押し固める型を作る
「お菓子の型で切り身の形があったら作業が減ってラッキーだな!」と思って調べたのですが、切り身の型はありませんでした。自分で作ります。
型紙に合わせてアルミ板を切り身の形にしていきます。素手で。
最終的には目視で型を作っていきます。型紙は薄い紙で作ったのでペラペラして邪魔でした。
リップクリームなどで丸みを表現するなど力ずくの作業です。
私の才能が開花した瞬間。一つ約3分で作れます。鮭の切り身の型を作るバイトがあれば是非ご一報ください。条件次第で就労します。
型を作るのが楽しくて最終的に高さの違う型を3つ作ってしまいました。が、全部いっぺんには使わなかったので、3つもいらなかったです。
あらほぐしを詰めます
型ができたのであらほぐしから詰めていきます。
固まった!と確かな手応えを感じたので型をはずすのですが…。
さっきの手応えはどこへ。そのまま押し固めるだけではバラけてしまいます。
こうなることは99%想定内でしたが、鮭フレークは魚の脂でちょっとギトギトしているし「脂がいい感じに固まったらいいな」という気持ちが1%ありました。私は1%に賭けたのです。改良します。
改良、つなぎに卵を入れて焼く
そのままだとバラバラになるのでツナギに卵を少し入れて焼きます。
焼き鮭をほぐした鮭フレークを、固めてもう一度焼くなんて二度手間ですが、そこは気にせずに。
卵をツナギにいれたので少し黄色がはいっていますが、見た目は切り身の焼き鮭そのものです。
それでは食べていきましょう。
食べた感想
焼き鮭です。味付けがされているのでそのままで美味しいです。
ですが鮭フレーク仕様なのでしょっぱい。鮭フレークでご飯と食べているときはそんなにしょっぱさを感じませんが、これは瓶2/3使っているのでしょっぺぇ。
ちなみにツナギの卵の味はしませんでした。
次にそぼろタイプ
食べた感想
焼き鮭ではありませんでした。そぼろなので肉感があります。
どこかで食べたような懐かしい感じが。
焼き鮭感はありませんでした。味はとても薄いですがお魚ハンバーグに似ています。つなぎをもっと工夫したらお魚ハンバーグになりそうですが、商品を買って食べたほうが早いです。
ご飯にかけて食べたときは確かに鮭フレークだったのになぁ。
食べてもらう
私一人で「焼き鮭だ!」「お魚ハンバーグだ!」と興奮していても仕方がないので、夫に食べてもらいました。
『あらほぐしタイプは焼き鮭そのまま。おいしい。
そぼろタイプはまんま鮭フレーク。もともとの製品の味付けの仕様なのかな?
見た目は断然あらほぐしタイプ。両方とも【骨が無い魚】と思えば嬉しいかもしれない。』
とのことでした。
アジやホッケなどの魚が『骨が無い!』という謳い文句でスーパーに売っているのを最近見ます。鮭の切り身はまだ見たことがありません。コレはビジネスチャンスではないか。「骨のない焼き鮭なんて珍しい!」とみんな爆買いしちゃうに違いない。よし、骨のない焼き鮭で起業しちゃうぞ!
ちなみに「そぼろタイプはお魚ハンバーグに味が似てるよね」と聞いたら「あーね!(あー、なるほどねの群馬の方言です)」と言っていました。誘導尋問みたいでフェアではないですが、そぼろタイプはお魚ハンバーグに認定します。
答えあわせ
実は、ここまで実物の切り身焼き鮭を見ていません。なぜなら私は考えるより先に行動しちゃうタイプだからです。すべて終わって焼き鮭をスーパーに買いに行くとびっくり。
全然違うじゃないか。これじゃ起業できない。
「見た目は切り身の焼き鮭そのもの」と、得意げに発言していたのは何だったのでしょうか。
夢を見ているようでした
結論としては、鮭フレークは、溶き卵を小さじ2杯いれて切り身の型に押し固めて両面焼けば案外切り身っぽいものに戻ります。そぼろはハンバーグですが。
ほぐされた鮭フレークを切り身型焼き鮭に戻す行為はまるで夢を見ているようでした。疲れた時に見る夢。なので鮭フレークを固めているときはずっと頭がふわふわしていました。
型を買ってラクしようとしたり、そのまま押し固めて乗り切ろうとしたり私の中のサボローが顔をすごくのぞかせてきました。やっぱりこれは夢なんじゃ…?!と思った次第です。