気になるものは全部撮る
してんビンゴの作り方としては、最初からテーマを決めようとは思わず、まずは気になるものを手あたり次第撮影していくのがいいと思う。
気になるものを手あたり次第撮影していくと、その中から共通項というか、企画の軸みたいなものが光り輝いて見えだす瞬間がある。これを我々は金の尻尾と呼んでいる(今考えました)。
テーマが決まると街が輝いて見える
しばらくして参加者の石川さんが金の尻尾を見つけた。どうやら街にある「矢印」をテーマにしようと決めたらしい。矢印、気にしたことなかったけど確かにあるな。
いたんテーマが決まってしまうと歩いていてもそれが輝いて見え始める。いま石川さんの目にはおそらく街中の矢印が光って見えているのだろう。この体験をぜひみんなに共有したくて「してんマップ」も「してんビンゴ」もやっているわけです。
成果発表
一時間半ほど歩き回ってから会議室に戻って、集めた写真をみんなで眺めながら自分の見つけた「してんビンゴ」のテーマを発表した。
気になったもの、テーマとして選んだものは随時Twitterに投稿してもらっていたので、ハッシュタグ「#してんビンゴフィールドワーク」でふりかえってみたい。
高瀬さん「渋谷のウネウネ」
高瀬さんが見つけた「してん」それはウネウネ。こういう一般性のあるテーマだと他の都市でも探すことができる。
矢印を探していた石川さんからも投稿いただいた。
石川さん「矢印」
矢印なんかも気にしないと見えてこないものの代表格だろう。逆に気にして見始めると街中が矢印だらけだということに気づく。
月餅さんは実在しない生き物を渋谷で集めていた。
月餅さん「存在しない生き物」
いるものである。
今回、報告会でもっとも盛り上がったテーマの一つがふたさんの集めた「街の四字熟語」だろう。
ふたさん「街の四字熟語」
言われてみれば駐車禁止も渋谷警察も焼肉定食も、ぜんぶ四字熟語である。これに気づいた瞬間、街は最高に面白くなる。
土地に根ざしたテーマでいうとライター爲房さんが集めていた「しぶ」が入っているもの、なんかもおもしろい。
爲房さん「『しぶ』が名前に入っているもの」
爲房さんの投稿は「してんマップ」にも登録されているので確認してもらいたい。
他にも「よくぞこれを!」というテーマがたくさん見つけられていた。ハッシュタグ「#してんビンゴフィールドワーク」で確認してほしい。
自分ではまったく気づかなかったようなテーマを取り上げられると悔しくもあり気持ちよくもある。誰かの「してん」が増えれば増えるほど、街の楽しさが増していくのだ。
今回みつけた面白い「してん」は「してんマップ」に登録して引き続き街の面白さを増やしていきたいと思う。ほんとに面白いので、またやりましょう。