音が小さすぎて自分にすら聞こえない
めちゃめちゃ嬉しいので早速ステッキギターを弾いてみよう!
音が小さすぎる。
あまりにも音が小さすぎる。夏の夜の蚊の方がまだうるさいぐらいの音である。
ただこれは作る前から正直薄々わかっていた。
楽器にくわしくない人のために説明すると、ギターの音とは「本体がすべて」なのである。
本体に音が響くことでやっとデカい音になる。本体がないギターとはただの「震えてる弦」なのだ!
でも、ここにばかでかい本体をつけてしまうと「ステッキ」ではなくなってしまう。
どうにかステッキとして成立させられないものか。試行錯誤した結果、たどりついた答えがこれだ。

なにをやっているのかわからないかもしれないが、「本物のギターみたいに音が響くものをつけたらいいのでは?」「一番音が響くのは鉄とか金属だよな」「こ、ここに鉄パイプがある...!」という奇跡の展開でステッキの本体を使うことを思いついた。
そしてあれこれ試した結果、このポーズが一番「弾きやすくてそれなりに音が出る」ということに気づいたのだ。
ただまじで安定して弾けないので、ありえない足の指の使い方が必要になる。
※(録音の問題で聞き取りにくかったため)やや編集で動画の音量をあげています
これが「山」字型ステッキギターの演奏だ!さっきよりだいぶ音量がマシになったぞ!
ステッキギターをただただ愛でよう
本来のステッキバイオリンは、ピクニックに出かけたときの「ちょっとした余興」に使われることが多かったらしい。
だったらステッキギターの方も屋外で使ってみたい。
というわけで屋外に持ってきました。
おもむろにギターを出して......
組み立てよう。
山形に出来たら弾いてみよう!
というわけで、最後に「公園にステッキを持ってきたと思ったらおもむろにギターを弾き出す様子」をご覧ください。
楽器に詳しいひとは気がついたかもしれないが、ステッキギターには非常に大きな欠陥があり、それはチューニングがまともにできないことである。
普通のギター(もバイオリンも)は「ペグ」というパーツで音をチューニングするのだが、いかんせんステッキのなかにそんなものを入れる余裕はなかった。
なのでチューニングするときはこうなってしまう。
急にペンチを取り出す女。
しかも毎回完全に同じ音にはできないので「ある程度チューニングできたらあとは耳でリアルタイムに調整しながら演奏する」という恐ろしい難易度の楽器になっている。
「このへん、ドじゃね?」と思いながら耳だけを頼りに弾いていく。
ステッキギターを作ったことで、いろんな楽器が演奏者のことを考えて改良されてきたのだと思い知った。
こうやって楽器は太古から進化してきたのだ。
でも、難しいけど超楽しいんだぜ、ステッキギター!
編集部からのみどころを読む
編集部からのみどころ
僕は全然うまくいかない工作記事が大好きなのですが、今それを供給してくれる希少な人材がまいしろさんです。まいしろさん、しかも堂々としててすごく良いんですよね……。器用な爲房さんとたまたま同時公開になってしまった。
「ステッキの持ち手のところ詰めてるスチレンボードで振動が吸収されちゃうかも」と伝えたところ「撮影でそこが壊れて、大きい音で動画が録れました!」と超ポジティブな連絡がありました。良いですよね…。(石川)