デジタルリマスター 2022年10月24日

グミ好きならやってみたいこと(デジタルリマスター)

グミキャンディが好きだ。好きだ好きだ好きだ。毎日1袋は買って食べている。
飴のたぐいは常習性が高いものだが、グミはその食感ゆえ、実に習慣を絶ちがたいのである。

そんなグミを、一気に買ったり並べたり なでたり あんなこともしてみたりして、過ごしてみた。皆さんには興味ないかもしれないが、たとえひとりぼっちになってもグミについてしゃべろうと思う。

2007年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

前の記事:初めての家庭用レーザーカッターと、「焼いた食べ物」バッジづくり

> 個人サイト 妄想工作所

グミ屋が開けるほどに

自分の住んでいるところは、あるひなびた私鉄沿線の、それも規模のあまり大きくない駅の近くだ。が、スーパー2軒とコンビニ4軒まわっただけで、こんなにグミキャンディを集めることができた。

改めて見ると、途方に暮れるほど大量のグミが、そこにある。

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14ブランド・27種あった。

そして気になるお値段は、全部で約3000円。2000円だけ握り締めてサンダル履きで出かけたものの、お金が足りずに2度も買いに出るはめに。年の瀬に何やっとんねん、という感じだ。お正月準備に忙しい人々と一緒に、グミだけ大量にカゴに入れてレジに並ぶのが恥ずかしい限りだ。

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自販機のボタンみたいに並べてみた。

しかしちょっとした興奮である。盆と正月がいっぺんに来たみたいや!年が明ければ、当分グミには困らないぬくぬくの生活が待っている。

まあ、一気に1週間くらいで食べ切ってしまうかもしれないけども。

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発見。グミは「必ず」ジッパー付きの袋に入っている。

全部を紹介するのは、いくらひとり語りの覚悟とはいえ、あまりにもお客置いてけぼりな感じなので、いくつか気になるグミたちをピックイットアップ!

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「だんご風味のグミ」に「みたらし風のタレ」って。
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包丁で切ってみた断面。確かにみたらし団子の味がする!
なぜグミで味わわなくてはならないのかはあえて問わない。
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この春日井製菓の「果肉入り」モノが、非常にいいんですわ。
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いちごの種も入ってまっせ!果実に限りなく近くて、うまいでっせ。
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カバヤの「ピュアラル」シリーズは、外側さっくりで、これもごっつうまいで!
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明治製菓「ぷぷるん」シリーズは、2種類の感触のグミが層になっていてほんま楽しいでっせ!
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昔「宝石箱」ってアイスもありましたね

おーい、みんなー、ついてきてるかー?やっぱり先走ってしまったかもしれない、面目ない。

もうこれは私の「グミ祭り」だ。

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わっしょい、わっしょい。
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せいや、せいや、せいやっ。

これだけ集まると、色とか形とかテクスチャーとかの違いがわかって面白い。ビーズや電子部品などが一挙に店頭に並んでいる壮観さに通じるものがある。

宝石箱ひっくり返した、という表現があるがまさにそれだ。いっそあそこに並べてみよう。

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アクリル製のアクセサリー入れを・・・

もし私がまだあのころのピュアな幼児ごころを保っていたら、もう1日中これで遊んでいるだろう。親にも見せに行ってうるさがられるだろう。手、べたべたになりながら。

残念なことにもう割と大人であるから、ひとりで見つめてボーッとしているわけだが、逆に大人である分違う楽しみ方ができるわけで。

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はいはいはい、ちょっとやってみますよー。

小さいころはお菓子の家にあこがれたものだ。だが本物の家をお菓子で建設するのは大変だ。湿気対策やらバリアフリーやら。坪あたり単価はいくらだ。

だがこれならば。本を参考に、糸を通すのに適したグミを選び、色や形を考えつつ配置を決めていく。あまりに中身のとろとろしたやつとか、やわらかすぎるやつとか、砂糖がまぶされすぎなのとかは適さない。限られた種類だけに、なかなか難しいぞ。

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コーラグミは形がポップ過ぎて使えなんだ。

針を消毒し、糸を通して普通にぶっ刺していくのだが、なんとも妙な感触。糸もべたつく。

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「ごめん!」って声をかけたくなる。
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夜店のくじ引き飴みたいな。
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もうベッタベタ。こんなことでいいのかしら。

べとつくしちぎれるしで結構面倒だったのだが、まあまあ奮闘し、そしてできましたのがこちらの商品でございます。

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こういうの、普通にあるよね。

色味がどうにも浮かれすぎで、渋い大人のアクセサリーには決してならないわけだが、どうでしょうか。パッと見、「お菓子っぽいビーズネックレス」に見えないでしょうか。ただの「お菓子を首にくくりつけたあぶないお姉さん」に見えるという話もある。

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甘いものぶら下げた人が電車を待っている。
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飴ぶらさげて電車に乗ってゴー。
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「おなかすいたなあ、そういえば朝から何も食べてないや」
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「おおそうだ、グミぶらさげてるんだった、やったー」
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ブチッ。
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「はー生き延びた」

ということも可能なわけである。セントバーナード犬、いや、「幸福の王子」になったみたいだ。ひとり幸福王子。

「グミは宝石みたい」なんて夢のあるかわいい話から、とてつもなくびんぼ臭い話になってしまったが、皆さんもぜひ手作りして結婚式とかで試してみませんか。最後には列席者にふるまえるし、グミ。


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仕事しながら食べ尽くす。
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