デジタルリマスター 2023年11月26日

持ち歩きOK!「腹・日時計」を作る(デジタルリマスター)

こういうでかい腕時計型のオブジェってあったね

腹巻式時計、じゃなかった「腹日時計」が、やっと日の目をみる時が来た。日時計と日の目をかけています。

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携帯、というか腹帯ともいえる。(写真は最終完成形)
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時間を見るときは、このように投影板を立てる。板の先にも、リュクスな石をあしらいました。(写真は数字部分改修前)

ビルの4階くらいから見下ろしたなら、あの高級腕時計に見えなくもない、という気がしないでもない。この距離では完全にアウトだ。

ガワの話はもういいじゃないか。要はこれが使えるかどうかだ。

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最初埋め込もうと思っていた方位磁石だが、体ごと方位合わせに苦心するさまを想像してやめた。
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見よ!左下の時計での時間と、投影された影の示す時間が、ほぼ合っている!

日時計が機能した!当たり前のことなのに、なんだかうれしい。単純な機構でも、自分の力で「時計」を作ったといえるからだろうか。

うれしいので、早速つけて外出しよう。私の自前の腹時計とも比べてみようか!

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使用条件:十分な日照、そして完全仰向け姿勢

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「お腹すいたなぁ、時計も忘れてきたから今何時かわからないなぁ困ったなぁ」 さしこみ、ではありません。
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ジャーン「そうだ、時計はあったんだ!」
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真南を測って、そっちに頭を向ければいいのだ、この場合。
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しかし地面に水平でないといけない。ベンチはすでに日陰だ、さあどうする。
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「グローブジャングルの中にまだ日なた部分が!」やおら子供の遊具に体をねじ込む。
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どうにか測れそうだが大変なことになってる気がして、いたたまれない。他を探そう!
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「あった、日なた!ベンチ!」何をそんなに急ぐのか。
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やっと時間を知る。「お腹すくと思ったらやっぱり昼近くだ。私の腹時計もなかなかですわい」

おわかりのように、ちゃんと時計として機能させるには「日照」「仰向け」「強い決意」が必要な、「腹日時計」。でも時計として使わなかったとしても、腹巻として機能し、腹は温まるので冬には助かりますね。


太陽光エネルギーに注目が集まる昨今であるが、それよりもはるか昔から、人々は太陽を時計に変換し、その恵みを受けてきたのだ。そう思うとある種の感慨を抱かざるを得ない。

日没以降や曇りの日は使えないという致命的な欠点はあるが、人間と太陽との関わりを見直すきっかけとして、たまには校庭などの「日時計」に注目してみてはいかがか。

自分のベンチ寝姿勢で記事が終わるのはあんまりなので、真面目に締めたいと思います。ありがとうございました。

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