デジタルリマスター 2022年7月9日

1日旅行用日本食で過ごす(デジタルリマスター)

スーツケースや変圧器などを売る旅行用品店に、そこでしか見かけることのできないインスタント日本食が売られている。

前々からその存在が気になっていたが、ある日旅行用品店で売られている様々なインスタント日本食を、せっかくなので"日本で"1日で食べ尽くしてみることにしてみた。

2006年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

前の記事:ベトナムの細い家コレクション(デジタルリマスター)

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旅行用日本食各種。バラエティ豊かだ。こんなに1日で食えるのか?

今回買い込んだのは東京駅の隣、有楽町駅の駅前にある東京交通会館の2階にある旅行用品店。

パスポートの申請する人の列は無視して、海外旅行用品の「トコー」という店に突入、苦手な梅干しや、しそ味のものを除き、全種類購入。

旅行用日本食と一言でいっても、実にいろんな種類がある。これなら1日ずっと旅行用日本食を食べても飽きが来ることはなさそうだ。ちなみに自分自身、3食全てコンビニ弁当、3食全てカップラーメン、3食全てラーメン、3食全てマクドナルド、3食全て冷凍食品など、学生のとき本来通るべき道を通ってない温室育ちなので不安が残る。

まあいいや。食っちゃえ。

朝は純日本的な朝食で

 朝食のメニューは
・おにぎり「おにぎり国際線 さけ」
・味噌汁「料亭の味 長ねぎ」 
・ひじきの煮物

とした。「朝は純日本的な朝食で」とか言いながら、旅行用品店には純日本的なものしか売ってないから、それ以外選択肢がないんだな。

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朝食。これで合計600円超と日本で買って日本で食べるならかなり無駄っぽい行為
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インスタントおにぎりの謎に迫るため御開封。乾燥したのりと鮭と米と、おにぎりの型がある。
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型に米と鮭を入れ、お湯を注ぎ待ち、できたものに海苔をかぶせると…
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かなり手作り感のあるおにぎり完成。普通に三角形で落ち着くので驚き。
惜しむらくは米。 インスタント米は炊飯器で炊いた米とかなり違う感じ。
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お次はマルコメのインスタント味噌汁。四角い物体が現れる。
しかしマルコメのインスタント味噌汁だ。安定した味を提供するだろうと期待。
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物体を御椀に入れ、お湯を注ぐと…
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味噌汁の出来上がり~。味は予想通りの無難な懐かしの味。
旅行の場合はお椀代わりのものが現地にないと味わえないというトリップが。
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ひじきの煮物。単にお湯で戻せばいいモノだが…
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実はお湯で戻すよりも乾燥したひじきのほうがかなりうまいことを知る。
乾燥したままで食いたくなる感情は、らーめんばあのフラッシュバックか。
菓子として溜め置きしたくなった。

よくある日本の朝食とはいえ、つくったり、試食したりするだけでちょっとした未知との遭遇感を感じることができ、新鮮な1日の始まりを感じることができた。そのなかでも乾燥ひじきはスマッシュヒット。やみつきになりそうな味だ。

話は昼食時に続く。昼食時にも普段は体験しないビッグサプライズが待ち構えちゃっているから楽しい。

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昼食はカツ丼セットで

続いて昼食は、カツ丼ととん汁のセットで。カツ丼もとん汁も各157円。計314円でカツ丼とん汁セットならかなりお得ではないのか。ほら、とん汁は道場六三郎だし。

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茶わんで丼ドン!&道場六三郎のタッグチーム。いやおうなしに期待は高まるが…
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それぞれから四角い物体が登場。乾燥カツ丼の端をかじってみる。
口の中でカツ丼がふんわり広がるのを感じるのも至高の瞬間と思いきや、
カップラーメンを単体で食べたような濃い味が口に激しく広がる。
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お湯を注ぐ。その後足りないものに気づく。ご飯がないぞ!
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我が家の炊飯器からご飯をよそい、カツ丼の具をかける。カツ丼の具だけで食えない己の弱さに気づく。っていうか気づこうよ俺、開封したときに。

