2026新春・置き去り 2026年1月4日

カラオケから始まる迷子の旅~2026 冬の置き去り その4 茂原


本気を出して本気の迷子になった

okamura.jpg
つりばんど岡村

MAIN.jpg

いったん広告です

「とりもちさんに雑な影響を与えないでくださいね」

腹ごしらえも完了し、私は置き去りにされる直前に林さんから言われたことを思い出していた。

「とりもちさんの丁寧な作風に、雑な影響を与えないでくださいね」と念押しされたことをだ。

1.jpg
「とりもちさんに雑な影響を与えないでくださいね」
2.jpeg
「くれぐれもとりもちさんに雑な影響を与えないでくださいね」

このとき私は、自らを〝雑〟でまとめられたことにいささかショックを受けながら、この旅でとりもちさんに悪影響を与えてはならぬ、と肝に銘じたのである。

40.jpg
蘇る金ロー(「私がこのとき思い浮かべていたのはこれでした」林談)
いったん広告です

「こんな公園が近くにあったら…」

さて、次はどこへ向かおうか?

検索したところ、ながいき市場より4.5キロほど離れたところに茂原公園という場所があり、見どころは以下であるという。

・弁財天という映えスポットの神社がある
・郷土資料館がある
・馬がいる
・展望台がある

こんなに見どころがたくさんある公園には行くしかない。

馬への餌やり体験なんかができたら撮れ高的にも文句なしである。

3.jpg
茂原公園

ということで茂原公園到着。

日曜日だったが人影はまばらで広くて静か。園内は遊歩道がありとても歩きやすい。

とりもちさんは公園を歩きながら「こんな公園が近くにあったら、ちょくちょく撮影で使いますよねー」とデイリーライターの鑑のようなことを言うのであった。

いったん広告です

両手にダンベルを持ったおじさん

しばらく歩くと、弁天湖という湖が現れそこにかかる弁天橋が見えた。

弁天橋の中央には弁財天がある。

4.jpeg
弁天橋
5.jpg
生涯青春
6.jpg
弁財天
7.jpg
参拝

弁財天に参拝していると、ジョギング中の中年男性が唐突に「毎年2月に御開帳されるよ」と話しかけてきた。

「へえ、そうなんですか」と答えると、男性は走り去っていった。

私は気がつかなかったが、とりもちさんが「あの人、両手にダンベル持ってましたね」と言う。

トレーニングのためだろうが、知らない人に話しかけるときくらいはダンベルを置いてくれればいい。とにかく弁財天に参拝する二人へのジェラシーで襲われなくてよかった。

いったん広告です

「やっぱり昭和ってこうだったんですか?」

次に向かったのは公園の奥にある美術館&郷土資料館。

8.jpg
茂原市立美術館・郷土資料館

行った先々では必ず看板を探して紹介ポーズを忘れないとりもちさん。記事を書くときに非常に便利で楽である。同じ撮影でもだいたいのことをサボろうとして失敗する宮城さんとは一味違う。

9.jpg
彫刻も複数ある
10.jpeg
なんとなくとりもちカラーのオブジェ

「これ、とりもちカラーですね」と言うと「そうですか?」と言う。

自分でなんでそう思ったんだろうと考えてみたら、恐らく

こちらの記事より、とりもちカラーと連想したのだろう。

12.jpg
とりもちカラーと聴いてオブジェにかけより「顔出しパネルです」と言ってくれる

館内に入りこれこそが郷土資料館という展示物を見る。

13.jpg
これこそが郷土資料館!

次に見たのがこちらの展示物。

14.jpeg
昭和の部屋
15.jpeg
昭和のイメージで作られている

ふーん、なるほど、と思っていると、とりもちさんが「やっぱり昭和ってこうだったんですか?」と言った。

「いやいや、これは自分の世代よりだいぶ昔の昭和だよー」と答えたが、今、この写真をよく見てみると、だいたいこうだったかもなとも思う。

16.jpg
美術館にあったトイレットペーパー一個を置くためのカゴ

しかし容易にそんなことを言うと「やっぱりはじめてテレビが家にやってきたときは感動しましたか?」などと言われかねないので注意したい。

いったん広告です

僕いったい何を見ていたんだろうね?

