このあと工場にも行きました
こんなに根掘り葉掘りいろいろ聞いたのに、この後さらに共和さんの工場にお邪魔して、輪ゴムができるまでを見せてもらいました。
見学の様子は次の記事でお伝えします!乞うご期待。
取材協力:株式会社 共和
パッケージデザインは触っちゃダメだけど、輪ゴム自体は100年かけて進化し、新しい製品も生まれているはず。
そんな「進化形輪ゴム」について聞いたところ、紹介されたのが「たばねバンド」と「Qutto(キュット)」だった。
たばねバンドには、カギ型の「ヘッド」と、しっぽみたいな「タブ」がある。この両端を持ってびよ~んと伸ばし、ヘッドにタブをひっかけて留めることができる。
これの何がスゴいかというと、長いものが巻けるのだ。
通常の輪ゴムで細長いものを巻くには、輪ゴムの輪の中に端っこを通さないといけない。でも電線のようにすごく長いものだとそれは難しい。ものすごく輪ゴムを伸ばさないといけない。
でもたばねバンドなら、長いものでも横からクルクル巻いて留められる。板高さんは「展示会では会場の柱に巻いてましたね。もう大盛況で」と言う。それは見に行っちゃいますよね。
ちなみに廣瀬さんはYouTubeやInstagramも担当しており、「輪ゴム銃の作り方」などを通じてオーバンドをアピールされている。取材では最新作のマジックも披露していただいた
ネタばらしの動画はこちら。
輪ゴムは気がつけばそこにずっとあって、あのパッケージもそのまま今に生きている。でも一方で、新しい取り組みや便利なものも生まれている。
いつもの“あの輪ゴム”に、変わらないものと変わるものの両方を見た取材でした。
……
…………
………………と、終わろうとしたんですが、共和さんの製品はまだまだあるんですよ。なんなら「輪ゴム事業は全体の1割~2割ですね」と池田さんは言う。そうなんですか!?
池田さん 一番大きな事業は粘着テープですね。種類にもよりますが、粘着剤の部分はゴムなんです。一部のテープには、輪ゴムと同じグレードのゴムが使われていますよ。
ゴムのチューブを押し出す技術から、電線の製造事業も派生したという。素材や製法が共通する事業を、どんどん広げてきた100年でもあったのだ。
なかでも我々が「これも!?」と大きな声をあげたのが「ビニタイ」。輪ゴムと同じく国内シェアNo.1なのだそう。
輪ゴム、粘着テープ、ビニタイ……共和さんがなかったら、世の中のあらゆるものが留められないのではないか。
まとまりのある社会があるのは共和さんのおかげである。
こんなに根掘り葉掘りいろいろ聞いたのに、この後さらに共和さんの工場にお邪魔して、輪ゴムができるまでを見せてもらいました。
見学の様子は次の記事でお伝えします!乞うご期待。
取材協力:株式会社 共和
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