普通に買った人でも全部は遊ばないと思われる内蔵ゲーム118本。
全部、それなりに遊んでみたので紹介します。
便宜上、ボクが勝手にカテゴリー分けしていますが、本来どういう意図で作られているゲームなのかはわかりません!
■つなげて消す系パズル
手軽なゲームの代表格・つなげて消す系パズル。1990年代の「テトリス」ブーム後、大量に生まれていました。
スマホゲームでも根強い人気がありますよね。
この「GAME COMPUTER」にも大量に収録されています!
「6」と「33」はまったく同じゲームに見えますが、微妙にコマ(?)の動かし方に違いがあります。
まとめて消したり、上から落としたり、左右を入れ替えたり……あの手この手でくっつけて消していく!
いわゆる「落ちものパズル」もたくさん収録されているものの、意外なことに「テトリス」系のゲームはナシ。 あまりに定番すぎて入れる気にならなかったんですかね?
すきま時間にチョロッとやるくらいがふさわしそうなパズルが多い中、ガッツリとハマりそうなほど面白かったのがこの「FRUIT SKEWER(串)」。
その名の通り、串を操作してフルーツをぶっ刺して、3個以上並べると消える……というシステム。串に刺す順番やタイミングなど、いろいろ考慮する要素があって楽しいです。
コレ、元ネタとなるゲームがあるんですかね? 「GAME COMPUTER」のオリジナル?
■ジャンプ系
ジャンプ系ゲーム。
『ファミコンジャンプ』ということではなく、飛んだり跳ねたりするゲームということです。ものすごく良く言えば「スーパーマリオ」っぽいゲームなんですが……。
ほとんどが、タイミング良くボタンを押して穴を飛び越えるだけのゲームですね。
「10」は、お父さんがニンジンを集めつつ子どもたちを救出していくのですが、穴に落ちると「父さ〜ん! 母さ〜ん!」という断末魔を上げながら死んでいくのがメチャクチャ怖いです。
外国製ゲームのはずなので、単なる空耳かもしれないけど。
「GREEDY(強欲な) JARRY」は、ネズミが飛び跳ねながらハートマークを集めていくゲーム。主人公キャラが思いっきり「トムとジェリー」のジェリーだと思う……。
どれも「スーパーマリオ」感はあるものの、「スーパーマリオ」のジャンプやダッシュの気持ちよさに迫るゲームは皆無。宮本茂さんのゲームデザインセンスの偉大さを改めて思い知る結果に。
■ジャンプ系2
前の項目が「スーパーマリオ」系の横スクロール・ジャンプアクションだとすれば、こっちは縦スクロールのジャンプアクション。
「39」と「70」は同じゲームじゃねえか! と思うかも知れませんけど、「39」は下へ向かって飛び降りていくゲーム。「70」は上へ跳び上がっていくゲームなんです!
卵がカゴの中で飛び跳ねて空を目指すゲーム。……どういうシチュエーションだ!?
■一人称視点射撃系
一人称視点のシューティングゲーム。とはいえ、FPSというよりは、 ファミコン時代の光線銃を使うゲームっぽい射撃ゲームばかりです(照準は十字キーで動かすんだけど)。
軍人も、戦闘機も、ワシも、ペンギンも、みーんな同じ狙撃銃で狙うとは……。
こちらは、銃の画像は出てこないものの、システムは同じ。円盤を撃ったり、虫を撃ったり、風船を撃ったり……。
■脳トレ系
パズル……と言うほどでもない、ものすごくシンプルな思考ゲーム。
ちょっと前に流行った「脳トレ」ソフトに収録されているようなタイプのゲームですね。
「3」は、コンピューターのジャンケンの手に対して、指示(勝て、負けろ、引き分けろ)通りの手を選択するという、本当に脳トレで使われているタイプのゲームです。
「34」はいわゆる神経衰弱。12枚しかカードがないので簡単すぎ!
「43」は左右にいる色違いのカエルをうまいこと移動させて左右入れ替える、多湖輝の『頭の体操』に出てきそうな問題。ビックリすることに一問しかありません(成功しても失敗してもゲームオーバー)。
「52」 は、いわゆる「箱入り娘パズル」。旅館とかに置いてあるアレの変化系ですね。
「66」は玉がどのコップに隠れているかを当てるゲーム。コップがシャッフルされるのですが、動きが遅すぎて間違える方が難しい!
「74」は、足場を消しながら移動していき、すべての足場を消せたらクリア! ……なんですが、「29」と何が違うのかよくわかりませんでした。キャラクターが違うだけか!?
「115」はウサギを動かして、うまくオオカミを誘導して穴に落とす……のかと思いきや、ウサギを穴に落っことせばクリアというゲームでした(穴に逃げ込んだ、みたいなことなのかな?)。
■レース系
定番ジャンルの一つ、レースゲームも収録されています!
