特集 2023年4月18日

遂に見えてきた!線路脇に落ちてる片手袋

不発だった新宿駅と東京駅

山手線乗降客数2位の池袋で大豊作なら…。高まる胸の鼓動を必死に押さえ、次は1位の新宿駅に向かう。

乗車中も線路脇が気になり外を見つめるが…。ビリギャルを凝視する怪しいオヤジに見える

しかし、ホームに降り立ってみると、なにか様子がおかしい。 

ケーブルか何かがシートで覆われている
籠に入ってるのは、入れ替えるための新しい砂利?

どうも線路内の工事をしているようだ。思えば片手袋が豊富だった池袋駅は、片手袋以外にも様々なものが落ちていた。

池袋駅で見つけた有名キャラクター
こちらも池袋駅。片手袋の奥に子供用の靴が。これもある意味「土禁ちゃん」である

しかし新宿駅は工事の人が毎日落下物を回収しているのか、そもそもあまり物が落ちていない。 

すっきりして綺麗な線路脇

池袋駅以上のお祭り騒ぎを想像していたので、少々肩透かし感を味わった。そこで山手線縛りをやぶり、他の路線もチェックしてみた。すると、やはり結構あるじゃないか! 

中央線快速の線路脇。池袋同様、ここは物が色々落ちている

何故か少しホッとして東京駅に乗り込んだが、なんとこちらもサバの漁獲量並みの不漁。山手線以外を隈なくチェックしても、ただの1枚も片手袋を発見できなかった。
智恵子だったら「東京駅には片手袋がない」と言ったはずだ。

完全にゼロ!東京駅、線路脇が新宿駅以上に綺麗だったことが要因か
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泣きのもう一駅。約束の地、秋葉原へ!

せっかくの調査が右肩下がりで終わってしまうのは、なんだか寂しい。そこで昨年の調査でたまたま立ち寄り、豊かな漁場であることが判明した総武線秋葉原駅に向かう。

3駅調査しただけで滅茶苦茶疲れた。秋葉原駅のミルクスタンドでひと休み

総武線のホームから線路脇を見た瞬間、夫婦揃って「これはあるね!」と声を出してしまい笑った。上手く言語化はできないが、2人ともこの日の調査を経て“線路脇系片手袋がある雰囲気”が分かるようになっていたのだ。 

これは「ある」雰囲気のホームだ

そして期待通り、ここには沢山の線路脇系片手袋が存在していた。ラピュタは本当にあったんだ。 

これが総武線秋葉原駅の線路脇系片手袋たち

念のため山手線のホームにも行ってみた。 

線路と線路の間に壁が設けられているので、端から端までは調査できない

こちらの構内は調査には不向きだったが、それでも幾つか発見できたのだから秋葉原駅のポテンシャル、ちょっと恐ろしい。 

山手線秋葉原駅の線路脇系

今回の調査で分かってきたこと

たった4駅の調査だったが、昼から始めて終わったのが18時近く。やはり研究に近道はない。

いや、疲れました…

これが今回の調査で出会った片手袋の内訳である。 

全く未知のものだった線路脇系片手袋が、今回の調査を通じておぼろげながらに掴めてきた。

調査から導き出せること
・階段やエレベーター近辺に発生しやすい
・色々な物が落ちているような駅に多い
・軍手やゴム手袋の作業系より、ファッション系が多い

 一方で、調査をしたからこそ生まれた新たな疑問もある。

いまだに不明なこと
・片手袋の多い駅と少ない駅の違い
・同じ駅でも路線によって数が増減する理由
・ピークを迎える季節

今の私は、これらの疑問に対する答えを持ち合わせていない。しかし、何も分からなかったところに疑問が生まれる、というのはむしろ大きな前進なのである。

私一人では到底手に負えない線路脇系片手袋。もしかしたら他ジャンル、例えば鉄道に詳しい方の知見を重ねることで分かることもあるはず。皆さんもよく利用する駅で、是非探してみて欲しい。Twitterなどに「#線路脇系片手袋」で投稿してくれれば、人類をまた一歩前進させるための原動力となるだろう。


まとめ

それにしても、線路脇には片手袋以外にも様々なものが落ちている。それらを調査してみて分かってくることもあるはず。

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