さて、次はお楽しみの馬だと思ったが資料館の職員の方に聞いても馬など公園にはいないとのこと。

ショーケースの中に、かやかや馬なる馬の人形があった。

どうやら私はこの情報を本物の馬がいると間違えて認識していた模様だ。

17.jpg
かやかや馬

しかし確かにさっき調べた時には〝乗馬〟や〝厩舎〟の文字を見た気がする。そして、とりもちさんに「餌やり体験できるといいですね」と話しかけ「え、あげてみたーい」などというやりとりをしていたのだ。

なので当然かやかや馬を見たとりもちさんの視線が冷たくなった。ような気がする。心の中でため息をついている。ような気もする。

しかたなく「僕はいったい何をみていたんだろうね?」と、とりもちさんからすれば「こっちのセリフだよ」と言いたくなることを言い、それ以上馬のことには触れないようにしたのである。

けっこうな迷子になる

とりもちさんが、職員の方に展望台への行き方を質問していたが、そんなものあったからしら?と言わんばかりに首をかしげている。

とりあえず置いてあった地図入りのチラシをもらい「僕がみつけますよ」と言って展望台へ向かう。馬のくだりを挽回せねば。

18.jpg
このあとの行く末を暗示するかのようなおどろおどろしい文字

しかし進めば進むほど、先ほどまで舗装されていた遊歩道が登山道のようになり、どんどん公園から離れていく。

道を間違えたかなと思ったが、「あれ?あれ?」などと言って何度も引き返し、できない男と思われたくない。というかできる男と思われたい。その一心でとにかくどんどん進む。

19.jpg
階段をのぼる

しばらくして、とりもちさんが「こっちで合ってますか?」と言ったが、「ほら、地図ではこっちで合ってるよ」と、正直地図もよく理解していなかったが行けばなんとかなる式でどんどん進んだ。

20.jpeg
山道(できる男の背中)
21.jpeg
触れだけで皮膚炎を起こすというカエンタケに注意の看板
22.jpeg
行けども行けども展望台は見つからず
23.jpeg
「・・・・」
24.jpg
「・・・行き止まりですね」

寒さと疲労とでだんだん口数が少なくなるとりもちさん。

おそらく私はここで、できる男どころかできない男と判定されたことだろう。

25.jpg
逆方向へ引き返しても展望台はなく
26.jpeg
はるか先まで散策道が続くばかり

30分ほど行きつ戻りつし足も痛くなったところで展望台はあきらめることにした。

27.jpg
「長靴でくればよかった」
28.jpeg
できる男と思われることに失敗した人

というか展望台どころか、公園に戻ることもできなくなってしまった。

29.jpeg
挙句、住宅街に出る

我々以外に人もおらず、道をたずねることもできない。とにかく少しでもひと気を感じる場所を目指してしばらく歩くと…

30.jpg
「あ!」
31.jpg
遠くに大黒屋がみえた!
32.jpeg
大黒屋に喜ぶ
33.jpg
何マンか不明なものと、イルカ

こうして大黒屋があるような大きな道に出られたことで無事に迷子状態から抜け出すことができた。

先行して歩く者は、道がわからないとき、それを素直に同行者に表明する必要があることがわかった。


ロケバスのお迎え場所へ戻る

34.jpeg
豚汁無料配布中

山道で迷子になりながらも「戻ったらながいき市場で豚汁のみましょう」と励まし合いながら帰ってくることができた。

しかし豚汁無料配布場所は撤収されていた。

35.jpg
豚汁撤収済

馬はおらず、道に迷い、豚汁は終了済。

36.jpg
ながいき市場で売ってた古代米の新米

私は今回の企画で林さんの懸念通り、とりもちさんに雑な影響を与える結果となってしまったのである。

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