パッと見ただけでわかると思いますが……自動車かバイクかという違いだけで、内容はまったく同じゲームです。どちらも敵にちょっとでも接触すると即・大爆発します。
■落下物をキャッチする系
そんなジャンルはないと思いますが、「落下物をキャッチする」としか表現できないゲームの数々。
とにかく上から落ちてくるアイテムをキャッチしつつ、触っちゃダメなもの(爆弾など)は避けるのです。
パラシュートで落ちてくる人や、宝石や、卵をキャッチするゲームが並ぶ中、「50」はなぜか、戦闘機が落とすフルーツをカゴでキャッチするゲームです(同時にミサイルも落としてくる)。
「85」はちょっと変化系。落っこちてくるフルーツをトランポリンでバウンドさせ、荷台に入れるのが目的。昔、こんなゲームありましたね。
■バイト系単純作業
単純作業という意味では「落下物をキャッチする系」と同じですが、「お仕事」という演出が入れられているため、その単純作業がより苦痛に感じるゲームたち。
「49」は迫りくるお客さんにビールをぶん投げるゲーム。ビールを飲んでいる間、お客さんはなぜかムーンウォークで後退していきます。お客さんが目の前までやって来てしまったらゲームオーバー!
要は「ワニワニパニック」的なゲームですね。
■パイプパズル系
これもよくある、パイプをつないで目的の場所まで水を流そうゲーム。
「12」と「30」は、水を与える相手がワニかお魚かの違いかと思いきや、パイプをつなげる方法も違っているんですね。
■もぐら叩き系
これはもう見たまんま、もぐら叩きです。
ゾンビ、ニワトリ、ブタをぶっ叩いて撃退! ゲーム内容はどれも同じですね。なぜか、もぐらは出てきません。
■マインスイーパー系
要は、爆弾を避けながら箱を開けていくゲームなのですが……。
「27」と「64」の違いがわからない……。箱のデザインの違いかな?
■ブロック崩し
ヒマつぶしにちょうどいいブロック崩しも入っていますよ!
「35」はパワーアップアイテムがある「アルカノイド」っぽいブロック崩し。十字キーだとかなり難しいですが。
「42」の方はブロックなし。延々と壁に向かってボールを打ち返すという無の作業を続けます。
■シューティング
一人称視点ではない、2Dでバシバシ弾を撃つ系のシューティング。
「32」はタイトルの通り雪合戦ゲーム。バンバン雪玉を当てると(当てられると)体が青くなって、凍死したような感じで倒れていきます。
見た目やキャラクターはそれぞれ違いますが、ほとんどはボタンをひたすら連打していればオッケー系のゲーム。シューティングはそれくらい単純な方がいい!?
■戦車系
シューティングの一種ですが、戦車が出てくるヤツ。
「102」の戦車は、四方を敵戦車に取り囲まれている上、砲台しか動かすことができない状況。
避けることができないので、敵の弾を迎撃して身を守るわけですが、弾をまだ撃っていない敵戦車に向かって攻撃をすると、自分が撃った弾が跳ね返ってきて死んでしまうという謎のシステム。
■潜水艦ゲーム
ありましたねー、魚雷を落として潜水艦を倒すゲーム。
この手のゲームは、ゆっくりと沈んでいく魚雷をタイミング良く発射するのがミソだったはずですが、「GAME COMPUTER」に収録されている潜水艦ゲームは、魚雷の落下速度が異様に速く、連射もしまくれるため、タイミングとか関係なく、ボタン連打さえしていれば勝てます。
「16」と「95」は、昼間か夕方かの違いだけかと思いきや、「16」の方は戦闘機に向かって対空砲撃もできるのです。
■矢を打つ
これもシューティングの一種でしょう。矢を撃つゲーム。
あまり連射ができないので、タイミング良く発射する必要があります。
矢で風船を射るのはわかりますが、「82」はなぜ矢でフルーツを射っているのか……? しかも矢が命中したフルーツは気持ちよく「パッカーン」と割れます。
■インベーダー系
固定画面で、たくさんの敵が隊列を組んで襲ってくる「インベーダー」っぽいシューティング。
「40」の敵キャラは、弾も撃たずにジワジワと近づいてくるだけ。……何しに来てるんだ!?
「104」の敵はバンバン弾を撃ってくるので、壁(?)の裏に隠れて避けるのだ!
■スクロールシューティング
背景がスクロールして展開していく、「インベーダー」と比べるとかなりゴージャスなシューティングですが……。「GAME COMPUTER」のスクロールシューティングは、どれも似たり寄ったりなゲーム性です。
■スポーツ
バスケのフリースローを再現したゲーム……かと思いきや、ゴールが左右に動きまくるというビックリギミックが。こんなのバスケでも何でもない!?
