焼きたての団子のうまさたるや
お店の方によると、団子はまずそのまま焼き目がつくまで焼いて、それから醤油をつけて焼き、もう一度醤油をつける2度焼きがおすすめ。

五平餅は焼いたあとでたれをつけて召し上がってください、とのこと。

ヒーターは強い火力で乗せるとさっそく餅たちの表面を焼いていく。

まんべんなく焼き目をつけるのにひっくり返して転がして……単純に、楽しいし、良いかおりがしてわくわくする。






五平餅はそのうまさに十分な覚悟ができていたが、驚いたのは団子だ。表面がパリッとし、そのパリッに醤油がからむ。
中のふわふわしたお餅部分にもしっかりと醤油が染み込んで、全身がどんどん香ばしく仕上がっていくのが分かる。
同行の者も、かき氷のことはすっかり忘れて団子を食べて「おい!」とこちらを恫喝してきた。「うまいな!」
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まだまだ食べるべきものがある
おかげ庵は楽しい店だった。メニューを開けば、まだまだ食べねばと思わされるものがならぶ。抹茶味のシロノワールもあるし、切り餅や大福を焼くのもやってみたい。
あのあんかけスパゲティーが期間限定で食べられるタイミングもあるようだ。そうだ、かき氷も結局食べてないじゃないか。
「こいつは忙しくなりそうだぜ」というフィクションの世界の常套句があるけれど、生きていると、飲食店に対してそう思うことが多い気がする。
おかげ庵は私たちにとって圧倒的に忙しい。