特集 2023年3月16日

台湾の刑務所にかわいい鉄格子とパンクアートが~嘉義の獄政博物館

せまい居室

収容者が入れられた居室を見てみましょう。

3本の廊下の名前が「智・仁・勇」。中華ですね。

居室は一階にしかありませんが、二階には監視員が歩けるスペースがあり、上から各部屋を監視していたそうです。その名も「猫道(マオタオ)」。意外にキュートな名前です。

 

部屋の入口。右に受け取り口があります。ここでご飯の受け渡しがあったそう。

 嘉義の刑務所は日本と同じで、収容者が個々の部屋でご飯を食べていました。

食堂一つとってもお国柄がでます。(でも、欧米では食堂でしょっちゅう収容者同士の喧嘩があるとか。)

一番手前の居室をのぞくと、

あ、天井に雑誌の切り抜きが!

チェックを受ければ雑誌が読めたようで、女の人の写真を中心としたスクラップがありました。こんなのも残っているなんて、保存への情熱が感じられます。

ていうか、これ私でも見つけられたし、二階から監視したら絶対見えますよね。当時の警官は温情でスルーしたんでしょうか・・・?

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鉄格子のデザインがザ・台湾

女性の収容者もいたそうで、男女では違う設備、服装が取り入れられました。

母子のための部屋が

ベビーベッドではなく、竹でできた台湾のゆりかごですね。面会室も女性と男性で分かれていました。

 

男性の収容者の面会室はこんな感じ。水玉のデザインがあしらわれた鉄格子です。

言ってはなんですが、なかなか可愛い・・・

ここが、女性の面会室のある建物です。入ってみると・・・
なんと花柄!

 台湾の窓や門の鉄格子はデザインがかわいいと人気ですが、刑務所もまた然りでした。なお、鉄格子といっしょにガラスもはめられていて、お互い触れることはできません。面会に彩りを添えるためのデザインだったのでしょうか・・・?

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刑務作業は工場で

近代監獄には、教育や職業訓練の場があります。

嘉義監獄にも工場がありました。

 

建築資材などを作っていたようです。

 

広い作業場は今は展覧会場になっていて、

 

新旧おりまぜた台湾各地の刑務所の模型がズラーッ

 台湾の監獄好きにはたまらないことでしょう。こう見ると、菱形、円形、いろいろなバリエーションがあります。これらを台湾の方々がめちゃくちゃワイワイしながら見ていました。

 

重要書類や刑務所の写真をパタパタ回せる展示も。
桃園女子刑務所はどういう感じなのかな?

 

へ〜​こういう感じなのか〜

私のとっておきのお気に入りは、

 

嘉義監獄に虹がかかっている一枚です。

一体誰の心象風景なんでしょうかね。

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