以上、おいも大好きという記事でした
子どもの頃とはいえ、さつまいもには申し訳ない誤解をしていたと思う。今回、そんな幼少の思い出を再現しようなどというわがままから砂糖を入れてさつまいもにしてやれという憂き目に会ったじゃがいもにも改めて申し訳ない。
じゃがいもはじゃがいものまま、さつまいもはさつまいものままが一番ということがよくよく分かった。つまり、どちらもとても美味しいので、私はもう変わったことなどせずあとは粛々と日々普通に食べるのみです。
皮があわいピンクなのがやけにファンシーでおもちゃみたいだが、逆にそこが子どもの想像っぽい。思いのほかうまくいってしまった。無言で眺める2分間。
皮がパリッとしてちょっと本物の焼き芋を食べているときのような食感もある。でも、味はじゃがいも。甘いじゃがいも。
総合的には何か別のおいしいお菓子という感じだろうか。
そういえば、こんなふうにさつまいもを模して作ったお菓子、食べたことある(と思っていたら、北海道出身の編集部工藤さんがそれは「わかさいも」では、と教えてくれた。それだ!)。
じゃがいもはさすがにさつまいもにはならなかった。が、新たなお菓子のようなものが上手にできて気持ちの整理はついた。
というわけで、引き続きましてじゃがいもとさつまいもの綱引きをお送りしたい。
唐突ですみません。もちろん、じゃがいもとさつまいもの胴体に縄をくくりつけて引き合うというのではない。
なんならそれでも愉快そうだが、じゃがいもとさつまいもを同量混ぜたら果たしてどっちの味が強いか、比べてみたいのだ。
写真の撮影のためにさつまいもを焼いたので、せっかくだから何かに使ってみたいというわけです。
予想としては、甘さのしっかりあるさつまいもの圧勝ではないかと思うのだが、さてどうだろう。
全く意外だった。さつまいもは金時を使って、最大限甘みが出るようにオーブンでじっくり焼いたのだ。普通に蒸したじゃがいもより味もはっきりしていて、なんだかハンデをつけないとじゃがいもに悪いんじゃないかとさえ思っていた。
が、結果はじゃがいもの圧勝であった。
ねっとりした食感は完全にポクポクになり、味もじゃがいもの野菜っぽい感じが強いのだ。素朴でどんな料理にも合うじゃがいもだが、味の主張が意外にも強いということが分かった。そりゃおとなしくさつまいもにならないわけだ。
無理やりさつまいもにしようとして申し訳ない。あやまるから、これからも仲良くしてください。じゃがいもくんよ。
子どもの頃とはいえ、さつまいもには申し訳ない誤解をしていたと思う。今回、そんな幼少の思い出を再現しようなどというわがままから砂糖を入れてさつまいもにしてやれという憂き目に会ったじゃがいもにも改めて申し訳ない。
じゃがいもはじゃがいものまま、さつまいもはさつまいものままが一番ということがよくよく分かった。つまり、どちらもとても美味しいので、私はもう変わったことなどせずあとは粛々と日々普通に食べるのみです。
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