ちょっと一服
刑務所の中は自由ではありませんが、読書などの楽しみが許されることもありました。
運動場もあります。バスケットボールのゴールがありますね。
ただ、タバコは長らく禁止されていました。しかし、収容者の中には喫煙者が多かったため、1993年の法改正で喫煙を許す大改革があったそうです。
施設の中には「吸菸區(喫煙室)」が
収容者は決められた時間に決められた本数をこの部屋で吸うのを許されたとか。

かなり耳寄りな刑務所生活情報が。
映画で囚人がタバコを貨幣として取引する場面はありますが、ほんとうにタバコが貨幣になってたんですね〜。アメリカの例は聞いたことはありますが、遠く離れた嘉義でもそうだったとは面白いです。
パンクすぎる収容者のアート
第二工場には収容者が作った作品が展示されています。
日本にも受刑者の作品の展覧会がありますが、ここでは嘉義監獄の古くてボロボロになった道具を用いて、収容者が創作したなかなかパンクな作品が展示されています。
居室の錠を使った「History」という作品や、
手錠をブランコに見立てた作品などがありました。
収容者が自分をしばる手錠や足枷で作品を作っているわけです。含まれた意味が深すぎです・・・!日本では中々お目にかかれそうにないノリです。
収容者の作品はまだまだあります。
ランタンフェスティバルに出すランタン(ポケモンの人気が伺えますね)、
「長壽菸」という銘柄のタバコの箱で作ったおめでたいオブジェなどなど。(タバコ好きですね。)
サラッとすごいことを言う陳さんでした。
学びが多すぎる

1920年代の遺構のありさまや、台湾の監獄の歴史の積み重なりも学べるかなり刺激的な博物館でした。偶然Googleマップで見つけたの、ほんとラッキーです。
展示解説は全て華語ですが、建物を見るだけでも相当楽しめます。「獄政博物館」、台湾旅行の新定番にいかがでしょう。(この博物館、最近網走監獄と友好協定を締結したそうです。はじめて聞く友好関係です。)
あと、案内してくれた陳俊文さんとめちゃくちゃ仲良くなり、スクーターに乗せてくれた上にご家族と一緒にお昼をいただきました。あたたかい・・・。そうそう、陳さんの作品の一つ「華麗計程車(華麗なるタクシー)が映像化されるそうです。おめでたい!
Kindleで買えますので(日本語じゃないけど)ぜひ読んでください!