~脱獄2日目~

2日目もガリガリやっていきます。前日の経験もあって少しずつコツをつかんできました。できればこのスキルが活かされる日が来ないことを祈るばかりです。

ちなみにこの削り方をするとスプーンがすぐに駄目になります。ユリ・ゲラーに襲撃された?今回この検証のために12本のスプーンを用意しましたが少し不安になってきました。
~作業開始から1時間後~

確実にコツをつかみました。
今までとは比較にならないスピードでコンクリートが削れていきます。


深さは約26.6mmに到達しました。ここにきてあと10mmまできました!自由までもう一息です!

なお作業中はこんな顔です。マジで何かやらかして投獄されてそうな顔ですが、無実です。
ヘッドホンは掘削音から耳を守ってくれます。これをしないとずっと甲高い音を聞くことになるので確実に耳を傷めます。刑務所にいる調達屋のおじいちゃんに取り寄せてもらいましょう。
~作業開始から2時間後~

あと一息というところまで削れてきました!
コツをつかんでからは一瞬でした。人間はこうやって進化、発展してきたんだと思うと胸が熱くなりますね。やってることは脱獄ですが。
~作業開始から2時間30分後~

ガリガリガリ…

あっ!!

遂に!!!!

貫通しました!!!
やったー!!!!自由だー!!!!!

というわけで合計作業時間約4時間30分でコンクリートブロックを貫通することができました!
ちょっと

本気で嬉しくて目に涙が浮かんでました。これでようやく自由の身です。


穴はこんな感じでスプーンがピッタリはまります。スプーンだけで削ったので幅がピッタリです。
マジで疲れました。できれば二度とやりたくありません。
脱獄に必要な時間を計算しよう!
というわけで今回の検証結果を用いて、実際の脱獄にかかる時間を計算してみましょう!
あくまでざっくりですが、
今回削った穴を楕円柱とした場合、長軸a=50mmで短軸b=30mmで高さh=35mmなので体積V1は、
V1=25*15*35*π
=13,125π
となります。
そして成人男性がぎりぎりくぐれる穴のサイズを直径450mmの円とした場合、面積Sは
S=225*225*π
=50,625π
となります。
そして一般的なコンクリ壁の厚さを150mmとした場合、成人男性が脱獄に必要な穴の体積V2は
V2=50,625π*150
=7,593,750π
となります。
最後に脱獄に必要な体積V2を今回削った楕円柱の体積V1で割ると
7,593,750π/13,125π=578.571…
となります。
これはつまり今回の穴の約579倍の穴の体積を削れば脱獄に必要な穴が完成するということです。多分。
そして今回の穴を削るのに約4.5時間かかったので、これの579倍、つまり
2,605.5時間かかるということです。
日数にして約108日、約3.5か月ですね。
仮に1日3時間穴掘り作業をした場合、脱獄に必要な日数は
約868日(約2.4年)
ということが分かりました!
がんばって倍の6時間作業したらだいたい1年くらいで脱獄できますね!「アルカトラズからの脱出」でも約1年くらいで穴を掘って脱獄したらしいので割とリアルな結果になったと思います。
え~っと………。
悪いことはしないようにしましょう!
それではさようなら!
おまけ

今回の検証で使用したスプーンは4本。12本も買ったのに…。

泥?がすっごい飛び散って片付けが面倒だった。

穴越しに外を覗くとより脱獄っぽくなる。

ただしかなり滑稽である。「真に自由である筈なのに、仮初の自由に喜ぶ不自由な男」みたいな風刺っぽくもある。
この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。
編集部より寸評
これまでもデイリーポータルZでは何本かの脱獄記事があったのですが(検索してみてください)、コンクリートを掘ったのは初めてです。明らかに大変そうだから…。まずそこに挑んだ気概を称賛したいです。
掘削が進む→スプーンの摩耗ぶり、自由までもう一息→ヘッドフォン、という感じで前進した快感と大変さを交互に見せているところがテンポの良さにつながっていると思います。
あと最後の計算を面積ではなく体積で計算しているところが、バカ系企画なのに賢いぞ…!?と思いました。(編集部・石川)
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