カップ麺、いつ食べてる?
軽い気持ちというか、何もしない・何もしたくない日に食べるので無の状態です。味なんか知ったこっちゃありません。その日はお腹がふくれればいいのだから。
たぬきそばばかりに気を取られてましたが、きつねうどんはたぬきそばより食レポの難易度が高そうです。
年末、年越しそばでカップ麺を器に移して出してもらいました。
『緑のたぬき』を毎年食べていたので今年も『緑のたぬき』かと思っていたのですが、食べ終わってからそうではなかったことが判明。明星の『旨だし屋天ぷらそば』でした。多少の違和感は感じていたものの、味が少し変わったんだろう。と思うくらいで全く気づきませんでした。
この経験から「たぬきそばのカップ麺はみんな同じじゃないのか?!」と考え、手に入った6種類を食べ比べました。
見た目で見分けられるチャートを作りました。主にかき揚げで見分けています。
このチャートができるまでの、食べ比べのようすをこのあとご紹介していきます。各そばの違いについてもっと知りたい方はぜひお読みください。
「たぬき・きつねそば/うどんは住んでいる地域で定義が違う」と聞いたことがあります。
今回のたぬきそばの定義は、そばにかき揚げが乗っているもの。とします。そして今回は関東で手に入るものだけです。
『緑のたぬき』と『どん兵衛』は容易に手に入りました。どこのスーパーもこの2種類は必ず売っている印象です。
確認する項目が多くなってしまいました。
私がたぬきそばと向き合った証です。
①カップ麺の名称と会社名
②カップ麺・かき揚げの写真。スープのカラーコードはPhotoshopのスポイト機能で「ここだ!」というところを取りました。
③スープ・かき揚げ・麺の各チャートです。甘み、絡み、こってり、耐久性、風味を5段階評価です。
絡みは、それぞれに味が絡まるか。を示しています。耐久性はかき揚げと麺に関係しています。スープに関係ないのでスープでは0評価です。
④他のカップ麺と違うところや伝えたいことを写真付きで説明しています。
4項目にプラスして、枠外にテキストで麺・かき揚げ・汁・特記事項・感想を一言ずつ書きました。
何故こんなに項目が多くなったのか。それは…正直そんなに違いがなかったので評価を細かくするしかなかったからです。
同じようで同じでない評価・感想をお楽しみください!
我が家では毎年お馴染みの緑のたぬきです。毎年食べているのでこれが基準になります。
麺:パキパキしているからふやけにくく感じるが、汁を吸わないので味が絡みにくい
揚げ:ぎゅっと押し固められているので、麺が食べ終わるまで生き残る。
汁:ほんのり甘く、あっさりしている。深みがない。
特記事項:唯一かまぼこが入っている!
感想:揚げの存在感が強く、揚げに力が入っていると感じました。
旨だし屋天ぷらそば:明星食品
これが年末に「緑のたぬき」と思いながら食べたカップ麺です。
麺:ほんのりとそば風味
揚げ:青海苔がかかっているので、青海苔の爽やかな香りが印象的。
汁:最後に甘さがくる。ほんのりとした甘さ。
特記事項:揚げの裏が家紋式
感想
ちゃんと食べてみてわかったが、緑のたぬきと味が似ていた。こっちの方が少し甘い。
こちらは粉末+液スープが入っており、他のカップ麺と一線を画していました。
麺:麺を油で揚げていないとのことで、油特有のツンとした匂いがしなくて良かった。
揚げ:具はエビだけだが、ちゃんとエビだった。でも殻が気になった。
汁:あと味にカツオがほんのり香ってくる。
特記事項:揚げの裏が家紋式・粉末+液体スープで味が深い。だが他のカップ麺と値段があまり変わらなかった。
感想
パーキングエリアで食べるそばの味。
カップ麺を調べていて一番驚いたのが揚げです。裏が家紋の模様っぽいのです。揚げを裏返すことがなかったので全く気付きませんでした。
家紋式はスープとの接地面積が大きくなり、ふやけやすくなります。
揚げの形状を保ちながら表はカリカリ、裏はふにゃふにゃという不思議な食感になるのです。
このシステムに私は感動・興奮しました。もうこれ以上改善のしようがないだろう。というものが進化していると「そうくるか!」と興奮して正気を保てなくなります。
それではあと3種類です。
近所にイオンがないので初めて食べます。
麺:すぐふやけて柔らかくなる。麺に和風だしっぽい味が付いている。
揚げ:脂っこくなくてあっさりしている。
汁:あっさりしている。麺に味がついているので麺と絡んで完成品な感じ。
特記事項:裏が家紋式、麺の色が一番薄かった。
感想
全体的にあっさりしているので食べやすい。
日清から発売されているカップ麺を2つ手に入れました。続けてご確認ください。
麺:ふやけやすい。
揚げ:耐久性に優れている。麺を全部食べたあとでも乗せたままの姿を保っていた。
汁:あっさりしていて甘さ控えめ。
特記事項:他のカップ麺より麺が細い。
感想
揚げの耐久性がびっくりするほど高い。揚げがスープに染みて崩れるのが苦手な人におすすめ
麺:乾麺のそばに近い。
揚げ:エビっぽいのがとても多く、青海苔との効果で香りが良い。
汁:とても甘い。
特記事項:蓋を開ける、お湯を注ぐ全てにおいて香りがすごかった。
感想
とても甘く、とにかく香りがすごい。でもそれが私にはしつこかったので全部食べられなかった。
同じ会社でもあっさり味・濃い味と系統がまったく違う。
全カップ麺が、かつおダシ・揚げ・麺、とベースが同じなのです。
毎日ほぼ同じ味のカップ麺を食べるのは大変でした。感覚を研ぎ澄まして『向こう側』を探った食べ比べとなってしまいました。
器に移して出されたら手がかりすらありません。
「みんなほぼ同じだ!」という結果がでましたが、私が好きなのはTOPVALUのカップ麺です。
なぜなら6種類の中で一番あっさりしていたからです。
たぬきそばばかりに気を取られてましたが、きつねうどんはたぬきそばより食レポの難易度が高そうです。
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