろうか。最後には少し雪も降らせた。静かな森の奥という雰囲気を作り出したかったのだ。しかも、これ全部お菓子なんだぜ。食べることができるんだぜ。
甘い香りのするテラリウム(菓子)。子供の頃の私なら作る前にお菓子を食べ尽くしていたと思うけれど、今は大人なので、じっくりとテラリウム(菓子)と向き合うことができる。満足だ。
陸地だけではなく、海も作りたい。海のあるテラリウム(菓子)を作りたいと思った。そう思っていたので、先にたべっ子どうぶつで砂浜の砂も作っていた。あまりテラリウムで海を作ることはないと思うけれど、テラリウム(菓子)では作れてしまう。
ゼリーはいろいろな色があって使いやすい。あとこの後、テラリウムはすべて食べたのだけれど、ゼリーとたべっ子どうぶつは相性がよく美味しかった。このテラリウム(菓子)は食べられることが良さなのだ。目で楽しみ、舌でも楽しむ。
砂浜には、ピンクと白の木が生え、カラフルな石(マーブルチョコ)があり、赤や黄色の流木(かりんとう)が流れ着いている。海を見れば魚が跳ねている。メルヘンだ。とてもメルヘンだ。メルヘン海水浴場だ。
魚はにぼしを利用した。小魚とアーモンドが一緒に入ったもので、カルシウムが豊富なおやつだ。先の森の奥とは違う新たな地球が生まれている。いくつもの地球を作り出せるのがテラリウムの魅力であり、それらが食べられるのがテラリウム(菓子)のよきところだ。
最後に大きなサイズの器でもテラリウム(菓子)を作ってみたのだけれど、そちらはお菓子のサイズ感の問題などもあり、あまりよい作品にはならなかった。本当の植物は大小様々あるけれど、お菓子はなんとなくサイズが決まっているから、大きい器だと迫力が出ない。
器が大きいので、地面に高低差をつけることは容易なのだけれど、そこに置くものが小さくて、テラリウム初心者の私にはかなり難しかった。小さい方がぽくなる。ただこれはテラリウム(菓子)なので、失敗しても食べればいいのだ。
テラリウム(菓子)のもう一つの注意点として、チョコなどは溶けるということだ。今回もエアコン等はつけずに作った。寒かった。でも、出来上がりには満足できて、お菓子の家の次はお菓子のテラリウムの時代が来ると確信した。未来のヘンゼルとグレーテルはテラリウム(菓子)になると思う。
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