レフ板で合成写真になる

一線を越えた

脳が揺れた。そんな写真が撮れた。

少し太陽が登ってきたので下から光を当て、それに合わせてアオリの構図で撮った時だった。

ゲームの一場面みたいに見える。僕の下に細長い黒い枠があって、セリフやコマンドが出てくるんだ。

今までとは段違いで合成っぽい。 

良かったのは、アオリ気味で撮ったことみたいだ。

バストアップの写真で角度をつけて撮ると、背景の中にまっすぐ立っていないように見える。不自然なのだ。

ライティングの不自然さに構図の不自然さが掛け合わさって絶妙に変な写真が生まれた。 

素人でも「普通はやらないんだろうな」と察せる変なフォーメーション。

さらに、ニュートラルな表情になるように林さんがサングラスを貸してくれた。これも良かった。 

「原稿できた？」

コツが分かったので嬉々として合成になった。

人が浮き出て見えるので心臓に悪い。「原稿できた？」って言ってそう。

本来いない存在になれる

ここで本家のG７をもう一度見ると、その合成っぽさに圧倒される。それはもう、とてつもないすごい照明を使っているのだろう。

でも太陽光とレフ板で、それに近づけることが分かった。僕たちは、その気になれば合成写真にもなれる。

ビルをレフ板にする案もあった

安藤さんがレフ板になるビルを教えてくれた。

朝、この道を歩く人はみんな合成みたいになっていたらしい。

今の時期は、道沿いにまっすぐ太陽光が入ってこなくて実現できなかった。その時期が来たら必ずやらねばならない。