せっかくだからずっと気になってたあやしいリサイクルショップに行こう
リサイクルショップが好きだ。
いろんなひとのいろんな要らないものが集まった山から、自分だけにビビッと来る宝物を探す。
目利きのひとが良いものを選んで集めた古道具屋さんや、おしゃれな蚤の市も素敵だけれど、リサイクルショップの良さはどんな物も「来るもの拒まず」なところ。荒れた野山に分け入り獲物を探す、自分の野生の心が掻き立てられる場所なのである。
せっかくの機会だから、今日は初めてのお店に行ってみよう。通りがかるたびに気になっていた、あやしいお店があったんだ。
年季の入った看板には「買います売ります」「おたから」「骨董品」「リサイクル&片づけ」と胡散臭いフレーズが並ぶ。ここで今日、わたしは5000円分の豪遊をする。
あ、あやしすぎる！！！
お店に入る前から、強烈なラインナップに心臓がバクバク言っている。
最高だ、最高のところに来てしまった！！
店内は想像以上に奥行きがあり、高さもあり、しかしこの大きな空間でも「足りませ〜ん！」とぎゅうぎゅうに詰め込まれた物たちから声が聞こえてくるようだ。
物量に圧倒されていたら、おじさんが鼻歌を歌いながらするするっと奥に吸い込まれていった。そうだそうだ、わたしも行かないと。
その後ろの時計も売り物で、結構いい値段する由緒正しそうなものも、そのへんの量販店で売られていそうなものも分け隔てなく雑多に扱われていて好感が持てる。だってここでは、わたしが物の価値を決めるのだから！
店の端から端まで、何度往復しても新しいものが見つかった。
たっぷり4時間、日が暮れるまで吟味を重ねて手に入れた戦利品をこれからお目にかけよう。
ぶんぶく茶釜の貯金箱
はい！！！優勝〜！！！おめでとうございま〜す！！
きゅるるんと訴えかける瞳、赤子のようなぷっくりとした頬、妙な手触りの生地！手放しにかわいいとは言えない、不思議な迫力がたまらない。
TOP SECRET 秘密結社みたいな名刺入れ
さっぱりどんな団体かわからないが、人知れず世を守るとか、世界の秘密を握っているとか、そういう組織なんだろう。めちゃくちゃかっこいい。（あとで調べたら車のチューニング業者さんだった。）
これにはDPZのステッカーを入れておこうと思う。取材撮影の依頼をするときに、このケースをすっとポケットから取り出したら、みんなめろめろになって取材を受けてくれるはずだ。
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