酒飲みは未来を考えている
大北:
これは断酒のデメリットでもあるんですけれども、酒を断つととにかく楽しみがなくなる。楽しみとは何か。未来に希望を置くことです。飲酒とは楽しみの連続。
例えば知らない街に来てこの辺いい店あるのかな、あれ美味そうな店だなと思うこと自体が1つの楽しみだし、お店でも何しよかな、次何食べようかな、って飲んでたら7時から10時までずっと楽しみが続いてるんですよ。この後もう1軒行きましょうとか延々楽しみのこと言ってる。
石川:
はいはいはいはい!
大北:
この楽しみであった時間が今では15分ですからね、食事時間。丼ものだと10分。
安藤:
でもさっき多幸感があるって言ってたじゃないですか。
大北:
いや~質が違いますね。楽しみとは未来に希望を置くこと。そうです、全酒飲みは未来志向、未来に希望を置いてると言ってもいい!
石川:
かっこいいなあ。
安藤:
飲酒の楽しみの方が即物的だし即効性がありそうだね。
大北:
そう、かたや断酒の多幸感は抽象的でベースライン。飲酒は直接的でギターソロ。
安藤:
だったらそっちの方がいいんじゃないかな。
大北:
たとえばコンビニ。楽しみがいっぱいあるじゃないですか。おつまみコーナーも楽しみだしお酒コーナーも楽しみだし。
最近縦型動画を作ってました。登録しなさい。
安藤:
コンビニは楽しいよね。
大北:
でっけえ宝島ですよ。酒飲みにとってはコンビニは楽しみのでっけえ宝島。酒をやめるとコンビニそんなに行かない。
安藤:
新大陸を発見する希望はコンビニにおいてはないんだ。
大北:
ないですね。全部おつまみも「楽しみ」ですからね。あれとあれを組み合わせたらどういう味がするんだろうとか。断酒をすることでそれが全てキャロットケーキ作りに変わります。
石川:
ぜんぜん違う(笑)。
安藤:
わかる。なんか食べ物屋さん行ってもこれは酒合うなっていうのを考えますよね。カキフライとか。それ楽しいもん。それがなんもなくなる?
大北:
ないです。今はレーズンとくるみに変わる。
石川:
仕事終わって帰ったらキャロットケーキ作るから頑張ろう、みたいにはなんないの?
大北:
もちろん趣味も楽しみではありますよね。プラモ作るぞとかもそうだし。ただ、飲酒の楽しみのフィールドがでかすぎる。しかもとにかく手軽だし、身体的だし即効性がある。
安藤:
だって経済はそれで回ってるところがあんじゃん。世の中にはこれを楽しませる仕組みがいっぱいある。
大北:
繁華街なんか特にアルコール中心に回ってる。
安藤:
じゃあ飲酒に戻ってもいいんじゃないの?
大北:
週1で飲むとか、月1で飲むみたいな自分に戻るのはまあいいかもな、くらいですかね。容認。月1だとしても「月末に飲むぞ」っていうのは楽しみを置く行為。ああ、食事の楽しさたるや!
石川:
これ聞いてると歯止め効かなそうだなあ。
安藤:
お湯飲んでるわけだし。テンション上がんないだろうな。
石川:
名前すらついてないもん
社交が失われているのではないか
安藤:
飲み会とかバーとかに行ってなかったわけでしょ。
大北:
誘ってもらったのは行ってました。シラフの飲み会の新鮮さはちょっとあるんですよ、飲み会ってシラフでもめっちゃ疲れるの知ってました?
