Gメン’75のOPは再現できたが…
今回、Gメン’75のOPを再現してみて、合成を使うのであれば別にサイクリングロードに行かなくても、はじめから滑走路の画像を使えばよかったがわかった。
また、合成するのであれば宮城さんと会わなくても、写真だけ送ってもらえばよかったこともわかった。
というかそもそも宮城さんじゃなくてもよかったこともわかった。
往年の刑事ドラマ、Gメン’75。
シリアスな内容もさることながら、特にオープニングの映像がかっこいい。
だから真似することにする!
※記事の途中で不安な気持ちになる恐れがありますが、解説があるためどうかこらえて最後までお付き合いください。
Gメン’75は、1975年から1982年までTBS系列で毎週放送されたテレビドラマ。
警視庁から独立した特別潜入捜査班、通称Gメンに所属する7名の刑事たちがさまざまな事件を解決していくハードボイルドタッチの刑事ものである。
2021年からディアゴスティーニから分冊百科としてDVDがリリースされている。
今回、再現しようとしているオープニングとはGメンたちが滑走路を横一列にならんで歩く姿を、ひとりひとりのアップの映像を挟みながらみせていくものである。
実際のオープニング映像は、YouTubeで『Gメン75OP』で検索してごらんください。
Gメン’75のオープニングを再現するためには役者が必要である。
Gメンの本部長を演じる丹波哲郎は、私で再現できるが、残り6人のメンバーまでは私一人では力不足で再現できないからだ。
そこで一人で6人のメンバーを再現できる強力な助っ人を頼んだ。
その助っ人が、私用で行っていた佐渡島から私の住む新潟本土へやってくるというので佐渡汽船のターミナルまで迎えに行った。
やってきたのはひとりで6人のGメンを演じ分けることのできるハードボイルド人間、プープーテレビでおなじみの宮城マリオさんである。
これで役者は揃った。
あとはGメンたちの扮装をして、滑走路を歩けばいいだけである。
ではさっそく滑走路へ行こうと思ったが、残念ながら撮影の許可を得ることができなかった。
そこで滑走路同様に一本道がつづくサイクリングロードで代用できるのではないかと思いついた。
実際に行ってみると、ごらんのようにここは滑走路にしか見えず我ながら自分のアイデアに驚いた。
あとはカメラにむかってそれぞれのGメンたちを演じながら歩くところを撮影すればOK。その映像を合成すればよい。
ここまで振り返ってみてもオープニング映像を再現することに対していい予感しかない。
いよいよ撮影である。オープニング映像を再現するために用意した衣装に着替えていく。
再現とはいえ、警視庁の特別潜入捜査班のメンバーを演じることへの緊張が伝わってくる。
準備が完了したところで、撮影を開始した。
こうして無事に撮影が終了。
私と同年代以上の方たちは、昔懐かしのGメンたちの記憶がよみがえったのではないか?
そして撮影した素材をもとにテロップや音楽を入れて動画を作成。
いよいよGメン’75のオープニング映像が完成したのである。
それでは完成作品の内容を紹介していこう。
まずは横一列になって歩くGメンたち。
つづいて本家同様にワイプで本部長の顔がアップになる。
2人目のGメンのアップ。
浴衣姿で置物の将棋の駒を持ち歩く棋士に扮して捜査するGメン。
場合によっては、浪花恋しぐれを歌う岡千秋に扮することもある。
そして3人目のGメンのアップ。
現代にタイムスリップした岡っ引きGメン。
普段は屋台のラーメン屋に扮しているため御用提灯ではなくラーメン提灯を持っている。
そして4人目のGメンのアップ。
普段は予備校の講師に扮して捜査する金ピカGメン。
「ゴージャスにいきましょーや」が口癖。
そして5人目のGメンのアップ。
紅一点の女性Gメン。
いざというときのために帽子の中にけん玉を隠している。
そして6人目のGメンのアップ。
若手刑事の元ヤンGメン。
渡辺徹がこの役を演じたのをきっかけに榊原郁恵と結婚したのは有名。
最後6人目のGメンのアップ。
おやじに扮して捜査するおやじGメン。
第四話で犯人におやじと罵られたのをきっかけにしてGメンを去る。
まるで本物のGメン’75のオープニングをみているようだ。
それでは以上をふまえて完成作品をごらんください。
※音が出ます
林:あれ?今回の記事って打ち合わせの段階では「宮城さんとハードオフ巡り」じゃなかったでしたっけ?
岡村:実は、いろいろありまして。打ち合わせのときにハードオフは店内の撮影OKって確認したじゃないですか?
林:はいはい。
岡村:そのうえで宮城さんにハードオフ巡りをしましょうと伝えたら取材の許可を取ってくれとのことで。
林:現場で言っても大丈夫そうですが
岡村:撮影までに時間もないし、林さんにも確認済みですと再三伝えたんですが、「ハードオフに面が割れてるのでそうもいかない」の一点張りで。
林:強いこだわりがあると。
岡村:困っていたら「広報の人と知り合いだから自分で許可をとろうか?」と言ってくれまして。
林:はじめからそう言えばいいのに。
岡村:で、当日宮城さんに会ったら「広報の人の名刺をなくして許可が取れなかった」と打ち明けられまして…。
林:ひどい。
岡村:「名刺は無くしましたがその広報の人、すごい美人なんですよ~」と言ってました。
林:余計な情報ですねえ。
岡村:で、急遽できることを考えて、家中の衣装をかき集めてGメン’75のOPを再現するという記事になりました。
林:………そうだったんですね。ところで、なんで動画の途中で宮城さんが大きくなったりしてるんですか?
岡村:ただ合成した写真の映像では読者のみなさんに申し訳なかろうと思って出したサービス精神をこじらせてしまいました。先に動画を編集しちゃったのでカットもできず。
林:引くに引けなくなった、と…。
岡村:おかげでぶっとんだ人のようになってしまいました。
林:動画をみて少し不安な気持ちになってたんで、事情がわかってよかったです。
岡村:もともとはチェーン店を扱ったり、ゲストがでると受ける記事になるという法則を聞いて、チェーン店としてハードオフ、ゲストとして宮城さんを思いついたんですが受ける記事とは真逆の結果となりました。
林:結果にはそれぞれ、それなりの理由があるもんだよなあ。
今回、Gメン’75のOPを再現してみて、合成を使うのであれば別にサイクリングロードに行かなくても、はじめから滑走路の画像を使えばよかったがわかった。
また、合成するのであれば宮城さんと会わなくても、写真だけ送ってもらえばよかったこともわかった。
というかそもそも宮城さんじゃなくてもよかったこともわかった。
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