余談ですが、今回立ち寄った守口市の町名が『松町・竹町・梅町・桃町』と、『植物+町』のシンプルなネーミングに徹していたのが興味深かったです。
松竹梅に桃まで加わっているところがいいですね。
大阪市と守口市の境界線が見える場所がある。
昔、テレビ番組のロケでそのようなスポットがあると放送していたのを、最近ふと思い出しました。
もう番組は既に終了していますが、告知ツイートが残ってました。
ただ当時はその具体的な場所まではわからず、捜索を諦めてしまったのですが、一旦気になってしまうとまた探してみたくなりました。
録画などもしてないので記憶が曖昧ですが、その場所を図にしてみると――
なんとなくこんな感じだったような。
しかし、一口に境界線といっても広いので、ヒントになりそうなことを記憶からたどると、一つだけ思い出しました。
それは「大阪市と守口市の境界線がギザギザの場所」にあるということ。
おぼろげな記憶を頼りに、地図上の境界線を眺めていると――
あった!たぶんここだ!めっちゃギザギザしてる!
前に探したところは全然違う場所でした。
というわけで、実際に行ってみることに。
・駅からギザギザへ出発
目的地からはちょっと離れていますが、他の境界部分も見たいので、太子橋今市駅から出発します。
道中は路上観察とかもしていく予定――
と言ってたら、いきなり気になるものが。
ビニール袋が大量に干してありました。
あとは磁石が丁寧に並べてありますね。
なんだかわからないけど、駅周辺の個性が強すぎる……
つい興味を引かれてしまいますが、先へ向かわねば。
駅を出たら、左へ直進。
やたら伸ばし棒が長いミルフィーユを通過して、
信号を左に曲がっていきます。
普通の道ですが、ここにも境界があります。
右を見てみると、
守口市。
ちょっと進んで左を見ると、
大阪市の旭区となっています。
市境に線を引いてみると、
おそらくここらへん。
ただやはり、実際に見えるような線は存在してないですね。
代わりに、めっちゃちっちゃいスロープがありました。
そのまま真っ直ぐに進み、ここを右へ。
しばらく高架下を移動していると――
地図がありました!
これは助かる。
しかもありがたいことに、市の境界線が書かれています。
今から向かうのはここらへん。
この地図だと境界線はギザギザしていませんが、調べたところ、本来の市境はこのように一直線の曲線なのだそう。
それを民家の住所別に細かく振り分けていくと、Googleマップなどのようにギザギザになるみたいです。
っていうか、高校の真ん中で市が分かれてるんですね。
面白いので、ちょっと寄り道してみます。
・高校へ寄り道
まず、現在地に近い校舎左側に行くと――
この手前の、ガードパイプが分かれているあたりが市境みたいです。
たぶんこのあたり。
でも見えるような線はないですね。
反対側を見ようとしたら、通路がものすごく細い!
恐る恐る進んで――
このあたりっぽい。
ちょっとずつ舗装が割れたり直されたりしているので線はたくさんあるものの、ハッキリとした境界線は見当たりませんでした。
ちなみにこの高校は大阪府立で住所も大阪市ですが、最寄り駅は守口市駅です。
・いよいよギザギザスポットに!
それでは境界線探しに戻ります。
さっきの高校から右へ。
マックスバリュを通りすぎ、住宅地に着きました。
ここをさらに左へ曲がると――
ついに来ました、ギザギザスポットの入口!
めっちゃ普通の住宅地なのにワクワクしますね。
一応、この道にも市境があるみたいですが、それっぽい線はなし。
では、ギザギザが通っている道を一本ずつ調べていきます!
ない!
市境はマンホールのちょっと向こうのあたり。
舗装の跡がそれっぽいけど、違いますね。
次は――
ない!
また横の線がそれっぽいですが、ここは縦に市境があるので全く関係なし。
さらに次は――
ああっここもない!
やはりそれっぽい舗装跡がありますが、これじゃない……
ここらで一旦、路上観察で見つけたものを眺めてテンションを回復したいと思います。
風で真横を向いていたこども110番。
正。
全然忍んでない、忍者の掲示板。
よし、ちょっとテンション回復しました。
さらに進みます。
しかしここにも見当たらず!
もっと簡単かと思っていたのに、見つかるか若干不安ですね……
ここに来て分かれ道が。
とりあえず順番通りに、迷わず右へ。
ああああっ!
もしかして!
あった!これだ!間違いない!
テレビで見たやつだ!
わかりやすく色分けするとこんな感じ。
住所もばっちり分かれていました!
逆から見ても境界線!
住宅に接しているところを見ると、特になんの目印もないので、境界線と知らなければ全く気に留めなかったかもしれないですね。
ちなみになんでここだけ線があるかは、どう調べても全く不明でした。
さて、これで一応目標を達成しましたが、確かマンホールも入り組んでいるとテレビで言ってたのを思い出したので、ちょっと探してみます。
・入り組んだマンホール蓋探し
さっきのマックスバリュ横まで戻って、まっすぐ進むと――
手前から大阪市・守口市・大阪市と直列している不思議な状態に。
オセロだったら真ん中がひっくり返って全部大阪市ですね。
なぜこうなってるかは不明ですが、こういう2市のマンホール蓋が並んでいる箇所はいくつかありました。
例えばここは、大阪市と守口市のペア。
奥のはNTTだったので、今回はスルー。
そして見える範囲に4つもある場所もありました!
ここは守口市が優勢のよう。
それではせっかくここまで来ましたし、市境が続く淀川あたりまで一応チェックして終わりたいと思います。
・なんとなく淀川へ
先ほどの境界線を発見した地点から、市境に沿って進みます。
しかし見える線はなし。
やはりさっきのところだけなのかも。
高架のさらに向こうへ。
しかしここも普通の道路。
もはや諦め半分で、とぼとぼと淀川の方へ移動していると――
これは……!
ああっここ!ちょうど市境!
家と家の隙間を隔てて、全然市が違う!
明確な線などはありませんが、ここまで街区表示板が近いのは面白いですね!
いいものを見られました。諦めずうろついてよかったです。
それでは最後に、淀川へ。
・いよいよ淀川
今の道をそのまま進んで、
高架の道に合流。
ちょっと進むとスロープがあるので、
淀川の河川敷に上ります。
そのまま直進して、さっきの市境まで移動している途中、こういうのを見かけました。
河川管理境界!
市境よりちょっと守口側にあったので、市境とは関係なく淀川の管轄が分かれているようでした。
ちなみに枚方は枚方市、毛馬は大阪市です。
ちょっと移動して、どうやらあれがさっきの家と家の間で――
振り返ると、淀川の方はこんな感じ。
写真の真ん中が市境ですが、特に目印や線はないですね。
今回のまとめとしては、大阪市と守口市のギザギザスポットで境界線が見える場所はあの1ヶ所だけ。
ただ、他にも市境が分かるようなスポットがあったり、2市のマンホール蓋が入り乱れていることもわかりました。