石川:
シラフのほうが疲れそうでしょ(笑)
大北:
飲んでて疲れたなーってなるじゃないですか、あれ酒飲んでるからじゃなくてそもそもあんな喋ってたら疲れるんだなって。新鮮でした。
安藤:
声でかくなるしね。
大北:
飲み会で何やってるかっつったら一体感であり共感ですから。一緒に酒という毒を飲むし、おいしそう/いいねえのラリーは共感ですよね。スナックに連れてってもらったんですけど、炭酸水ありますか?と聞いたら接客側にほんのわずか緊張感走りますよね。こいつはバカ騒ぎしてこなから気合入れないと、みたいな。
安藤:
壊れたくないなって思われる。
石川:
一歩引いてね
大北:
社交としては飲んでた時代くらいと比べてマイナス。犬として腹見せてないですから。
安藤:
大北くん飲みたい気持ちは高いなこれは。
大北:
社交とか友達作りとかね。これから高齢オスになってくると一番の問題、それが友達作り。
安藤:
人生も半分いってるからさあ、これからもうあと20年ぐらいは考えた時に飲まずに暮らして、これらが下げ下げの人生になるわけじゃないですか。
大北:
そうなんですよねー。今、飲食店への興味がどんどん減っていってるのもマイナス。外食欲がないんですよ。煮込みとか味の濃そうなものの映像とか流れてきたら食いついてたんですけど。街歩いてもおもしろさが減る。
安藤:
あー、思い出した。僕もやめてたことあって、街を歩くと「飲食店多すぎるな」と思って。「こんなにいらんだろう」ってなったの思い出したわ。
大北:
そうそう。我々の経済の中心にいるのはアルコールと言ってもいい。さあ、美味い/不味いの予想どうぞ!
石川:
ちょっと5:5ぐらいにとどまるかな
安藤:
やめたメリットは無理やり感があるんだよ。飲むメリットの明確さはすごかったな。7:3で美味しい。
石川:
タバコも吸っててやめたよね? 大変だった?
大北:
体の変化としてはタバコの方が大きいけど、気持ちの変化としては飲酒の方が大きい。心残りが全然あります。タバコは美味しそうなんて思わないけど、お酒はどこ歩いてもあるし美味しそうと思う。
さあ、このあたりで実物見てみましょうか!
大北:
よく冷えたビールは美味そう側に傾く、じゃあ条件を悪くしていきます。これがぬるい発泡酒だったら!?
安藤:
ビールの記憶なくなってるところに発泡酒はね。いや、これはいきなり発泡酒は不味くなると思うよ。3:7で不味い予想。
大北:
ちょっといい感じの条件づけを探して5:5の状態で飲んでみたいんですよね。いいクイズにしたいから。
歯磨き用のコップで飲むのは?
3ヶ月の断酒明けの
「よく冷えたグラスの」「よく冷えたビール」を「甘いものを食べたあとに」飲むと
美味いか不味いか!?
これが予想50%:50%のベストクイズとなった。
さて正解はいかに……!!
大北:あ、でも後味がビールなのにいつになくアルコール臭いですね。発泡酒ぐらいアルコール臭い。
安藤:わかるわかる。久しぶりに飲むとアルコールって臭いよね。
大北:でもやっぱり美味いなっていう、これこれ、みたいな。これ美味しいんだ、そうかーって。
安藤:
抑えられないうまさがあるんだね、
大北:
リンダリンダみたいですね。でもそんくらい。びっくりしました。美味いんかよって。色んなものをひっくり返すくらい暴力的に美味い。飲み物としてよく出来すぎてる。褒めが止まらない。
安藤:
負けた人がここにいるね。
大北:
アルコールに屈服しました。
石川:
あんまり美味しすぎても記事にするとき困るね。
大北:
飲酒の再発を呼び込んでしまうしねえ。いつでも美味いって恐ろしいことだなあ。
ノンアルはドラッグ、アルコールもドラッグ
なんとなく酒を断ってみた。気持ちよさの総量としては飲んでる生活より大きい気がするので続けている。ふとした瞬間に多幸感がおとずれるので「こういうのがドラッグかな」と思うほどだ。
しかし久しぶりに飲んだビールに体はすぐに白旗を上げた。全く全然欲していた。酒の力はすごい。なので酒はダメだ、危ない、と思ったところで私はまたいつか飲む。そんな合理的にみんな生きてないし。
今はまた飲んでない。もう少し酒のない人の生活を知りたいから。その代わりにキャロットケーキを焼いて、ショート動画を撮って編集をしている。
私はコントを書いて上演する活動をしていて、いつかテレビとかでコント番組呼んでもらえるのかなーと思ってたのが気付いた。コント番組、もうないよ、と。これもうグリーンバックの前で自分たちでやったほうが早いんじゃない?と。TikTokの人たちはもうやってるぞと。
ということでTikTokやYouTubeショートの中高生に向けてショート動画を作っている。戦い方が分からず苦戦中なのでいいねとフォローとチャンネル登録よろしくお願いします。
くだらないことしか興味ないんですけどこれくだらないですよ