いいロケ弁の袋は良い
オーベルジーヌと金子半之助はスプーンやお箸、お手拭きが一つの袋にまとまって入っていた。そのビニールの袋がなんというか、いいやつなのだ。
いいロケ弁はそんな細かいところまで気配りが効いている。これがロケ弁大賞に選ばれる弁当の実力なのかもしれないと思った。
ということで1人でもテイクアウト可能なロケ弁を探した結果、いくらかあることが分かった。そのうちの一つが新宿御苑のオーベルジーヌである。行きます。
先ほどの喜山飯店同様テイクアウト専門店としてもやっている様子。というか、テイクアウト専門店ってこれまであまり行ったことなかったな。意外とあるものなのだろうか。
そそくさと購入し、再び公園へ移動。
買ったのはあさりカレーのランチセット(サラダ付き)とポテトと、
ちなみにランチセットとは別に通常のセットメニューもあり、そちらはサラダがない代わりにミニチュアにあるようにポテトが必ずついてくるようだった。
カレーにポテト。じゃがいもが入ったカレーはあるあるだが外付けのパターンってあるんだ。それも一個まるまるである。ちょっと気になったので今回は追加で頼んだ次第だ。
なんだ、この甘さ!
甘口辛口の甘さではない。なんならカレー自体は中辛口を頼んでおり、しっかりと辛い。だけどその奥にどっしりとした甘さが共存している。なんだこれ、バターか?
ちなみにライスにもバターがかかっており、おそらくはその相乗効果で抜群の切れ味を叩き出している。ちょっと中々食べられない味わいだ。
ははー、このロケ弁もうまいじゃないのよさ。
じゃがバターがうまいというのはエジプトの壁画にも書かれている不変の事実であるが、カレーと合わせて食べるとさらにうまい。確かにポテト、ありかも......!
せっかく買ったミニチュアも組み立てよう。ミニチュアジーヌも見ておきたい。
しかしなんでこんなミニチュアを売っているんだろうと思ったが、答えは説明書にあった。
ずいぶんとニッチなシリーズである。他はどんなところが紹介されているのだろうと思ったら、
えっ、そんなことありえる?
まさに先ほど食べた中華弁当である。揚げ句エビチリにキクラゲタマゴと、任意で選んだはずの総菜すらもいくらか一致している。いやいやいや、ちょっとお釈迦様の手の平の上すぎないか。
あーびっくりした。びっくりしたし、なんなら喜山飯店のミニチュアも欲しくなってきた。あとで売っている場所を探しておこう。
最後に食べるは天丼である。吉祥寺駅直結のアトレにある金子半之助で買うことができた。
特に考えていなかったけど、このロケ弁大賞って誰が審査してるんだろう。芸能人からアンケート取ったりしてるのかな。
言われてみれば、ロケ弁なんてロケ中のどのタイミングで食べられるか分からなさそうだ。そういう意味ではいつでもおいしくいただけるのも良いロケ弁の条件なのかもしれない。
正直に申し上げると、ロケ弁大賞で受賞した弁当は舞茸ではなく穴子が入った「江戸前天丼弁当」であった。でもほら、舞茸の天ぷらってさ、うまいからさ。
そういうこともあるのだ。
天ぷらの味もさることながら、ついてきた特製の黒七味がバシッとアクセントになっていてすごく食べやすい。天丼特有の味の濃さというか、ともすれば胃もたれするしつこさみたいなものが全然ないのだ。
いやあ、どのロケ弁も本当においしかった。ぜひテイクアウトのやっていない、本当にロケでしか食べられないロケ弁も食べてみたい。
誰か大人数でロケに行くことがあったら呼んでほしい。邪魔しないから。ロケ弁を食べるだけだから。
オーベルジーヌと金子半之助はスプーンやお箸、お手拭きが一つの袋にまとまって入っていた。そのビニールの袋がなんというか、いいやつなのだ。
いいロケ弁はそんな細かいところまで気配りが効いている。これがロケ弁大賞に選ばれる弁当の実力なのかもしれないと思った。
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