■カジノ
「93」はスロットゲーム。
「90」も、コインか何かを賭けているんだろうな……ということはわかるものの、どういうシステムのゲームなのかが理解できませんでした。
■面白かった
「面白かった」を独立したカテゴリーにしちゃうと、他のゲームはどうなんだという感じではありますが……。「GAME COMPUTER」収録ゲームの中では、比較的オススメできるゲームたちです。
なんと格闘ゲームも収録されています!
キャラクターはものすごくシンプルな棒人間ですが、このキャラがビックリするほどヌルヌルと滑らかに動いて技を繰り出します。
やり込んだら面白そうですけど、敵が強すぎてまったく太刀打ちできず。「波動拳」的な必殺技とかもあるんでしょうか?
飛んでくるフルーツを刀で切るという謎設定のゲーム。ゲームとしては単純ですが、「スコーン!」「スコーン!」という効果音が気持ちよくて、延々とやってしまいます。
壁で跳ね返る弾を撃って、おじさんたちを〝一石四おじさん〟状態で倒すというゲーム。
一気に全員倒すためには、かなり慎重に軌道を検討する必要があり、夢中になります。
直方体をゴロゴロ転がして、うまいことゴールの穴に落とすゲーム。
パズル要素はすごく面白いものの、立体表現は「GAME COMPUTER」的に荷が重かったのか、動きがメチャクチャもっさりしているのが難点。
縦の柵(?)と横の柵(?)を伸ばしていって、ニワトリを捕まえるゲーム。
言葉で説明しても全然意味がわからないと思いますが、挙動が妙に気持ちよくてついついやってしまいます。
アヒルが卵を運ぶゲーム。クチバシで穴を掘ったり、卵を割らないように慎重に運んだり、パズル要素が強くて結構遊べる!?
■どっかで見たことがある
この手の怪しいゲーム機としては、意外とがんばってオリジナルのゲームで勝負している「GAME COMPUTER」。
……しかし、どっかで見たことがあるようなゲームもチョコチョコ含まれていますね。
ものすごく「メタルスラッグ」っぽいゲーム。
キャラクターはかなり似ていますが、もっさりとした動きのせいで「メタルスラッグ」の爽快感は皆無です。
これは「倉庫番」ですね。
荷物を押して、マークのついた床まで運びます。
パソコンがまだマイコンと呼ばれていた時代を知っている人ならご存知でしょう。
エサ(?)を食べるたびに体が伸びていくヘビを動かして、壁にも自分の体にもぶつからないよう、ドンドン体を伸ばしていくゲーム。
あ、懐かしのゲーム「フロッガー」だ!
カエルちゃんを操作して、交通量の多い道路を渡り、川を越えてゴールを目指す! 昔よりも色数や解像度が増しているので……。
弓矢(?)みたいなものでボールをツンツンして、分裂させていくゲーム。ゲーセンで一時期流行っていた「ポンピングワールド」だ!
■パズループっぽいパズル
その昔、ゲーセンで流行っていたパズルゲーム「パズループ」。思いっきりそれのマネといった感じのゲーム2種。
海外ではこういうパズルゲームが定番化していてZUMA系なんて呼ばれているそうです。
■サーカスチャーリー
他の「どこかで見たことがある」ゲームは、既存のゲームに似てはいつつも、それなりにオリジナル要素を入れていましたが、コレはそのまんま「サーカスチャーリー」……。
ファミコン世代にはお馴染み。コナミの「サーカスチャーリー」ジじゃーん!
玉乗り面、火の輪くぐり面、綱渡り面をそれぞれ単体のゲームとして収録。「107」に至ってはタイトルもそのままズバリ「CIRCUS CHARLIE」ですからね……。
意外とちゃんと作られていました
この手の怪しいゲーム機に内蔵されているゲームって、インチキで本数を水増しされていたり、海賊版みたいなコピーゲームばっかりだったり……というイメージを持っていましたが、「GAME COMPUTER」には、それなりにがんばってオリジナル要素を入れたゲームが収録されていました。
ものすごくシンプルだったり、バランスが悪かったりするゲームも多いですが、それでも、このゲームを自分で作ろうとしたら相当な手間がかかるはず。それが118本も入って1000円弱だったら超絶コストパフォーマンスと言っていいでしょう!?
ただ、ゲームに関してはそこそこオリジナルでがんばっている「GAME COMPUTER」も、音に関してはシレッと『ドラゴンクエスト』のBGMや『スーパーマリオ』のSEが使われていたりして、「海賊版〜!」と思ったことを付け加えておきます。