死ぬまでに一度は使っておきたいコイン精米機

いよいよ精米するぞ

さんざん引っ張ったが、いよいよ精米したい。 

ここにきて、玄米投入口に「玄米２キロ以上じゃないと精米できない」と書いてあるのに気づく。

２キロちょうどはどうなんだろう。まあ、大丈夫だろうということで、200円投入後にボタンで磨きのレベルを決める。

米の白さは、なにがどうなのかまったくわからないので、とりあえずちょうど真ん中ぐらいのような気がする「５ぶ」で精米することに。

ボタンを押すと、機械がグオングオン唸り始めた。玄米を投入口に投入したあと、大変なことに気がつく。

精米された米が排出されるところから米を受け取るものを持ってきてなかったのだ。なんとか玄米が入ってた袋を引っ張って口に合わせてあてがって精米が終わるのを待つ……。

米の紙袋みたいに、持ってきた袋がデカければそのままでいいけれど、うっかりビニールの袋しか持ってきてない場合は、米をこぼさないよう頑張ってビニールの中に米を入れなければいけない。

あわてて排出口にビニール袋を添える。機械はグオングオン唸っているものの、足元にある米を排出させるためのペダルを踏んでもなかなか米が出てこない。あれ？　となって、何度かペダルを踏むと何かが何とかなって袋の中に米がザザーっと入り始めた。

排出口からザラザラ出てくる米をありがたく受け止める。おとぎ話みたいな状況だ。中でネズミが米を搗いてくれる昔話。このあと、隣のいじわる爺さんが真似しようとしてゴミが出てくるみたいな。

出てきた米はちゃんと白米になっているわけですが、ここで残念なのが、玄米の状態の写真を撮り忘れている……というところでしょうか。ライター何年やってんだというね。玄米だった頃の色の濃さはみなさまのご想像にお任せします。

野菜でも買って帰るか

というわけで、精米もしたし、あとはさっさと家に帰るだけ……なのだが、このコイン精米所は隣に無視できない施設が備わっている。

トマト、ナス、大葉、ニンニクなど、江戸川区で採れた新鮮な野菜がそれぞれロッカーに入っている、ロッカー式の野菜直売所だ。

けっこう人気があるらしく、近所のおばちゃんがひっきりなしに買いに来ている。ロッカーの横にある「こまつなくん」という作業所では、お兄ちゃんが汗だくになりながらロッカーに補給するための野菜を準備していた。

農産物の無人販売所大好きヒューマンとして、ここを無視して帰るわけにはいいかない。

精米したらなにか買って帰るつもりで目星をつけておいた大葉がすでに売り切れていたので、代わりに別の大葉を購入。

しかし、大葉だけだとなんだかつまらないので、ナスも購入すると、お兄ちゃんが「このナスもダメなヤツなんでどうぞー」と、1本無料でくれた。

え、ダメなヤツっていっても全然普通にいいやつですよ？　と聞いたら、サイズと個数があわないからだという。ありがたくもらう。

お兄ちゃんにナスももらったし帰るかと思ったら、隣でナスを買っていたおばちゃんが、ご自由にお持ちくださいの野菜も持って帰れと勧めてきた。

じゃあ、トマトを……とトマトまでもらい帰途についた。

というわけで、コイン精米機豆知識と、こまつなくん豆知識をそれぞれまとめておきます。