

グミキャンディが好きだ。好きだ好きだ好きだ。毎日1袋は買って食べている。
飴のたぐいは常習性が高いものだが、グミはその食感ゆえ、実に習慣を絶ちがたいのである。
そんなグミを、一気に買ったり並べたり なでたり あんなこともしてみたりして、過ごしてみた。皆さんには興味ないかもしれないが、たとえひとりぼっちになってもグミについてしゃべろうと思う。
※2007年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
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グミ屋が開けるほどに
自分の住んでいるところは、あるひなびた私鉄沿線の、それも規模のあまり大きくない駅の近くだ。が、スーパー2軒とコンビニ4軒まわっただけで、こんなにグミキャンディを集めることができた。
改めて見ると、途方に暮れるほど大量のグミが、そこにある。

そして気になるお値段は、全部で約3000円。2000円だけ握り締めてサンダル履きで出かけたものの、お金が足りずに2度も買いに出るはめに。年の瀬に何やっとんねん、という感じだ。お正月準備に忙しい人々と一緒に、グミだけ大量にカゴに入れてレジに並ぶのが恥ずかしい限りだ。

しかしちょっとした興奮である。盆と正月がいっぺんに来たみたいや!年が明ければ、当分グミには困らないぬくぬくの生活が待っている。
まあ、一気に1週間くらいで食べ切ってしまうかもしれないけども。

全部を紹介するのは、いくらひとり語りの覚悟とはいえ、あまりにもお客置いてけぼりな感じなので、いくつか気になるグミたちをピックイットアップ!


なぜグミで味わわなくてはならないのかはあえて問わない。




昔「宝石箱」ってアイスもありましたね
おーい、みんなー、ついてきてるかー?やっぱり先走ってしまったかもしれない、面目ない。
もうこれは私の「グミ祭り」だ。


これだけ集まると、色とか形とかテクスチャーとかの違いがわかって面白い。ビーズや電子部品などが一挙に店頭に並んでいる壮観さに通じるものがある。
宝石箱ひっくり返した、という表現があるがまさにそれだ。いっそあそこに並べてみよう。

もし私がまだあのころのピュアな幼児ごころを保っていたら、もう1日中これで遊んでいるだろう。親にも見せに行ってうるさがられるだろう。手、べたべたになりながら。
残念なことにもう割と大人であるから、ひとりで見つめてボーッとしているわけだが、逆に大人である分違う楽しみ方ができるわけで。

小さいころはお菓子の家にあこがれたものだ。だが本物の家をお菓子で建設するのは大変だ。湿気対策やらバリアフリーやら。坪あたり単価はいくらだ。
だがこれならば。本を参考に、糸を通すのに適したグミを選び、色や形を考えつつ配置を決めていく。あまりに中身のとろとろしたやつとか、やわらかすぎるやつとか、砂糖がまぶされすぎなのとかは適さない。限られた種類だけに、なかなか難しいぞ。

針を消毒し、糸を通して普通にぶっ刺していくのだが、なんとも妙な感触。糸もべたつく。



べとつくしちぎれるしで結構面倒だったのだが、まあまあ奮闘し、そしてできましたのがこちらの商品でございます。

色味がどうにも浮かれすぎで、渋い大人のアクセサリーには決してならないわけだが、どうでしょうか。パッと見、「お菓子っぽいビーズネックレス」に見えないでしょうか。ただの「お菓子を首にくくりつけたあぶないお姉さん」に見えるという話もある。






ということも可能なわけである。セントバーナード犬、いや、「幸福の王子」になったみたいだ。ひとり幸福王子。
「グミは宝石みたい」なんて夢のあるかわいい話から、とてつもなくびんぼ臭い話になってしまったが、皆さんもぜひ手作りして結婚式とかで試してみませんか。最後には列席者にふるまえるし、グミ。

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