このままでちゃんと しょぱおいしい! 【冷凍うどん】
冷凍うどんのおいしさには本当に驚かされる。一旦冷凍してあるのになんでもちもちなんだと。
そのまま食べるとすすらないからダイレクトにもちもち感を楽しめる。これはもはや餅だ。
そしてうどんといえば原材料が小麦粉と塩と水、以上なのだ(この商品にはでん粉が含まれていたけれど)。そう、塩である! 塩のおいしさはもうみんな知ってるよね。
というわけで、しょぱおいしい。これだけで十分おやつになると思う。
噛んで楽しめる 【讃岐うどん】
讃岐うどんは、すごくしょっぱい。以前香川のお土産にもらったものは、これにつゆをかけるなんてもったいない! と思ってしまうほどだった。
そういったわけで期待していたのだが、こちらの麺は県外用にマイルドに作られているのかそれほどしょっぱくなかった。ちょっと拍子抜け。
冷凍のものがモチモチだったのに対し、こちらは麺がしっかりしている。うどんは喉越しとよく言うが、つゆをつけないと麺はすすらない。もぐもぐ食べる。噛み応えがあっていい。
むしろそのまま食べるべきでは 【そうめん】
うどんの原材料は小麦粉、塩だったが、そうめんはなんとそこへ油が入っているのだ。もはや無敵といってもいいのではないか。
つゆをつけなくても表面がツルッとしている。これが油マジックか。そして、つゆをつけないとよく分かるのだが、そうめんってなぜだかさわやかな味がするのだ。
塩加減もちょうど良く、そのまま麺としてかなりおすすめです。
つまみにもなる【温麺】
「温麺」と書いて「うーめん」と読む。宮城県の白石の名産の麺。あぶらを使わないそうめんという感じで、その分伸ばせないからか短い。
実は我が家には毎年祖母がくれるおなじみの麺で、そのまま食べる麺としてイチオシしたい麺なのだ。かなり塩気が強くて、もぐもぐ食べられる。その気になればつまみにもなると思う。
香ばしさを食べる【そば】
そばも、そのまま麺としてかなりいい線いっている。何しろ、しっかりとそばの味があるのだ。
今回改めて食べてみたが、メモに「おいしい!」と書いてあった。小麦粉と塩のハーモニーばかりだった今まで(それでも好きなんだけど)にそば粉という要素がありがたい。
塩気はあまりないけれど、香ばしくてばくばく食べた。そばを食べることを「たぐる」というけれど、つゆをつけてすするよりも、つけないで食べているほうが たぐってる感じがするぞと思ってどこか誇らしい。
甘い!【スパゲティ】
茹で加減を確かめるためにちょろっと食べる麺として一番おいしいのはスパゲティだと思う。
これまでの品々もどれも個性があっておいしかったけれど、やっぱりスパゲティはまた全然味が違った。ゆでているときのかおりがそのまま口にひろがる。甘いです。
スパゲティも原料は小麦粉と塩だ。なのにうどんやそうめんとここまで味が違うとは。「デュラム小麦のセモリナ」がスパゲティの小麦粉で、うどん粉など他の小麦粉とは染色体の数が違うらしい。
すごいラーメン感 【ラーメン】
ラーメンは、すごくラーメンの味がする。これが原料に入っている かんすいの力か。
つゆと一緒に食べるとラーメンは「麺だなあ」という感じだけれど、そのまま食べるとものすごいラーメン感を感じることができた。おいしい。
こんなに味がしないものか 【やきそば】
これまでの麺がゆでる麺だったのに対し、焼きそばは焼く麺だ。だから何の具もソースも加えずに焼いただけの麺として食べるのが筋なのかもしれないが、今回はあえてほかと同じくゆでてみた。
びっくりするほど、味がしなかった。これまでの麺もつゆナシで食べているわけだから、普通に考えれば「味がない麺」なわけだが、このゆでた焼きそばの味のなさに比べればずいぶんちゃんと味がついてる。
焼きそばだけはソースが不可欠だということが改めて分かった。
おいしかった、が
8種類、食べた。おいしかった。「何もつけなくても十分おいしい」というより「何もつけない麺が、おいしい」。
今まで何も考えずに食べておいしいと思っていたのだが、じっくり味わっていよいよそのおいしさに気付かされた。
が、ひとつ重大なことが分かったのだ。なんと、
一向に食欲が満たされない
のだ。驚きだったので太字にしてお知らせした。満腹にはなる。お腹がいっぱいという体感はあるのだが、脳が満足しない。
一皿食べたきったあと、なんだかポッカリ心に穴があいたような気持ちになった。
この「心にポッカリ穴」という表現はよく見かけるが、実際に感じたのは生まれて初めてかもしれない。心の穴にすきま風が通ってスースー感じた。本当に。
食べ終わって何も乗っていないお皿を見て、信じられない気持ちできょろきょろした。
つまみ食いにぴったり
はっきりとしたことが分かった。そのまま麺を食べるのはおいしい。とてもおいしいけれど、主食にはならない。なぜなら、なんか物足りないから。よく考えてみればそのままのことだけれど、今回初めて分かった。
麺はやはりつゆをかけたりつけたりしてこそ食事になるのだ。
そのまま麺はつまみ食いだからこそおいしいのかもしれない。茹で加減を見たり、待ちきれずに茹で上がりをちょっとつまんだりしてそのまま食べる麺が好きだ、ということがよく分かった。やっぱり、胸を張っては言えないこれはフェチ食だ。