特集 2023年8月1日

回転寿司、実は左回りもそこそこある

どっち?

ごちそうである寿司に「回転」なんてスポーティーな単語をくっつけているので「回転寿司」は魅力的な言葉だ。

ところでこの「回転」はどっち回りなのだろう。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

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どちらも不自然じゃない気がする

回転寿司のカウンターに座った自分を想像する。寿司は右、左、どちらから来るか。どちらも不自然じゃない気がする。どっちの寿司もおいしそうだ。

右回りか左回りか

とりあえず行って見てみよう! 

ご存知の方も多いかと思いますが

実はこの疑問、雑学としてある程度知られているものらしく、インターネットで検索すると解説する記事がたくさん出てくる。

しかしこの時僕は調べずに回転寿司屋に向かった。先入観を持たずに回る寿司を見たかったのだ。

来てしまった

カウンターに座る。寿司ネタは特急レーンから直接届く方式のお店だが、回転レーンもある。回転レーンでは商品のポップがゆっくり回っていた。

左回りだ!

そうか、左か。反時計回り。

右手で寿司を取りやすそう。マーケティングの用語でも「左回りの法則」というものがある。人は無意識に左方向を好んで選んでしまう傾向があるので、コンビニやスーパーの商品は左回りに基づいてレイアウトされているらしい。

そういうことなのかな。あ、でも人が左に回っちゃう話と寿司が左に回るのは違う話だよな。寿司も左に回ると安心するのかな。

そんなことを考えながら、特急レーンでまっすぐ来た寿司を食べた

とりあえずここは左回りだ。しかし1店舗見ただけでは何も分からない。

ここから、回る方向が見たくて回転寿司を巡った。

店舗の外からレーンが見えるお店は、その時点でカウントさせてもらった。そんな感じで計6店を見た。結果はこちらである。 

右回り3店、左回り1店、レーンが止まっていたのが1店、回転しない回転寿司が1店。
はま寿司には特急レーンしかない
最後の方でお腹いっぱいだったので甘いもの食べました

この日見た6店だと右回りが3店。

右手で箸を持って左手で皿を取りやすいような配慮かな、と想像したが、個人的には箸を置いて右手で取るのが好きだ。箸を置くならどっち回りでも取りやすさに差はない。

他に何か考えるならば、右回りは時計回りだ。時計と同じ方向に回って二度と戻らない時間のことを教えてくれているのかもしれない。なんか寿司が早く乾きそうだ。

一人で考えてもこんなことしか思いつかない。ここでやっと調べてみることにした。

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新しい疑問が生まれた

「回転寿司 どっち回り」で検索すると記事やブログがたくさん出てきた。

モヤのかかっていた疑問の向こうにたくさんの大人たちが見える。原生林を探検しているつもりだったのに足元が舗装されていた。

いくつか読んでみたがこんな感じだった。 

  • 回転寿司はほとんどが右回り
  • 箸を右手で持ったまま左手で皿を取りやすいから(右利きの場合)
  • 利き目が右の人が多く、右から寿司が来た方が認識しやすい
  • 寿司職人が右手で寿司を置きやすい(これも右利きの場合)

そうかそうか、なるほど。分かりやすい。特に寿司職人が使いやすいという説明には説得力がある。疑問が検索で分かってしまった。

いつもならここで納得するのだが、今回は事前に見てきてしまっている分、新しい疑問が生まれた。

ほとんどが右回りって言うけど
「ほとんど」ってどれくらいなの?

 これだ。解説記事には「ほとんど」「ほぼ全て」「9割」などの表現が使われていた。

しかし僕は1店舗目で数少ない左回りを見てしまっている。

これはかなり希少なお店なのか、それとも「ほとんど」と言いつつ左回りもけっこうあるのか。どっちなのだろう。

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