昼食については、ご飯がどのパッケージにも当たり前のようにつくとばかり思っていたのでカツ丼は不覚だった。カツ丼の具の量を見れば分かるとおり、半人前の量だ。異国の旅先で食べるのは味わえるだけで幸せだが、日本の普通の食卓に並べるとあまりに寂しい。そこで食後のデザートを食べよう。なんたって食いしん坊なのだ。

あ、そうそう、道場六三郎印の味噌汁はうまかったよ。

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あべ川餅登場。 2食分というサイズに不安を覚える。またカツ丼半人前、あべ川餅2人前というアンバランスさに不満も覚える。
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硬い乾燥あべ川餅6枚x2層が現れ、量の多さに圧倒される。
さすがに乾燥のまま食ってみようと試したものの硬すぎて無理だった。
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お湯をかけると中の芯がなくなり、水っぽい餅に。
水っぽい餅にきな粉をつければちょうどいいあんばいなあべ川餅の出来上がり。
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なんとか完食したあべ川餅だが、これもお湯でといたらなかなかイケるものだった。
パ ッケージを見ると「日本発明振興協会大賞受賞」の文字と、長野県発明くふう展
長野県知事称受賞」と書いてある。田中康夫氏からの受賞は伊達ではなかった。

あ、まだまだ夕食へと続くよ。

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夕食の時間ですよ!

ようやっと1日も終わりに近づいてきた。主食に「わかめご飯」、おかずに「さばの味噌煮」、そして味噌汁を加えた計3点で夕食に臨む。

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なんとこの組み合わせで1000円を越す。豪華ディナーだ。絶対サパーじゃない。
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見事なさばの味噌煮だけれど、調理方法が電子レンジでチン!か、これが入った袋を
熱湯に入れるかなのでカレーのレトルトと 同じ調理方法。
普通に美味しいが ちょっと面白くない。
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わかめご飯はパッケージによるとお湯を注いで20分の超ロングターム。
カップラーメンと同じく袋の内部の線までお湯を注ぐ。
あ、これはさすがに乾燥米なんでさすがにこのまま食べる気力は起きず。
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わかめご飯ができる間に先に味噌汁を作る。
今度の味噌汁はパッケージの中にお湯をそのまま注ぎ 容器として使えるもの。
カップアイスについているようなスプーンもついてくる。カップアイスのように食べるのか。
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お湯を注いで味噌汁完成。お椀は不要なのは旅行中には嬉しいが、
家の中で飲むとなると自分自身への罰ゲームに思えてしまう。
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一方でわかめご飯も完成。袋をひっくり返すと「わかめごはんタワー」ができあがり驚愕。
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ほぐして、ごまをまぶすと2人前のわかめごはんの出来上がり。
いや、もうご馳走様です。食べ過ぎました。。。

旅行用日本食といっても実に沢山の種類の食べ物があり、どれもお湯があればできあがってすごく手軽。それでいてお湯ひとつで調理できるといっても、それでもそれぞれ作り方に個性があり作っているだけでも興味津々で楽しい。

買ったことがない人はピクニックに行くときにでも熱湯を入れた水筒と、旅行用日本食を持っていくと、変わった人の目で見られる可能性大だけど、注目を浴びて話題を提供できる可能性も大。

今回食べたものは旅行用日本食ないし、旅行用品売り場で売られているけど、賞味期限が長いので、緊急用食事としてカンパンの代わりに家の押し入れに潜ませるのもアリだと思う。

それはともかく、これを掲載直後に見ているならば、今は夕方か夜か。おなかを空かせているときに、ひたすら食べ物の写真を見せるという、空腹にボディーブロー打つような記事ですいません。

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お茶漬けも携帯日本食の定番商品
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