お好きなものと一緒にデバッグを
今回やってみて、専門的な話をあんまりよくわかってなさそうなものがいいのかなと思いました。その方が話しやすいのです。その点あまり表情の変わらない鳥はナイスパートナーだったのでした。
ラバーダック・デバッグは自分の考えをゆっくり口にだすことで頭を整理する方法なので、基本は一方的に説明するだけです。
しかし私の場合、ヒヨコちゃんから質問してくることもありました(もちろん脳内での話)。
かなり痛いところをついてきます。正直あんまりよくわかってない用語を、なんか見たことあるし便利だから~というノリで使うってのは、学生の論文によくある悪いクセです。
自分ではそれにフタをしてしまうのですが、ヒヨコちゃんが無邪気に聞いてくると、考えざるをえなくなります。
私の説明がムチャクチャだった場合、
これも自分でヒヨコちゃんを動かしてるだけなんですが、ちゃんと考えようというきっかけになります。
今回は論文だったからこの鋭い指摘は受け入れられるのですが、記事を書いているときにヒヨコちゃんから「これはなにが面白いピヨ?」と聞かれたらヘコみそうです。
ある日、指導してもらってる教授から電話で「専門知識のない人に読んでもらって、わかりにくいところを指摘してもらうほうがいい」とアドバイスをもらいました。
そのとき、
同じく修士論文を書いていた研究室の後輩が、
元気を出すため、好きなものを置いていたとのことですが、シルバニアファミリーが1人じゃなくて5人くらいいたのが印象的でした。
「シルバニアファミリー・デバッグもありやな」と思いましたが、シルバニアファミリーは生活水準がものすごく高く、たぶん相当賢いので、おとなが3人くらいいたら高度な議論をはじめそうです。
修正、修正の日々が過ぎ、ついに・・・
ガタガタの第一稿から、できる限り修正をすることができました!
ここまで粘れたのは寄り添ってくれたヒヨコちゃんのおかげです。もし謝辞を書くなら、ヒヨコちゃんの名前を入れたい・・・。
名残惜しさから遅くなってしまいましたが、ヒヨコちゃんをこーだいさんのところへ帰します。
そうしてヒヨコちゃんはゆうパックでこーだいさんの元へと帰っていったのでした。
今回やってみて、専門的な話をあんまりよくわかってなさそうなものがいいのかなと思いました。その方が話しやすいのです。その点あまり表情の変わらない鳥はナイスパートナーだったのでした。
世の中には、犬のぬいぐるみと共にデバッグ作業をする人もいるみたいです。好きなものを選びましょう。
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