「ダイオウ」実物大への道
そもそも、なぜ「ダイオウグソクムシ」をぬいぐるみになどしようと思ったのか。そもそも、このムシを初めて知ったのは「またまたへんないきもの」(早川いくを著・バジリコ刊)という本でだった。50cmもあろうかという、巨大なダンゴムシ。もうちょっと自分が繊細なら、添えられたイラストを見ただけで気を失っていたかもしれない(ダイオウグソクムシの画像検索結果は、こちら。心して見よ)。
だから、妙に心に残った。そしてそんなことも忘れていたある日、当サイト玉置氏の秀逸な記事「深海鮫漁とオオグソクムシ」で、あのムシの係累を見た。
![](https://dailyportalz.jp/application/files/8916/8152/8166/041-m_photos_v2_x2.jpg)
こちらは、オオグソクムシ(マウスオーバーで画像がみえます)
こちらは10cmから15cmほどの体長。でも十分大きいが。
ん?うーん・・・足の多いムシ(時には普通に足6本のだって苦手だ、カマドウマとか)はすごく苦手なのだけど、もしかしたら、この感じ、「かわいい」ってやつ?怖いもの見たさで返って何度も何度も見てしまう。
微笑んでいるかのような顔(人間の主観とはまことに勝手なものである)。それに手足を縮ませて「小森のおばちゃま」みたいだ(人間の主観は勝手だ)。足の多すぎることを除けば・・・愛せるんじゃないだろうか?
愛せるなら、ぬいぐるみにしても、いいかもしんないな。あいつの体の構造からして躊躇に躊躇を重ねたが、ついにこの部をきっかけに、制作に着手したのだった。ここでは体長35cm、平均的な実物大を作る。
ぬいぐるむまでが一番大変だ
まずは、体幹の形をだいたい決め、フェルトを縫って綿を詰める。
![RIMG11460_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/5416/8147/5344/RIMG11460_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11458_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6216/8147/5342/RIMG11458_photos_v2_x2.jpg)
次に、各部位に入る。ここ以降は各部を1枚布のみで表し、綿は詰めない。そう思えば気がだいぶ楽になった。いや、ぜんぜん楽じゃないんだけどね。残るはあの何層にも重なった背中のヨロイ構造、顔、触角、しっぽ、そして足、だから。
![RIMG11461_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/4116/8147/5350/RIMG11461_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11462_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/3016/8147/5352/RIMG11462_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11464_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/3916/8147/5355/RIMG11464_photos_v2_x2.jpg)
むう・・・背中を丸めて、お前、かわいいじゃないか。その触角で、何を探しているんだい?
おっと、語りかけてしまったじゃないか。あぶないあぶない。先を急がねば。
![RIMG11466_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/4416/8147/5357/RIMG11466_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11643_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/5916/8147/5387/RIMG11643_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11468_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/8216/8147/5365/RIMG11468_photos_v2_x2.jpg)
![RIMG11469_photos_v2_x2.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/2316/8147/5368/RIMG11469_photos_v2_x2.jpg)
このように、縫い付けたり貼り付けたりを部位によって変えつつ、それらしい形に仕上げたのがこちら。