想像力を羽ばたかせよ、ヒコーキ遊園
ウサギ遊園でその物語的な構成に感動したあと、やってきたのはヒコーキ遊園だ。
入口にはまたニワトリがいた。
とりあえず、入口に飛行機のオブジェがあるというわけではないようだ。
中に入ってみる。
あ、遊具があるぞ
まさかこの左右対称のフォルムは......!
飛行機だ!
私は一段と興奮した。
ここにきて設計者の遊び心はこちらの想像力を軽く飛び越えてきたのだ。これまでの流れなら誰だってコンクリート製の飛行機のオブジェが設置されていると思うだろうに、それを、まさか遊具で抽象的な飛行機を再現してくるとは......!
上から見たらたぶんこんな感じ。赤い雲梯が飛行機の主翼だ。
設計者は子供たちに「想像力が大事だよ」と言いたかったのだろうか?そのメッセージ、しかと受け取ったと伝えたい。子供ではないのが申し訳ないが。
そして、「ヒコーキ遊園」の片隅には「タヌキ遊園」にあったのと同じタヌキがぼろぼろになって鎮座していた。夜中に見たらそうとう不気味だろう。
カバ遊園
公園巡りもいよいよこれで最後。ウサギ→ヒコーキと立て続けに予想外の展開を見せてくれたけれど、カバ遊園はいったいどんなだろう?
この通りの突き当りにカバ遊園がある。
このころになるとだんだん足が疲れてきていたのだが、一刻もはやくカバの正体を確かめたい!という強い気持ちで足を前に進め続けた。
あれは......。
カバだ!
体の下半分が沈んでいる。
「カバ遊園」は、これといった工夫のないカバのいる遊園だった。そしてここにも経年劣化の波が......。ひびが入り、色褪せていて、なんだか哀愁が漂う感じだった。
一周して最初の「タヌキ遊園」のスタイルに戻ってきたのである。
遊園の中には、なぜかゾウとカメがいた。余ったのだろうか?
もう一つあった、たぬき遊園
帰宅してから4つの遊園の場所を確認しようとGoogleマップで検索してみたところ、なんと桃山台の北隣りにある竹見台にも「たぬき遊園」があることがわかった。これは確認しておかなければ!ということで、翌週わざわざ見に行ってきた。
「タヌキ遊園」とは別物の「たぬき遊園」。
入口の看板の横には、「タヌキ遊園」で見たのと同じタヌキがあるではないか!しかもこっちは比較的最近塗りなおされたようで色がきれいに残っている。
塗りなおされてはいるが口元が無残に欠けたタヌキ。
このタヌキ、今回見てきた「タヌキ遊園」「ヒコーキ遊園」「たぬき遊園」の計3か所に設置されていたことになる。既製品なのだろうか?
「ウサギ遊園」にいたカメとゾウは「カバ遊園」の中にも設置されていたし、ニワトリも「タヌキ遊園」と「ヒコーキ遊園」の両方にいた。各々の遊園は個性的に見えて、少なからず構成要素を共有しているのである。
千里ニュータウンにある膨大な数の公園にそれぞれどんなオブジェがあるのか、ひょっとしてここ以外にもタヌキやカメやゾウやニワトリのある公園があるのか、気になる今日この頃である。
で、タヌキの横のあなたはだれ?!
「たぬき遊園」を加えた動物像の分布。ちゃんと調べたら表がさらに伸びていく予感。