沼田の河岸段丘はいい
沼田の河岸段丘が「日本一美しい」と聞いたとき、根拠があいまい、新しい名物にするために勝手に言ってんのかな〜と、若干の疑念はあった。
しかし、実際に行って、その崖の凄さや扇状地とのコントラストを見て、確かに日本一と誇りたくなる人の気持はわかった。
帰りに買った、登利平のとり飯(松)を食べながら、沼田いいところだったな。と回想しつつこの稿を終わりたい。
さて「河岸段丘を見る」ということであれば、もう用事は終わったわけだけれども、せっかくなので、吹割の滝を見に行くことにした。河岸段丘ビュースポットからバイクで20分ほどの場所にある。
吹割の滝。群馬県民であれば、上毛かるたの「滝は吹割 片品渓谷」として出てくるため、全員知っている滝らしい。お恥ずかしい話だが、ぼくは今回、沼田に行くまで良く知らなかった。
滝、見たらスゲーってなるだろうな。と、薄々感づいてはいたけれど、吹割の滝は結構近くまで寄って鑑賞することができるので、迫力が違う。
写真だと手前の岩が邪魔でちょっとあまり良く撮れていないけれど、水面の涼気と滝壺の「ゾアー」という音が涼しげでめちゃくちゃ気持ちいい。
吹割の滝は「東洋のナイアガラ」とも呼ばれているらしいが、川床が川に沿って割れており、滝が横に長いというところが、そのあだ名の由来だろう。
こういった川や滝の「削る力」が土地を侵食していき、何十万年もかけて、あの60m以上もある河岸段丘の崖を作ったのだ。
さて、河岸段丘もみたし、滝も見たので帰るか。と、帰路の途上「河岸段丘カフェ」というただならぬ名前のカフェがあったので、一応入っておくことに。
このカフェ、沼田面の際に立地しており、建物の横はめちゃくちゃ高い崖となっている。
地図で見てみると土地の高さが、崖の下は400メートルとなっており、カフェのあるあたりは499.8メートルとなっているので、もうこれはほぼ100メートルと言っていいのでは。と思う。
店内は、崖側の方の窓際にいくつかテーブル席があったもののあいにくすべて埋まっていたので、おとなしく街道沿いのテーブル席でアップルパイを頂いた。街道の向かいには、異様なデカさのケーズデンキが見える。
河岸段丘もいいけれど、ケーズデンキのケレン味の効いた建物をなかなかオツなもんだなと思いながら、冷たいアイスティーを飲んだ。
沼田の河岸段丘が「日本一美しい」と聞いたとき、根拠があいまい、新しい名物にするために勝手に言ってんのかな〜と、若干の疑念はあった。
しかし、実際に行って、その崖の凄さや扇状地とのコントラストを見て、確かに日本一と誇りたくなる人の気持はわかった。
帰りに買った、登利平のとり飯(松)を食べながら、沼田いいところだったな。と回想しつつこの稿を終わりたい。
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