ここは沖縄だ
というわけでできた。
おいおい、待ってくれ。なんの絵なんだ?と思われたみなさん正解です。
わたしが住んでいるのは沖縄なので、沖縄県外では見慣れないものが多いかもしれない。
しかし沖縄ではわりと定番のものを集めたつもりだ。
歩き出してすぐに全部見つかっても面白くないし、かといえ全然見つからないと嫌になりそうなので、難易度は真ん中ぐらいを目指した。イラストはわたしが適当に描いたので細かいところは再現できていないのはあしからず。
1段目右から2つ目の魔除けの貝はこんなやつ。
沖縄ではシャコ貝やスイジガイが魔除けとして門柱の上に置かれたり軒先に吊るされたりする。
1段目一番右のゲーンも魔除け。
ススキの葉を結んで設置される。サングヮーとも呼ばれて、小さいサイズはお弁当なんかに添えられている。
登園ついでに移動式ビンゴ
ひとりで歩きながらキョロキョロしていたら不審人物一直線なので、幼稚園の送迎ついでに息子とやってみたい。
幼稚園までは徒歩20分ぐらいかかるので、移動式ビンゴをやるにはちょうどよいぐらいの距離だ。
スタートして1分。さっそく石敢當を発見!
石敢當(いしがんとう)は沖縄ではよく見る魔除けであり、三叉路や路地の突き当たりに配すことによって直進しかできないマジムン(魔物)が家屋などに入ることを防いでいると言われている。
観光客にはよく表札に間違われる。
石敢當はどこにでもあるが、息子は意識して見たことがなかったらしく「なにこれ?」と言っていたので説明。
上にあるシーサーじゃなく、文字が魔物をはねのけると聞いて興奮していた。
続いて月桃。
月桃を見るまでは描いてあるイラストはただの草だと思っていたようで、何度も道端の草を見つけては「あった!あった!」と言いまくっていたが、本当の月桃を発見すると「ムーチーの葉っぱだ!」と言っていた。
ムーチーは月桃に餅を包んで蒸した料理。沖縄では健康と長寿を祈願して旧暦の12月8日に食べる。
保育園や幼稚園でもその頃に作るので、子供たちもよく知っているのだ。
沖縄生まれの建築資材である花ブロックは戦後コンクリート建築が主になっていく中、風通しが良くて影を作れるようにと考えられたそうだ。
息子は花ブロックも初めて意識したようだが、このあとから「あった!」「あそこにもある!」を連呼していた。
そう、上記の理由から沖縄の建物には花ブロックが多いのだ。今度県外に行くことになったら逆に花ブロックが使われていないことに驚くかな。
屋根の上のシーサー。現在は門柱に乗っているシーサーの方がよく見るが、もともと個人で持つシーサーは 瓦葺職人たちが仕事をもらったお礼をこめて、余った瓦と漆喰で作ったのが始まりとされている。
「屋根の上のシーサーは2匹じゃなくて1匹なんだ!」と言っていた。
庭がある家には必ずと言ってあるパパイヤ。
種から植えて1年ぐらいで実がついて食べられるようになる。果物として食べるのではなく、青いうちに収穫して炒め物料理なんかに使われる。
これは水タンク。
沖縄は大きな河がないので、梅雨時期にあまり雨が降らなかったり、台風が来ないとすぐ水不足に陥ってしまう。
そのため水不足による断水に備えて各建物に水タンクを設置することが一般的なのだ。(ただ最近は断水はほとんど起こらない)。
ビンゴになったのか!?
いつもより時間はかかったが、幼稚園までの片道徒歩30分で見つけられたのはこちら!
中央は自動的に抜けているので、真ん中の段がリーチだったのだが、最後のサボテンだけが見つからず。
「沖縄は庭木のようにサボテンが育てられている」(沖縄庭サボテン観察の冒頭より引用)って書いてあったのに!
息子は「お墓はあるわけないだろ!」って言ってたし、カー(井戸)のイラストは「落とし穴?」って言っていた。
でも沖縄ではお墓は意外なところにあるし、カーは今度見つけたら教えようと思う。
いつもはちょっと遠いと思っていた幼稚園だが、住んでいる街のこと、文化のことを息子に話しながらだとあっという間に着いた。この遊びめちゃくちゃ楽しいわ。
息子とは明日は違う道で登園してみて、ビンゴ完成を目指そう!と約束をしたのでした。